深圳

その三 6/11


6/11 12:00蓮花山行きバス内

 8:30頃起床。目が覚めたのは7時頃。って毎日同じことを書いているな。近くで包子3個と豆醤(豆乳)3元を買ってきて朝食。どれもうまかった。
 チェックアウトまでの時間を使って更に写真の整理。あと60枚くらいまで着た。もう少し。
 11時にチェックアウトして地下鉄で駅へ2元。寄存で荷物を預けて(姉ちゃんが何を言っているのかわからずちょっと苦労した)蓮花山公園へ移動中。バス2.5元。寄存10元。
 今は曇り。ホテルにいる間は雨が降ったが、今降っていない。暑い。
 そういえば地下鉄で切符を買う時、一枚コインをはねられたのだが、あとで見てみると1香港ドルコインだった。いつの間に紛れ込んだのかな?記念に取っておく。


6/11 13:59レストランにて

 やっと昼飯。腹減った。
 蓮花山登り。15〜20分くらいかな?子供連れが多くて道がつまっているので多少時間がかかる。頂上からは深圳の街を一望できて非常に良い景色である。高層ビルが多い。
 頂上の広場には鄧小平の巨大な像がある。文字通りこの都市の生みの親である。像の後ろには鄧小平の言葉も。草書なのでよく読めないが「深圳の発展と何とかは我々の政策が正しいことを証明している」という感じかな。確か1980年に経済特区に指定され、小さな漁村が飛躍的な発展を遂げた、まさにこの十数年の中国経済を象徴する都市である。そう思って眼下のビル群を眺めるととても感慨深いものがある。十何年か前に「これからは中国の時代だ」と勝手に信じて中国語を勉強し始めたわけだが(何でいまだにしゃべれないんだか)、そのきっかけを与えてくれた都市でもある。
 しばらくうろうろして下山。まだ結構時間があるので香蜜湖の方に行ってみることにする。
 道すがら適当な店で食事。肉炒萝卜干飯。肉と大根を干したもの、要するにたくあんの炒め物。肉の炒め物とたくあんではない。味はやたらにしょっぱくてしかも量が異常に多いので、食べきるのにえらく苦労した。10元。お腹が苦しい。が、そろそろ出かけよう。


6/11 15:36火车站行きバス内

 香蜜湖は全く整備されていない、むき出しの湖だった。地元の人が何人も釣りをしているが、湖は相当汚い。正直あまり魚を食べたいとは思わない。静かなのは良いが、ベンチも何も無いのであまり落ち着けない。隣には水上楽園という遊園地があってジェットコースターなども見える。落差が大きい。
 湖の南の方には中古車市場があるみたいなので見学してみたかったのだが、道がよくわからない上に雨もぽつりぽつりと降り出したのであきらめる。自動車市場の現状をチェックしたかったのだが。
 ちなみに深圳は他の都市に比べて日本車、特にトヨタが多いように思う。他の都市はVWが圧倒的に多いのだが、深圳ではかなり割合が落ちる(といってもたぶんいちばん多い)その反面、他では滅多に見ない豊田車がちょくちょく走っている。他には日産ホンダマツダが多い。


6/11 20:50桂林行き車内にて

 今ちょうど広州駅に到着した。何かおかしでも買おうかと思ったのだが、屋台が一つも出ていなかった。残念。電車に乗っていて広州の街に入ってきたときには、ああ戻ってきた、と何となく懐かしい感じも覚えた。どちらかというと深圳の街にいた時間の方が長いのだが。
 バスが駅に着いたあと、まだ時間に余裕があったので駅の近くをうろうろしてみる。罗湖口岸というビルが香港の入り口になっているらしい。税関や両替所もあるようだ。入境手续などと書いてあるところを見るとやっぱり出国のような形になるのかもしれない。
 荷物を返してもらって待合室へ。お菓子でも買おうかと思ったのだが、水が2.5元から、カップラーメンも5元と妙に高いのでやめた。深圳はやはり物価が高いのかもしれない。
 始発なので電車は時間通り出発。下舖で本を読んでいたら隣の人がトランプで騒ぎ始めたので通路の方に避難して本を読む。『ジェシーの背骨』をさっさと読み終えて(内容はともかく文体が嫌い)宮本輝の『ここに地終わり、海始まる』を読む。読みやすくてそこそこ面白いのでもう上巻を読み終えてしまいそう。荷物が減るのは良いのだが、これを読み切るとあとは谷崎潤一郎の『刺青・秘密』だけになってしまうのでそれはそれで困る。
 夕食はカップラーメン。辛いのはいうまでもない
 今日の歩数 20879歩



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