ウルムチその六 7/14
天池に行った日の大雨以降、毎日曇りやたまに小雨できれいに晴れた日は無いのだが、今日はいつにもまして涼しい曇りである。Tシャツ一枚では肌寒く感じるくらいだ。 今日は八時くらいに起床。昨日買った葡萄とパンを食べながら日記の入力や写真の整理を行う。暇を見てはやっているんだけどなかなか追いつけない。同室の中国人たちはトルファンやカシュガルの話をしていたけど、その手の話は正直もう飽きたのでパス。午前中のうちにメールを送ったりシャワーを浴びたりして12時にチェックアウト。 そういえばチェックアウト前、ユースホステルのお姉ちゃんに駅行きのバスを聞いた時、電車のチケットを見せたら、値段を見てえらい驚いてた。高いよなあ、639元。このユースホステルなら18日間も泊まれる。 チェックアウトしてバスを二本乗り継いで駅へ移動。着いたらまず食事。また紅焼牛肉面5元。旅行の始めはとにかく知らないものを、知らないものをと食べ続けてたけど、最近はもういい加減疲れてきて、見知った安全牌ばかりを選ぶようになってきた。それにしても面ばっかりだな。 食べ終わったら駅の寄存で荷物を預けて身軽になる。ここは寄存にまで客引きがいて、駅構内の寄存に預けようとしたら、こっちの方が安いよ、とスーパー(というか雑貨屋)の中についでに作ったような寄存に連れて行かれた。3元。(あとで確認したら駅の寄存も3元だった。ただし中見チェックがあるのでちょっと面倒) カバンを置いたら駅前の小物市場を探索する。ここは妙なところで、地下へ地下へと階段を降りていくんだけど、結構下りたなと思っても窓から空が見えていたりする。どういう作りなのかよくわからない。 ここは主に和田の玉製品や民族工芸品のようなものを売っている。要は旅行者向けのお土産品である。和田で買ったような小さい玉の飾りを二個6元で購入。白菜と唐辛子をかたどったもので、白菜は発財(財を成す)に音が通じる縁起物だそうだ。唐辛子や瓢簞などそれぞれに意味があるらしい。手の形をしたやつはお金をかき集める(熊手と一緒だ)、とか。 そこを出て反対側の巨大な地下市場を散歩する。女性ものの靴屋アクセサリーの数がすごい数並んでいる。見たのはC区とD区で他にもいろいろなものを売っているみたいなんだけど道がさっぱりわからなくてたどり着けなかった。とにかく広いところらしいのだが、全体図が無いのでさっぱりわからない。 そこからしばらく歩いて七一醤園というスーパーみたいなところを覗く。生鮮品売り場では蜜柑や日本の胡瓜など結構珍しいものも売っていた。電車内用にいくつかおかしや飲み物を買う。10.94元。 さて、そろそろ駅の方に戻るか。
今「西安行き」と書いたところでちょっとした感慨を覚えた。西安は今回の旅の一つの区切り点であり、東京行き、というのと似た意味を持っている。旅の前半戦が終わる、という少しの寂しさと、やっと落ち着ける、という安堵感と、重くなりすぎた荷物をやっと処分できる、という解放感と、いろいろである。 七一醤園から再び市場を通って駅へ戻る。ここはバザールではなく中国式の市場なのだが、やたらと広い。さっき見た地下市場はそのほんの一部で、地上にもいくつもの建物に、いろんな種類の市場が開かれている。時間が早いというのもあるのか、バザールほどの活気はないけど。 駅付近で食事。久々に餃子を食べる。湯餃5元。まあまあかな。まずからず、かといってうまからず。 で寄存から荷物を取り出して(ほんの数時間預けただけなんだけど、手に取ると驚くほど重い。西安でバスを使うかタクシーにするか迷っている)待合室へ。ぼーっと時刻表を眺めたりして時間をつぶす。19:50くらいにようやく検票が始まって電車内へ。やっぱり軟臥はきれいだ。これに乗り馴れてしまうと硬臥はちょっとつらいかも。お茶を飲んだり、葡萄を食べたり、久々に本を読んだり(バス内では本は読めない)。本当に久しぶりの電車旅行である。 ちょっと早いけどそろそろ寝るとしよう。 今日の歩数 22713歩
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