食事の種類 ＜食事＞
中国での食事には、普通のレストランで食べる中華の他にもいろいろな種類があります。いくつか特徴的な食事の種類を紹介します。
小吃
なんという日本語訳が適切かはわかりませんが、おやつ以上食事未満の食べ物を総称して小吃と言います。包子（肉まんなど）やパン類、豆腐脳などいろいろな種類があります。日本人にとって間食にするには重すぎるものも多くありますが、中国人は結構おやつ代わりに食べています。旅行中の朝食はこうした小吃と豆浆（豆乳。牛乳よりも豆乳を飲むのが一般的です）のセットで食べることが多いと思います。地域によりますがどんなものでも、大体一個（一セット）一元程度で売られていることが多いです（もちろん0.5元だったり2元だったりするものもありますが）。
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朝食用の小吃の代表格包子と豆浆
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豆腐脑。辛い冷奴みたいな感じ？一杯一元
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クレープのような食べ物。その場で作る
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面条
中国では小麦粉を練ったものを総称して「麺」と呼びます。したがって面が必ずしも細長いものとは限りません。中国のどこでも食べることができる刀削面（もともとは陕西、西安の辺りの名物ですが）は小麦粉のかたまりを刀で削って茹でたもので麺というよりは薄いすいとんみたいな形状ですし、新疆で食べる汤面（湯麺、タンメン）はぶつ切りのすいとんみたいな形です。餃子の皮のような形に切るところもあります（新疆の北の方とか）。味付けも千差万別で素ので、とりあえず食べてみてください。一椀だいたい3元から5元程度です。
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红烧牛肉面4元。ウルムチにて
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汤面10元。カナスにて。観光地なのでかなり高い
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盖饭
定食みたいなもので、沿海部の各都市に比較的多く存在します。炒菜一品＋ご飯で、ご飯の上に具が乗っていることもあればご飯と別々の皿で出てくることもあります。広州や深圳の辺ではスープもついてきます。これ一つ頼めばちょうど一食になるので、一人旅のときの心強いメニューです。大体5元から10元程度です。
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広州で食べた盖饭。8元くらいだったかな？
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深圳にて。10元。広州や深圳は必ずスープがつくので嬉しい
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シーサンパンナは打洛にて。炒肉白菜6元。めちゃめちゃうまい
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快餐
直訳するとそのまま「ファーストフード」です。といってももちろんハンバーガーとかホットドッグとかではなく（ちなみに中国語ではそれぞれ汉堡包、热狗といいます）、作り置きの中華料理を適当に選んで食べる食堂を一般的に快餐と言うようです。店の前に作り置きの料理が並んでいるのでうまそうなのを適当に選ぶか、セットメニューを注文します。例えば「三素加大排」というメニューだと、野菜料理（素菜）が三品に大排（ステーキというか肉の固まり）とご飯がつきます。複数の種類の料理を少しずつ食べることができるので、一人で食事する時に便利です。
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杭州駅の快餐のお店
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三素加大排7元
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シーサンパンナ、勐仑のバスターミナルで食べた快餐。3.5元。辛いけどめちゃくちゃうまい
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鍋
中国では鍋というと火鍋を指します。特に重慶の火鍋が有名です。安い店の場合锅底（鍋底。スープのことを指します）をまず頼み（大体20〜30元くらい）、その後で具を注文します。高い店だと锅底は無料、ということがよくあります。
安い鍋の場合串鍋形式が多く、具が刺さっている串を自分で好きなだけ取ってきて、鍋に突っ込んで食べます。最後に串一本いくら（普通は一本0.1元）で精算します。高い具には複数の串が刺さっているわけです。
锅底ですが、鴛鴦鍋といってスープを二種類から選ぶことができます（もちろん一種類だけ注文することもできますが、値段はほとんど同じです）。その場合辛いスープと味が薄めのスープの組合せで選ぶことをお薦めします。辛いスープがあると薄味のスープの味が引き立ちます。中国の辛いスープは尋常ではないくらい辛いので、いくら辛党でも辛いスープ一択は絶対に避けてください。
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雲南徳欽で食べた牦牛（ヤク）火鍋。鍋は少なくとも四人以上で食べたい
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西安で食べた鴛鴦串鍋。一人15元くらいだったかな？
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沙鍋
一人前の鍋というか鍋焼きうどんのような料理です。中に米粉やわかめ、湯葉の細切りみたいなのと具を入れて煮込んだものです。日本ではあまり馴染みがありませんが、すごくおいしいです。熱いので冬に食べるには最適でしょう。またビールにも良く合います。ただし鍋自体を燃やさんばかりの火勢で煮込みますのでやけどには注意してください。あとかなり辛いので、辛い物が苦手な人は注文の時に「不要辣子」と言って、唐辛子を入れないように頼んでください（普通は「辣子要不要?」と聞かれるので「不要」と答えれば良いです）。沙锅は外れが少なく、また量もちょうど一人分なので一人で食事する時にはおすすめです。
