プラハ

その七 2/26


2/27 22:19Jacekの部屋にて

 これからドイツビールの試飲会。二人でビール八本。ちょっと眠い。
 昨日の件を書けるだけ書いておく。昨日は八時半起床。朝食を食べて部屋で日記作りと写真の整理。朝食を食べながらアメリカ人のフィリップと話をしていたのだが、翌日火曜日の国立劇場のオペラのチケット(『サムソンとダリラ』)を80kcで買ったと聞いてびっくりしてしまった。舞台から遠い遠いバルコニー席だけど中の見学料と考えても十分安い、と言っていたが確かにその通りである(教会のオルガンコンサートとかで大体400kcくらい取る)。オペラには興味がないので全然チェックしてなかったのだが、これは行ってみたかったなあ。
 で、十二時にチェックアウト。フロントで「チェックアウトは十時だ」と言われ焦ったが(チェックアウトについては一言も言われなかったので十二時だと思い込んでいた)、良いよ良いよということで荷物を預けて出発。まずはプラハホロショビツァ駅(中央駅の北、地下鉄で三駅)へ行って、場所と列車の時間の確認。本当はユースホステルで確認したかったんだけど、チェックアウトに遅れて荷物をいっぱい預けてさらに電車の時間を調べてもらうのはちょっと気が引けたので。14:34なのか16:34なのかよくわからなくなっていたのだが、両方あって、ベルリンに21:12に着くのは16:34発だった。観光に結構時間を使える。
 次に地下鉄でオールドタウンへ移動、チャールズ橋を渡って(ここは何度歩いても飽きない)、城の方へ移動、ヨゼフおすすめの教会に行ってみる。月曜はたぶん閉まっている、と言われていたのだが幸運なことに入ることができた。60kc。バロックだかゴチックだか忘れたが、荘厳な素晴らしい聖堂である。装飾はSt.Vytusよりもきらびやかかもしれない。入ることができてすごく良かった。一時間近く中にいて一生懸命写真を撮っていた。
 そこから王宮の方へ登り、王宮の向こう側の別の教会に行ってみる。カトリック教徒なら誰でも知っているというバンビーノの像で有名らしいのだが、こちらは残念ながら開いていなかった。本当はさらに北のモナスタリー(クレメンティヌムと同様中世の図書室がある)に行ってみたかったのだが、時間が足りないのでそこから王宮に西側へ出て、庭園に行ってみる。だがこちらも閉園。
 仕方がないのでしばらく公園沿いに歩いて(この辺は城がきれいに見えるところが多い)、tramを乗り継いでホステルに戻る。戻る途中で昼食を食べようと思ってたんだけど、意外と時間ギリギリになってしまって、食事どころか荷物を受け取ったら大慌てで駅へ向かう。
 電車は五分ほど遅れて到着(たしかブダペスト()発)。どこに座ったら良いのかよくわからなかったが、ニ等車らしきところの空いている席に適当に座る。「2」とあちこちに書いている車両が二等車、予約席の場合は席の番号のところに「どこからどこまで予約あり」と表示されているものらしい。電車の中では日記書きと、ガラガラだったのでiBookを出して日記の入力。プラハからベルリンまで五時間弱の乗車だが、時間が全然足りず、日記を書き終えるのが精一杯という感じだった。


3/1 13:15Jacekの部屋にて

 ベルリンについてからは午前中いっぱいぐだぐだして、夕方になって出かけるという生活が続いている。観光観光で移動し続けるのは本当に疲れるので、良い休養になった。今日は夕方にポーランドに向かって出発の予定。今のうちに書けるだけ書いておく。
 26日のまとめ。定刻にベルリン()(この辺)中央駅に到着。中央駅の他にあと二つの「ベルリン何とか駅」に列車は停車するらしい。事前に「ハウプト何とか駅のチケット売り場」と指定があったから良かったが、ちゃんと指定されてなかったら、どのベルリン駅で下りれば良いのか迷うところだった。危ない危ない。
 中央駅は昨年オープンしたてということで超モダンな作り。シベリアからやって来た田舎者の目にはまるで宇宙ステーションかなにかのように映る。ATMでユーロをごっそり500€下ろして、構内のお店で菓子パンみたいなのとコーラもどきを買って(2ユーロちょっと)、食べながらJacekを待つ。しばらくしてJacekがやって来て久々の再会。懐かしいというよりほっとした。
 車で(ポーランドまで車で行っていて、その帰りとのこと)ベルリン市内をちょっと巡ったあとケバブを食べて彼の部屋に戻り、旅行の写真などを見せ合って旧交を温める。ベルリンは事前の予想とは違って結構薄暗い静かな都市である。公園が多いせいもあるが、高い建物がほとんどない。でリビングのベッドを与えられて一時くらいに就寝。泊めてもらえると本当に助かる。
  今日の歩数 14630歩


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