修正日: 07/06/05
最後に
ちょっとした余計なお世話
最後に一言、アドバイスのようなものを。
プログラミング関係のサイトや掲示板を見ていると、「一通り勉強したんだけど、次に何をすれば良いのかわからない」という悩み?をときどき見かけます。ヒレガス本を読んで一通りサンプルも自分で作ってみた、でもいざ何か作ろうと思うと何から始めれば良いのか、どうすれば良いかわからない、ということだと思います。そんな人向けに私なりのアドバイスを少し。
まず、自分が何を作りたいのか、どんな壮大なものでも、どんな漠然としたものでも良いので、目標を立ててください。動画関連であればVJソフトみたいなのとか、FinalCutProのプラグインとか、いやiTunesキラーを作りたい、とか株式投資ソフトが欲しい、とかどんなことでも良いと思います。何も思いつかなかったら(仕事でない限り)プログラミングをしても仕方ないので、さっさと別の趣味を探すことをお勧めします。
目標が決まったら、考えていないで手を動かしてましょう。理想のソフトをいきなり完全な形で作るのは絶対に不可能です。手近な目標を立てて一つ一つクリアしていってください。例えばiTunesキラーであれば、まずは音楽ファイルを読込んで再生するソフトを作ってみましょう。再生できたら、好きな曲ファイルをお気に入りとして登録する機能を付けてみてください。次はお気に入りファイルの連続再生、ランダム再生、ファイルの一括登録・・・
一つ一つ課題を持って取り組んでいるうちに、わからないことが当然出てくると思います。そういうときは勇気を出して掲示板なりMLで聞いてみましょう。「iTunesみたいなアプリを作りたいんだけどどうしたら良いかわかりません。教えてください」と質問しても怒られるか無視されるのがオチです。でも「MP3ファイルの再生の仕方がわかりません」と質問すれば、親切な誰かが教えてくれるはずです。またWebで検索しても、iTunesの作り方を解説しているページを見つけるのはたぶん不可能ですが、MP3ファイルの再生の仕方なら解説を見つけられると思います。
そういう風に一歩一歩進んでいくうちに、目標とするものにいつかたどり着けるかもしれません。少なくとも知らず知らずのうちにプログラミングの技術は上がっていくはずです。またいろいろ調べているうちに思わぬ機能を発見して、はじめは意図していなかったような副産物のアプリができるかもしれません。
あとコンパイル時にエラーが出てもめげないでください。はじめのうちは山のように警告やエラーが出るのは当たり前です。私も今でも百を越えるエラーが出てギョッとすることがあります。でも一カ所二カ所の間違いで十個二十個のエラーが出るのも良くあることなので、落ち着いて一つ一つチェックしていきましょう。エラーの山を乗り越えて、自分の書いたプログラムが思った通りに動いてくれたときの喜びと感動は何物にも代え難いものです。特に現実世界の商品とは違ってプログラムは一から十まで自分一人で出来るので(例えば新しいボールペンを開発しようとしても自分一人では出来ませんよね?ソフトであれば設計から開発、流通、販売まで全部一人で出来るのです)、その楽しさはひとしおだと思います。
繰返しになりますが、初心者なんだからいきなり完璧なものを作ろうとしてもそれは無理です。出来そうなことからコツコツと始めてみましょう。