深圳その一 6/9
8:30くらい起床。よく寝た。夜中かなり雨が激しく降っていたのだが、起きたときにはほとんど降っていなかった。さっさと荷物をまとめてチェックアウト。バスで駅まで移動する。2元。 バス停を下りると雨が結構降ってきてかなり濡れた。広州は歩道がボコボコで水たまりが多くて歩きにくい。 駅で深圳行きチケットを71元で購入。軟座。意外と高い。硬座は無かった。存在しないのか売り切れなのかは不明。列車の中はかなりきれいで快適である。朝飯に駅弁みたいなのを食べる。10元。おかゆときしめんみたいな平たい面の炒め物。お粥の方はおいしかったのだが、朝食としてはちょっと量が多いかも。 吉行淳之介の『技巧的生活』を読み終える。次は山田詠美の『ジェシーの背骨』。なんだけど読み始めて数ページで気分悪くなってきた。文章が下手というか性に合わない。 広州の感想をいくつか。街でいちばん印象的だったのはやはり広東語。本当にモウモウガウガウ言ってるよ〜とちょっと感動。もちろん全然聞き取れない。 広州ではバスに乗るのが一苦労だった。一つのバス停に5、6路線のバスが通っていて、同時に3台4台が停まるので、後ろの方に何番のバスが来ているのか一々走って確認しに行かないといけない。 あと広州で面白かったのは店の呼び込み。店の前に小さな台を出してその上に立ち、音楽に合わせるわけでもなく手拍子を取っている。もちろん声で呼び込みもしているが、何となく手を叩いているだけの人もいる。これは今までで初めて見た。 あとやっぱり南の街だという感じがする。道ばたでアボガドや椰子の実を売っているし、上半身裸で歩いている人もよく見る。 ただやはり中国有数の経済都市という印象は薄い。道はぼこぼこ出歩きにくいし、汚いビルも多い。珠江の向こう岸はきれいなビルも多かったが、あっちが経済の中心なのかな?地図を見ると向こうは大学が多いようだったが。
深圳到着。中国とはとても思えないほどきれいな街で驚いた。表通りの店は結構高くて、正直恐れ多くて入れない。裏通りに入るとそれなりに中国らしい光景でほっとするが、適当に入った店でも、日本式ラーメンやカレーライス、ハンバーグライスみたいなのまである。後ろの席の人は鍋食べてるけど。 駅にはたぶん定刻、11時過ぎに到着。何も調べていないので客引きと交渉してホテルを決めようと思ってたのだが、頼みの綱の客引きがいない。駅構内(空港のような作りになっている)にはWinを使ったキオスク端末もあるのだが、ホテル検索ボタンを押しても反応しない。 食事終了。うまかった。鱼香肉丝饭10元。スープがついてくるのが嬉しい。 カバン担いで雨の中をあても無くホテルを探してまわるのも大変なので、駅のホテルで妥協する。特価178元にサービス料で196元。高いけどきれいだし便も良い。とりあえず一泊で今日街をうろうろしてもっと安いところがあったら移動することにする。 荷物を降ろしたらすぐに桂林行きの切符の手配。249元。駅に近いと便利である。 そろそろ出かけよう。
香港はまさに目と鼻の先、歩いて10分くらいで香港特別行政区なのに、ビザの関係で行くことができない(香港行くと「出国」扱いになるらしくてシングルのビザだと本土に帰って来れなくなるらしい。本当かどうかはよくわからないけどとりあえず試してみるというわけにもいかない)。何とも悲しい。仕方ないので口岸茶餐庁という店で食事。何となくカレーを頼んでみた。 切符を買ってついでに地図6元も購入。そういえばここにも地図売りのおばちゃんはいない。 地下鉄に乗って国贸という駅に移動。隣の駅だけど。2元。地下鉄は広州と大体同じなんだけど、下りてからが驚いた。下りるともうそこは、日本と見まごうようなきれいなデパートである。上海でも地下鉄直結のデパートは多かったが、こうもきれいなところは無かった。とても中国とは思えない。 地上に出て食事する店を探すが、何やら少々高級そうな店ばかりなので一本脇道に入ってみると見慣れた光景が広がっていた。鱼香肉丝饭10元。うまいんだけど辛かった。 ところでこの店のラーメンのメニュー、日式味千拉面と書いてあった。上海や深圳には味千ラーメンというチェーン店がすごく多いのだが、日本のラーメン=味千ラーメンと勘違いしてるのかも。 夕食終了。その内容は後回しにして、ひとまずホテルに帰る。外では雷がばんばん鳴って大雨が降っているが、駅構内なので屋根の下を歩いて帰れる。便利。
11:30からだと思っていたのだが、テレビ見たらもうやってた。中国は出ていないのだが、街の中は結構W杯ムードがあってあちこちに出場国の国旗や対戦表なんかが貼ってある。 雷はやんだみたい。明日は晴れると良いのだが。 昼食を食べたあとはずっと深圳の街を歩く。深南路というのがいちばんの大通りらしく、大きなビルがいくつも建っている。深圳証券取引所もあり金融の中心らしい。そういえば他の都市では見られなかった個人向け金融の店や「保証人します」の広告もあった。 延々と歩いて歩き疲れたので途中の网吧で一休み。メールのチェックやスポーツニュースのチェックなど。杭州を出てからほとんどネットにつなぐ機会がなくて、日記もアップできていない。今度iPod shfffleでアップしないと。一時間で5元。 いろいろ事件が起きたせいで、最初に身分証をチェックされる。まわりの人はほとんどネットゲームをやってた。つうか部屋の中暗すぎ。何やら後ろ暗いことをしているような気分になってくる。あと日本語入力できないのは困る。XPはクソということで。 そういえば网吧からは産経スポーツのページを見れなかった。産経新聞のサイトも見れないんだろうな。ただ流れ電波などを使って自分のiBookからつなぐと見ることができる。 网吧を出て更に歩く。行くところ無いから。华强商业圈というところまで歩く。その辺はデジモノ関係のビルが多い。あとマクドナルドとケンタッキーが争うように出店している。 そこからバスで駅に戻る。2元。 駅で食事。咖喱牛柳饭コーヒー付きで32元。カレーライスだと思って頼んだら・・・カレーとスパゲティが出てきた。カレーをスパゲティにかけて食べるのか、スパゲティをカレーにつけて食べるのか本気で悩む。しかもスパゲティはバターで味付けしてあるので結構くどい。カレーを頼んだ弱気にちょっと後悔してたんだけど、ある意味満足した。お世辞にもおいしいとは言いがたいが。 ビールと水6元を買って帰る。ホテルで日記。ホテルの冷蔵庫にもビールがあるのだが、その値段表が香港ドルで書いてある。香港は本当にすぐ近くである。 そうそう、今日は途中でジャスコに寄った。日本とほぼ同じ作りで、食品売り場を歩いていると日本にいるような錯覚を覚える。野菜も量り売りではなくパック売りしている。ただ生きたエビの量り売りなど、いかにも中国っぽいところもある(自分で網ですくう)。客も結構いて賑わっていた。 今日の歩数 22518歩 もう一つ。今日は生まれて初めてスリにあった。なんか引っ張られる感じがしたので振り向いたら若い男が、俺のズボンのポケットから垂れ下がってたデジカメのストラップを引っ張ってた。気がついたら向こうは素知らぬ顔で手を離してたけど。あれだけ無防備にぶらぶらさせてたのに気付かれるなんてへたくそである。つうか今まで全く何ともなかったのに、最も都会的な感じのする深圳でそういうのに出会うというのも不思議な話だ。
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