特色菜その三 <食事>
中国でただ「饺子」といったら茹でた水餃子のことを指しますが、蒸し餃子は福建のものが有名なようです。重さ単位で注文する水餃子とは違い、こちらは笼(蒸篭)単位で注文するのが普通のようです。
福建蒸饺一笼3元 |
中国で炒饭(チャーハン)というとどういうわけか「杨州」が頭につきます。「杨州」というのがどこのことなのか知らないのですが、とにかく杨州炒饭はメニューでよく見かけます。味は薄味の普通のチャーハンです。
黄色いのが杨州炒饭 |
馄饨(ワンタン)といえば上海です。逆に上海以外でワンタンはあまり見かけません。上海に来たときはぜひどうぞ。
包子というと天津のものが有名です。天津といえば狗不理包子(犬も食べない包子)が特に有名で、中国人なら誰でも知っています。天津には行ったことが無いので食べたことは無いのですが、狗不理包子は今はそんなにうまくない、という噂も聞きます。天津は包子の他にも食で有名なので、北京まで行ったら足を伸ばしてみるのも良いでしょう。
いわゆる「ショウロンポー」です。包子というと一個単位で頼むものですが、これは蒸篭の中に入った小さな包子を蒸篭単位(一笼,两笼)単位で頼むので小笼包といいます。なんでかはよくわからないのですが、杭州のものが有名みたいです。
小笼包8個で3.5元 |
日本では小笼包は中華の代名詞のようにいわれますが、個人的にはそれほどうまいものとは思いません。おすすめは灌汤包子(略して汤包と言われます)です。包子の中にスープが入っているもので、小笼包と同じく笼単位で注文します。これは本当にうまいです。小笼包なんかどうでも良くなります。ただし汤包にはハズレも多く、ただの小笼包と同じようなものもよくあります。中にスープが入っていない詐欺みたいなものも少なくありません。とはいえ本当においしいので「灌汤包子」の看板を見かけたらぜひチャレンジしてみてください。
无锡包子の汤包一笼4元 |
無錫で有名なのは排骨です。骨付き肉、いわゆるスペアリブです。といっても無錫には行ったことが無いのでよく知りませんが。
豚肉の醤油煮いわゆるトンポーロウです。豚の角煮です。宋代の大詩人蘇東坡(蘇軾)が杭州で西湖の蘇堤の建設を指揮していた時、政府から下された豚肉を煮込んで住民に与えたそうです。で、蘇東坡が愛した肉、東坡肉という名前になったんだとか。私が食べたときはかなり小さな器に一切れで7元でした。
ジャージャンメンです。北京の名物らしいです。炸というのは「油で揚げる」という意味で、酱(醤油ではなく味噌のこと)を炒めて面にかけたもの、ということで炸酱面といいます。
他にもいろいろあると思いますが、ぱっと思いついたのはこれくらいです。