ザルツブルクその一 3/8
3/8分。朝六時起床。六時半朝食。さっさと食べて七時にチェックアウト。予定よりも十五分ほど遅れてしまった。ヒュッテルドルフまで半走りで急ぎ、S-bahnに飛び乗って西駅へ。7:34を少し過ぎたところで乗り遅れたかと思ったが、運良く34分発に乗ることができた。一応予想はしていたのだが、やっぱり列車はヒュッテルドルフに停車。あんなに焦らなくても一つ前の電車にゆうゆう乗れたはず。とはいえ時刻表で調べられなかったので仕方ない。 列車は三時間半でザルツブルク(→)(この辺)到着。まずバックパックをコインロッカーに放り込み（24h2€。なぜか日本語対応）、ベネチア行きの列車を確認する。ザルツブルクを21:04に出発し、国境の駅Villachで乗り換えて、朝三時過ぎにベネチアに到着。朝というか夜中だ。ヨーロッパ狭過ぎ。Villachからベネチアまでは予約が必要ということで予約してから出発。そういえば予約するとき窓口の人に「今イタリアに行くのはタイミング良くないよ。ストがあるから」と言われたので、「え、電車無いの？」と聞いたら、「うーん・・・」と言って予約してくれた。どっちだよ・・・ 外はあいにくの雨。傘をさしてぶらぶら歩きながら旧市街の方へ向かう。ミラバル庭園を眺めて小橋を渡り、旧市街へ到着。北側の崖がせり出してきて狭くなっているところの辺から城の方へ歩く。 旧市街中心部へ着き、まずはザルツブルク大司教(→)の館、レジデンツへ。あいにくこの日は休館だったのだが、美術館みたいなところは開いていたので入ってみる。6€。いずれにせよレジデンツの一部なので、部屋の一部でも見られるかな、と期待していたのだが、パネルで完全に覆われていて全く見ることはできなかった。ただ展示品の絵画は結構面白かったと思う。美術的にではなく、描かれた当時の建物や生活の一部、衣服など、当時の風俗を知ることができる。日本で見るとそういうところにはあまり目が行かないが、実際に数百年の歴史を持つ建物の中で見ると「ああ昔はこういう人たちがこの屋敷の中を歩き回っていたのだなあ」と妙に納得できて面白い。 レジデンツを出て近くのカテドラルの中を眺め、 ・・・飛行機は現在ウィーンの北を飛行中。ドバイまであと四時間四十分。4281km。 ・・・カテドラルを眺めて、近くの屋台で売っていた巨大なプレッツェル2.5€を食べる。一個で昼食に十分な大きさである。 そこから歩いてホーエンザルツブルク城へ。ケーブルカーもあるが丘は大して高くない。歩いて七、八分というところである。城7€（ケーブルカー片道とセットだと10€）。 ・・・日記書くのに飽きたので映画を見ることにする。『サイドウェイ』。なぜかメニューにはのっていない日本語字幕。英語音声＋英語字幕で『The Queen』を見ようと思ったのだが、飛行機の騒音がひど過ぎてとても聞き取れなさそうなので、日本語の字幕があって良かった。
三十分ほど遅れでそろそろ離陸。日本は今朝七時かな？今日は徹夜でビデオを見て時差ぼけ対策しよう。 ザルツブルクの続き。ホーエンザルツブルク城。城と名乗っていても、中身は完全に要塞である。音声ガイド付きで要塞の成立過程や拷問部屋、塔の上からの眺望を楽しむことができる。特に塔の上からの眺めは見事。その後城内の主要な建物の中を見学。ここは主に博物館になっているのだが、人形とか武器とか、そんなに面白くない。部屋部屋を見学することもできるが、あくまで要塞、そんなに華麗な装飾は無い。ただここを見て回ると「モーツァルト(→)の街」という印象しか無かった（少なくとも俺に取っては）ザルツブルクの歴史的な位置が見えてくる。 城のある丘から下りてきて祝祭劇場(→)を眺め（二時に見学ツアーがあったのだが時間的にあわなかった）、城の向かい側（といっても一つながりだが）の丘に登ってみる。祝祭劇場脇のトンネルを抜けて向こう側に行き登り口を発見、丘に登る。丘の上には古いザルツブルクの城壁が残っている。また丘の上からはザルツブルクの旧市街とレジデンツ、城を一望することができる。 前日ウィーンの失敗を活かして、ここでしばらく夜景を待つことにする。一時間半ほど待っていたのだが、雨は朝からずっと降り続き、かなり寒かった。そのかわり夜景はさすがにきれい。 ひとしきり夜景の写真を撮ったあと丘を下り、旧市街を散歩する。この中にモーツァルトの生家が残っているはずだが・・・と探しつつ歩いてようやく発見。上の階は博物館になっているらしいが、一階はごく普通に店舗として使われている。こういうところがヨーロッパのすごいところである。 モーツァルトの生家を外から眺めたところで観光は終了。駅まで戻り、ベンチでそそくさとiBookを起動し写真を吸い上げたあと、隣のネットカフェでアップしたりなんだり。一時間3€。 駅の構内でウィンナーとパンとを食べ（2.7€）、物足りなかったので別の店でウィンナーサンド（2.9€）を食べて夕食にする。 で、ザルツブルクから列車に乗りVillach(→)まで移動（ガラガラだったので横になって二時間ほど眠ることができた）、Villachからベネチアへ移動（こちらはコンパートメントに四人だったので、座って二時間弱眠る）。ベネチアの待合室で三時半から六時過ぎまで仮眠する。バラバラではあるが合計で六時間ほど眠ることができた。
|