プラハ
その六 2/25
先ほどドイツに入国。そろそろドレスデンに着くらしい。眠いのだがまずは日記を書かなくては。
2/25、ようやく昨日の分。2/24にケーキを食べながらヨゼフのお父さんお母さんと話をしていた時、俺を日曜朝の礼拝に連れて行きたいとの申し出があったので、行ってみることにした。ヨゼフはやめとけやめとけと言っていたが(彼は行っていない)、俺はそういうのに参加したことが無いので何事も経験ということで、連れていってもらうことに。ご両親がどう思っていたのか知らないけど、俺としてはあくまでも見学である。
・・・ドレスデン(→)到着。近代的な街並が見える。
で十時四十五分に新テレビ塔近くの教会の前で待ち合わせ。十一時からの英語の礼拝に連れていってもらう。英語の出来ないお母さんはその前のチェコ語(ポーランド語とロシア語を兼ねているらしい)の礼拝に参加したみたい。
お父さんが行くのはプラハのあちこちにあるカトリック(→)の教会ではなく、ビルの一室みたいな所にあるプロテスタント(→)の教会。教会というより集会所という表現がふさわしい。到着してお父さんはいろいろな人と挨拶。なるほど、単にお祈りをするのではなく、社交の場でもあるらしい。で会(?)が始まって驚いたのが歌。賛美歌かと思ったらノリノリのゴスペル(→)である。気がつけば前にいる聖歌隊(?)も半分以上(といっても6、7人だが)が黒人である。ああいうのはアメリカ南部だけかと思っていた。まあノリノリなのは最初の一曲だけだったが。
で、次に焦ったのが、「初めて参加の人は立って自己紹介をしてください」と言われたこと。英語はともかく何をしゃべれば良いのか分からんぞ。まさか見物しに来ましたというわけにもいかないし。どこから来てどうしてこの教会を知ったのか紹介してくれ、ということなので(聞き取れて良かった・・・)、とりあえず日本から来た旅行者で、友達の親に連れられてきました、と言っておいた。さらにその後挨拶タイムというのがあって、周りの人と"Nice to meet you"と握手を交わして、「プラハには何日滞在するの?」とか「楽しんでってね」とかそんな挨拶を交わす。礼拝というからただ説教を聞いてアーメンだけかと思っていたら、ずいぶん違うものだ。良い勉強になった。
・・・ようやくドレスデンを出発。でっかい近代的な駅である。二階建て列車や新幹線みたいな速そうな電車もいくつか停まっている。
礼拝は十二時半に終わりお父さんと家に戻り、ランチをいただく。おいしかった。まるで居候である。iBookを担いで来たので昼食後、手持ちの歌詞付きの中国語の曲をヨゼフに渡す。中国語の勉強がんばってください。
三時頃までぐだぐだしてからクレメンティヌムに出発。カメラを忘れたことに家を出てすぐ気がついたのだが、また鍵を開けてもらうのも悪いので(アパートの三階から下りて来て表玄関を開けてもらう必要がある)そのまま出発。クレメンティヌムの中はどうせ写真撮れないだろうし。
クレメンティヌム。190kc。四時からのツアーに参加した。190kcはずいぶん高いなあと思ったが、俺に撮っては十分にその価値があると思う。チケット売り場からドアを開けるとまずはコンサートホールで、一台はモーツァルトも演奏したという二台のパイプオルガンがある。天井のフラスコ画や室内の調度品、壁の肖像画、素晴らしく雰囲気のあるホールである。階段を上がると俺の主目的である中世の図書室にたどり着く。扉を開けた瞬間に古本のあの匂いがぷんとにおってくる。棚にある書物はどれも400〜500年前のもの。ホールには地球儀(?)が並び、天井にはやはりフラスコ画が。これぞ欧州の図書室という作りである。ボルヘスのバベルの図書館もこういうイメージなんだろうなあ、と想像してしまう。ここは人によって興味がはっきりわかれるところだと思うが、俺は感動した。
塔には他にも中世の日時計や巨大な天体望遠鏡(というより天文台)もある。で階段を上りきると、プラハで最も美しい眺め、という展望台にたどり着く。オールドタウンのホールや教会、モルダウ川や王宮が間近に見えて非常に素晴らしい景色である。カメラを忘れて来たのが残念でならない。図書室に興味が無くてもこの展望だけで一見の価値があると思う。
クレメンティヌムを出て五時ちょっと前なのでオールドタウンホールのからくり時計を見に行く。すごい観光客の数で200人以上はいる。スリも多いらしい(上を見て写真を一生懸命撮っているのだから、格好の獲物だろう)ので注意しましょう。
そこから再び近くをぶらぶら散歩。北へ向かい川沿いの名前は知らない何やら立派な建物を眺めたあと南へ戻り、TESCOで買い物。ビールとジュースと、ヨゼフがチェコ名物だと行っていた丸いウェハースを購入。前日が誕生日だったヨゼフに何かプレゼントを買おうと思ったのだが、何せ異国のしかもスーパー、良いものは何も見つからずあきらめる。日本から何か送ろう。
そのあと近くのきれいなショッピングストリートを散歩して眺めたあとヨゼフ家に戻り、夕食をいただきつついろいろと話をする。お母さんはいろいろと話をしたがったが、ヨゼフも大分疲れていたみたいなので九時くらいに引き上げる。お父さんお母さんに別れを告げ(すごくお世話になった)、tramストップでヨゼフにも別れを告げホステルに引き上げる。彼らのおかげですごく楽しかった。
ホステルでは買って来たチェコバドワイザーを飲みつつYoutubeでプライドの試合をちょっと見たりして十一時過ぎにさっさと就寝。日記が全く進まない。
今日の歩数 17521歩
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