桂林

その一 6/12


6/12 19:10ホテル近くのレストランで食事中

 注文したらその場で金を取られた。ファーストフードでもないのにちょっと変わったレストランである。青椒肚片饭と何か汤。12元と5元。
 今日は7時起床。起きても仕方ないんだけどまわりがざわざわしだしてもう眠れない。10:30桂林につくと例によって客引きがやってくる。桂林ではユースホステル使うつもりでいたので無視するが、一部屋40元とかえらい安いことを言ってくるのでいちおう見てみる。けどアパートの一室みたいなところであまりきれいじゃないのでパス。ユースホステルにチェックインする。4人部屋のドミで40元。160元相当なわけだからやっぱりこっちの方がきれいだ。ユースホステルを探す間に地図五元を購入。
 ユースホステルに荷物を降ろしたら、先ほどの客引きと一緒に駅前の(ホステル近くの)旅行社で漓江下りの手配をする。全部で345元。船代が210元、送迎のバスが35元、その他門票がいろいろついて100元ということらしい。AコースとBコースがあってお薦めらしいBコースを選ぶ(値段はどちらも100元)。意外と安いんだな、とその場では思ったが、今考えてみるとそうでもない。明日朝8時出発。
 で、ホテルからバスに乗ろうとしたら桂林のバスはほとんどが1.2元らしい。0.2元なんて無いぞ。バスカードを買おうかとも考えたが最低20元分らしいのでこれもダメ。仕方ないので2元放り込んで乗る。
 まずは独秀峰を目指すが、その前に昼食。本場桂林の米粉(米粉といえば桂林、拉面といえば蘭州らしい)2両で1.8元。安い。出されるのは素うどんみたいな薄味のもので、薬味がいろいろと置いてあるので、それぞれ勝手に味付けして食べる。噂に聞く讃岐うどんの店みたいだ。
 そこからしばらく歩いて独秀峰へ。師範大学のキャンパスがそのまま観光地になっている。つうかこんなところに大学作るなよ。50元。街のど真ん中に巨大な岩山がそびえ立つ様子はいかにも奇観である。上からの見晴らしも良い。桂林の街はぼこぼことそびえる岩山の間を縫うようにしてできていることが分かる。


6/12 20:30ホテルにて

 独秀峰から歩いて叠彩山へ。20元。叠彩山といってもいくつかの峰(たぶん3つ)があり、それぞれかなり独立している。その中で明月峰と四望峰に登ってみた。四望峰は名前のわりにはあまり見晴らしが利かず観光客もいなかったのだが、明月峰は素晴らしい景色である。東に漓江、南には桂林の街や伏波山、独秀峰、その他いろいろな山々が連なっている。観光客も多い。
 その後中に設置されている百鳥園に行ってみる。あまり桂林と関係ないよな・・・と入ってみると(無料)ここがまたすごい。鳥のサファリパークのようなところだが、人間を怖がらないので、横から後ろからすごい勢いで飛んできてどきりとさせられるし、小さな鳥はエサをもらおうとうるさく鳴きながら追いかけ回してくる。スリ込みで俺を親と思ってるのか?と思うくらいどこまでもついてくるし、時には空を飛んで先回りをする。ヒッチコックの『鳥』みたいでかなり怖かった(一歩間違えたら踏んづけてしまいそうだったし)。そっちに気を取られていると前で突然大きな鳴き声が聞こえて驚かされたり、ここは面白かった。
 出る前にアイスと水7元を買って一休み。していると雨が降ってきた。ここ一週間以上毎日雨に降られているような気がする。梅雨である。
 そこから伏波山まで歩くが、結構雨も降っているし、まあ似たようなもんだろうと登るのはやめて(15元)一度ホテルに戻る。1.2元。
 で早めに電車の切符を買っておこうと思ったのだが、悲劇はここで起こった。硬卧を頼むと没有。洗濯物があったので一度ホテルに戻り、まあバスよりはマシだろうと硬座を頼むと没有今まで簡単に買えていたのになんでだろうと考えると、桂林は始発ではなく途中駅なので席を取りにくいということなんだと思う。来るのは簡単だが出るのは大変なところである。朝の電車があるよ、というので泣く泣くそれにする。桂林北を朝5時半くらいに出て贵阳に22時過ぎに着。早起きして17時間電車に揺られて着いたらホテル探して寝るだけ。考えただけで情けなくなってくる。まあそれでもバスよりはマシだと慰める。171元。
 その後桂林の街を散歩するがどうにもただの田舎町にしか見えないのでさっさと飯食って帰る。青椒肚片饭12元と汤5元。なんか味が薄くていまいちだったかな。米粉の方がマシだったかも。帰りにビールとおかし購入7元。
 帰りがけ女の客引きがしきりに表演見てけとしつこくつきまとってきたが、どうやら脱衣服の表演らしい。観光地である。
 今日の歩数 38199歩


前へindex次へ