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路線バス <市内交通>  




 中国各都市の市内交通の要は路線バスです。大都市では数十の路線が縦横無尽に、またどんな小都市でも2、3本のバスが必ず通っています。まあ日本でもそうですけどね。市内の移動はこのバス網を理解するところにかかっています。
 まず各都市についたら地図を買いましょう。駅前でおばあちゃんが売っている場合もありますし、あちこちにあるスタンドで売っている場合もあります。少なくとも本屋に行けば必ず売っています。値段は普通3元から5元、高くて8元程度です。何種類かある場合は最新のもの、中身をチェックすることができたらバスの路線が詳しく描いてある物を選びましょう。普通地図の道路に何路のバスが通るか書いてありますが、この他に全ての路線のバス停名の表が載っていることがよくあります。これはとても便利なので、なるべくこれがあるものを買ってください。

上海のバス。運転はかなり荒い



路線を調べる

 各路線は数字がついており、各バス停には名前がついています。ホステルなどである場所への行き方を訊ねると「何番のバスに乗って○○で下り、何番に乗り換えて××で下りる」というように指示されます。各バス停には、バス停の名前と各路線のバス停の名前一覧の看板が必ず出ているので、乗る前にしっかりチェックしてください。

バス停には各路線のバス停一覧表がある



バスに乗る

 乗る際の注意事項として、今いるバス停から下りるところまで何個バス停があるかをチェックしておきましょう。「車内放送が聞き取れない」どころではなく、車内放送がまったくなくて、今どこを走っているのかすらわからないことがよくありますので注意してください(昆明とか)。わからなくなったら車外によく目をこらしてバス停の看板をチェックすればバス停の名前は書いてありますので、今どこを走っているかくらいはわかります。あとはバス内のバス停一覧をチェックするか、地図の路線図をチェックします。ただしバス内にバス停一覧が無いこともよくありますのでこれも注意。やはり地図が便利です。



バスの運賃と支払い

 多くの都市において路線バスの値段は距離に関わらず一元です。もちろん例外も多く、上海では(たしか蘇州や広州も)空調付きバスは2元、空調無しは1元(ただし走っているのはほとんどが空調付き)、桂林では1.2元という中途半端な値段だったりします。また西安は行き先によって値段が変わるバスが多く走っています。
 定額料金の場合、バスはほとんどの場合ワンマンバスで、乗る時に入口にある料金箱に指定の料金を放り込みます。ただし日本のバスのように両替機などという気の効いたものはありませんので、常に小銭(1元コイン、1元札)を準備しておくことが大切です(桂林の1.2元という中途半端な値段は非常に困ります)。1元札・コインは手に入れたら使わないでとっておくことをお勧めします。買い物する時中国人はおつりを出すのを面倒くさがって「小銭は無いのか?」と聞いてくるので、私は1元札を見せないように別ポケットに入れておいて、見せないようにしていました。ちなみにどうしても小銭がない場合の最後の手段ですが、入口の料金箱のそばに突っ立ってお金を入れようとする客からお金を受け取り、おつり分だけたまったところで札を料金箱に入れればOKです。つまり5元札しかない場合、4人から1元を受け取って5元札を入れる、というわけです。いろいろと面倒なのでほとんど見たことはありませんが。
 行き先に応じて料金が変わる場合は必ず車掌がいるので、行き先を告げてからお金を払います。どうしても言葉が通じない場合は紙に書くか地図で「ここだ」と指し示しましょう。また統一運賃でも車掌がいる場合もあります。この場合は貴重な一元は使わず大きいお金をくずした方が良いかもしれません。20元札程度までなら特に文句を言われることもなく、ちゃんとおつりをくれます。
 車掌がいる場合はお金を渡すとチケットのような紙をくれます。ごくたまに、特に車掌が暇そうな時にチケットのチェックをされるので、無くさないように注意してください。


 バスをうまく乗りこなすことができるようになると、市内の移動が非常に便利になります。というかバスを乗りこなせないことには市内の移動がままなりません。面倒だからタクシーで良いや、と思っても中国でタクシーを拾うのは意外と難しかったりします。地図を買ってバスの乗り方を練習することをお勧めします。

上海のバス