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通貨 <買い物>  




 中国の通貨単位はもちろん中国元(正式名称は「人民幣」、略称RMBは「人民币(RenMinBi)」の略)ですが、その下には角、分という単位もあります。1元は10角、1角は10分です。ただし分は今はほとんど流通しておらず、コインを手にするのは大手スーパーで1.99元というような品物を買った時くらいです。勝手に2元に繰り上げされることもよくありますが、分を持っていてもまったく役に立たないので気にする必要はありません。角は比較的よく使われますが、多くの場合5角単位で1.5元とか3.5元という値段をよく見ます。5角以外の単位はスーパーかトイレの値段くらいにしか使われません。
 通貨の呼び方ですが、中国語を勉強するとわかりますが、元は块、角は毛と呼ばれています。3元のものであれば3块と言います。元という呼び方はニュースなどのとても正式な場合か外国人相手にしか使いません。



コインと紙幣

 通貨にはコインと紙幣がありますが、コインが普及しているのは沿海部のみで、内陸部に行くとコインはほとんど目にしなくなります。なんでだかは知りません。また大都市の地下鉄券売機などではコインしか受け付けないことがたまにありますので、コインは多めにとっておくことをお勧めします。
 最大の通貨は100元紙幣ですが、これも内陸部ではあまり歓迎されません。偽札が多いようで100元札を渡すと光にすかしたりして、入念にチェックされることが多いです。それくらいで偽札を見破れるのかどうか知りませんが。またおつりを出すのが面倒らしく、100元札を渡すと「小銭は無いのか」と聞かれることがよくあります。ただし嫌がられはするものの、受け取りを拒否されることは基本的にありません。



貨幣価値

 海外で買い物をする上で、日本円に換算して物の値段を推し量るのは禁物です。うまく買い物をするには元の価値を把握する必要があります。
 これは私の主観ですが、2元から3元程度が日本円で100円くらいの価値がある、と考えて良いと思います。例えば500mlのコーラのペットボトル一本が大体2元から3元程度です。
 もちろん地域や対象によって大分変わってきて、中国では食品類は比較的安めで、ホテルなどの宿泊料は比較的高め、観光地の入場料などは極端に高い傾向があります。例えば有名な観光地の入場料は普通に100元以上しますが、コーラの30倍と考えると日本円で4000円以上の価値になります。中国の滞在費はかなり安くあげることができるのですが、観光してまわるとかなりお金がかかってしまったりします。