タクシー <市内交通>
タクシーの使い方は基本的に日本と同じです。空きタクシーが来たら道端で手を挙げるなり飛び跳ねるなり合図をすれば停まってくれるので、乗り込んで行き先を告げるだけです。普通はちゃんとメーターで走ってくれます。以下、いくつか注意点など。
嘉峪关から敦煌間でタクシーで移動したとき。車はVWのサンタナ |
基本的には手を挙げて合図するだけなのですが、そこは中国、順番などはおかまい無しで後から来た人が上流で自分より先に停めて乗ってしまうことがよくあります。またそもそもタクシーに乗る人が結構多いのか、空車を見つけるのに意外と時間がかかったりします。根気よく待って、空車が来たら一生懸命アピールして停めるしか方法はありません。都市によっては道端に「タクシー乗降地点」なるものがあるので、そこで待っていればつかまえやすいかもしれません(使ったこと無いですが)。
日本と違って客は助手席に乗ります。別に後ろに乗っても構いませんが、せっかくなので前に乗っておしゃべりでもしましょう。中国のタクシーの運転手も日本と同様すごくおしゃべり好きで、中国語の勉強にもってこいです。多少のなまりはあるものの普通话(標準語)も問題ありません。英語は聞いたことが無いですが、まず通じないと思った方が良いと思います。
言葉が通じなかったら地図を見せるか、紙にでも書いてみせれば良いでしょう。中国の都市は全ての道路に名前がついているので、何路と何路の交差点、というように交差点を目安にするとわかりやすいようです。ただし奥地に行くと運転手が字を読めないことがあるので注意してください。
移動ではなく観光でタクシーを利用する場合、メーターではなく貸し切りで乗ることになります。車を借り切ることを包车といいます。その場合行き先と値段を事前に交渉するのですが、値段は時間ではなく走行距離で決まるようです。2006年にトルファンでタクシーを使ったときは三十分以上交渉した末、1km1元ちょっとで価格決定しました(言い値380元を250元に値切りました)。当然ガソリン価格や地域によって変わってきますので、タクシーに乗る前に地元の中国人に相場を確認しておいてください。
貸し切りタクシーというと贅沢に聞こえますが、奥地の方に行くとろくな交通機関が無いため、このような方法に頼らざるを得なくなります。2,3人でシェアすると楽ですので、ユースホステルかどこかで同行者を捜すのも良いと思います。
嘉峪关から敦煌間でタクシーで移動したとき。沙漠の中を半日走る |
拼车とは乗り合いタクシー、つまり複数の人でタクシーをシェアすることを言います(字が違うかも)。奥地の方に行くとこういう車に乗る機会がよくあります。拼车はだいたいバスターミナルの前でつかまえることができます。タクシーがずらっと停まっていて運転手が行き先を連呼しているのですぐにわかります。前に一人、後ろ三人の計四人の客が集まったら出発です。四人でシェアするので値段的にもそれほど高くなく、バス代の1.5倍くらいからあります。バスに比べて速く時間的にも自由が利くので、結構便利です。ただ客引きはかなりしつこいので、値段を聞いて高過ぎると思ったらさっさとその場を離れましょう。
嘉峪关から敦煌間でタクシーで移動したとき。道端で西瓜を食べて休憩 |
嘉峪关から敦煌間でタクシーで移動したとき。沙漠に日が沈む |