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長距離バス その二 <長距離交通>  




ターミナル以外から乗車する

 裏技気味ですが、ターミナル以外の場所からバスに乗ることもできます。方法は簡単で、バスが通る道端に突っ立って、目的地行きのバスが来たら手で合図するだけです。席があろうが無かろうが(普通は無いですが)停まってくれるので、あとは乗り込んで行き先を告げるだけです。席が無ければプラスチックの小さな腰掛けを出してくれることもありますし、その辺に座ってろと言われることもあります。チケットなどはもちろん無いので、運転手にでも聞いて要求されただけ払えばOKです。ボラれる心配はまずありません。
 バスをつかまえるのに重要なのは、交通の多い幹線道路を選ぶことです。地元民ならばどこを何時くらいに通るということが分かっているはずですが、旅行者にはそんなことは分かるはずはありません。ただ都市間を結ぶ幹線道路(普通は高速道路ですが)は常に何らかのバスが走っているので、比較的容易にバスをつかまえることができます。中国なら高速道路に歩いて入ることができますので(別に歩道があるわけではないですが、誰も気にしません)、勝手に高速に登ってバスを探せば良いだけのことです。まあバスターミナルも無いようなところに放り出されるようなことは、普通に旅行をしていてまず無いと思いますが。

高速道路で長距離バスをつかまえる



食事

 長距離バスは昼と夜に食事タイムがあります。どっかのちょっとした食堂の前に停車して、乗客は勝手に飯を食べます。食事の時間だとかいう通知はいっさいなく、何分停車するとか何時に出発するとかいうことも言われません。運転手が食べ終わって一服したら出発です。出発する前に全員乗ったかちゃんとチェックしているので置き去りにされる心配はあまりありませんが、食事とトイレは早めに済ませ、自分のバスの近くで休憩するようにしてください。
 食事ですが、新疆であれば烤肉、拌面、汤面、抓饭くらいしかないので特に迷う心配はありません。大体何か作り置きしてあるので、わからなかったら「これ」と指差せばOKです。雲南の場合は普通の食堂で、しかもメニューがない場合が多いのでちょっと厄介です。私は茄子料理が好きなので「茄子でなんか作れ」と注文していました。言葉がわからなかったら他の人の料理を指差すか、知っている料理の名前を適当に行ってみましょう。西红柿炒鸡蛋(xī hóng shì chǎo jī dàn、シーホンシーチャオジーダン、あるいは番茄炒蛋。トマトと卵炒め。なぜか日本人はこの料理が好きな人が多い)あたりは簡単でハズレがなくておすすめです。個人的には红烧茄子とか鱼香茄子が好きですが。
 あと、バス移動の際は朝食タイムはほとんどないようです。気になるようでしたらビスケットとか果物、飲み物を持ち込むと良いでしょう。



トイレ

 鉄道と比較して一番困るのがトイレの問題です。寝台バスでもトイレはまず付いていないと思ってください(少なくとも私は見たことがありません)。もちろんときどきトイレ休憩があるので(給油のときとか)、そのときに必ずトイレに行っておくことをお勧めします。食事休憩の時もそうです。扉があるとか無いとかそういう細かいことを気にしていてはダメです。まったく何もないところでトイレ休憩のために停まることもよくあります。その辺は、女性は覚悟しておいてください。なので水分はあまりとりすぎないように、万が一にもお腹を壊したりしないように注意してください(実は私は「トイレに行けない」と思うとプレッシャーがかかってトイレが近くなるので困ります。あと06年に新疆に行ったときは油が合わなかったのか、ずっとお腹が緩い状態で参りました)。
 ちなみに走行中にどうしても我慢ができなくなったら、運転手に告げましょう。とりあえず車を止めてくれるのでその辺でなんとかします。逆に他の人が停めたときはついでに行っておくと良いと思います。トイレ云々とは別に、座りっ放し、寝っぱなしは体に良くないですからね。



暇つぶし

 バスが鉄道に劣るもう一つの点は、車内でほとんど身動きが取れない、という問題です。中国人とおしゃべりすることもトランプすることもできませんし、車の中なので(少なくとも私は)読書もできません。なので長距離バス移動の際はiPodやNintendo DSのような暇つぶし道具を準備することをお勧めします。ただし盗まれたりしないように注意してください。泥棒よりも注意すべきは忘れ物です。バスの中に何かを忘れた場合、100%戻ってくることは無いと覚悟してください。バスに乗っていると思いもよらぬところで突然下ろされたりするので(観光地の門の前とか旅行者の便を考えてのことが多いですが)、そういうときはあわてず、忘れ物が無いかちゃんと確認するようにしましょう。



下車

 夜行バスの場合、朝の5時とか6時についてしまうことがたまにあります。到着地がバスの終点の場合そのまま寝ていることができる場合も多いので、のんびりと周りの様子を見ながら寝ていても大丈夫です。トランクルームに積んだ荷物が気になるかもしれませんが、他の人に勝手に持って行かれる心配はほとんどありません。もちろん100%安全だと保証はできませんが。