上海

その二 5/26


5/26 07:46ユースホステル インターネット室

 7時起床。誰もいない网吧の無線LANでポッドキャストのダウンロード中。昨日は写真を整理してアップして11:30過ぎに就寝。なんだけど2時間近く寝付けなかった。疲れた上にビール飲んで条件ばっちりだったんだけどなんでだろ?他の人が結構ガタガタしてたってのもあると思うけど、静かになってからもしばらく眠れず。
 で7時起床。当然まわりは誰も起きていない。リズムが違う。
 ネット環境について。ユースホステル内にネットカフェみたいなところがあって(PC3台)無線LANもあるんだけど、部屋(3階)では入り口付近でぎりぎりはいるというところ。中に入るとアウトなんだけど、ここではまわりのビルの流れ電波いくつかあるのでそれを拝借している。パスワードはどこもかかっていない。ただこちらも弱いので、朝のうちに電波の強い网吧で重いポッドキャストをダウンロードしている。
 ユースホステルの部屋について。ここでは2段ベッド×2の部屋が2つで一セットになっている。部屋の入り口を開けると2部屋の共用スペースになっていて、テーブル×1、椅子×4(書き物やPCを使った作業ができる)、トイレ×1、シャワー室×2、洗面台×1という状態。でそこに扉が二つあってそれぞれの部屋に分かれている。中の部屋はカードキー。部屋の中には4人分の鍵付ロッカーがあって荷物はそこにしまえる。あとベッドにはそれぞれ電源が二つずつあって充電などできる。充電したままほったらかしにはしづらいけど。他に酒吧(というか談話室みたいな感じ)洗濯機などもある。そんな感じ。
 そろそろダウンロードが終わるので飯食ってこよう。


5/26 09:45ユースホステル

 飯食ってきた。近くを適当にぶらぶらしつつ油条1元。味はまあまあ。ホテルの近くはペットショップ街みたいになっていて、特に魚関係が多い。金魚とかとか。でも概して人口密度高し。中国らしいというかなんというか。猫の檻では一匹死んでた。ちょっとぐろ。あと子豚も売ってたけど育てて食べるの?油条の他に具入りクレープみたいなの2元。これはうまい。香草いっぱい入りだけど、香草もいける。最近香草好きになってきたかも。あと飲み物にサントリーのウーロン茶、低糖。低糖と無糖とあって迷わず低糖を選んだんだけど、その名の通り甘い。気持ち悪い。そういえば中国のお茶飲料は大体甘いんだよな。お茶のペットボトルを飲むなら日本製が良いかも。3.5元。ちなみに大概の飲み物よりもコーラの方が安い。3元くらい。
 近くの公園で食事。太極拳やってた。帰りがけにスーパーで買い物。トイレットペーパー(トイレにはないので)シャンプー、ボディーソープ他24.8元。どれも中国語なので結構わからない。トイレットペーパーは卫生纸、シャンプーは洗发露、ボディーソープは沐淋露。勉強、勉強。どれも結構大きくて200mlのが一番小さかった。ちょっと重い。日本でもっと小さいのを調達しておくべきだった。で一度ホテルに戻り歯磨き。これから上海駅へ。


5/26 13:00徐家汇 美罗城地下の食堂

 上海駅へはバス移動。2元(空調付き)。空調付きバスという事で倍の値段なんだけど・・・
 食事が来たので食べた。うまかった。
 ・・・倍の値段なんだけど空調なんてほとんど効いていない。バスの運転はすごいの一言。道を歩いていてドキドキする事は多いけど、車に乗るともっと怖い。今にも人を轢きそうな勢いで交差点を曲がって行く。
 上海駅では時刻表を購入10元。旅行者でごった返す駅前広場をぶらぶらしてから地下鉄で徐家汇へ。でっかいバッタもん市場があると効いてきたんだけど、地下鉄の駅につながっているMetro Marketっていうのがそうなのかな?あまり活気がない。
 地上には上海中どこにでもありそうなデパートと、昨日見たようなデジモノビル。あと本屋があったので覗いてみる。日本の作家だと夢枕獏(『陰陽師』など)や渡辺淳一(『桜の木の下で』など)がが人気あるみたい。あともちろん村上春樹(『ノルウェイの森』など)。大江健三郎も数冊(『曖昧な日本と私』など)。
 でそのビルの地下に下りて台湾料理みたいなところで食事。干拌面6元、台式红烧豆腐15元、酸辣汤8元。どれもうまかった。量はギリギリ食べきれるくらい。
 地下には他にもステーキとか中華ランチプレートとかいろいろあって面白い。あとここに限らずどこでもそうなんだけど、和食がすごく多い。寿司とか焼き肉とか。味はどうだか知らないけど。
 そろそろ行くかな。もう足がいっぱいいっぱいだけど。


5/26 18:32ユースホステル

 同室の中国人の女の子とお話ししてた。今日はやたらと中国語を話す機会が多い。良い事だ。せっかく中国にいるんだし。
 さて昼食を食べたあととりあえずホテルに戻り日記の入力。あと当面の問題は旅行用カバンの調達。今のは友人からのお下がりでときどき糸が切れる音がビシビシ鳴るのですごく怖い。フロントでどこで買えるか聞いてみると「Fakeで良いなら」と襄阳市场を教えてくれた。そうそう襄阳市场。上海のバッタもんといえばここと昔聞いてはいたのだが、その名前をずっと忘れていた。という事でそこへ。
 バスがあるだろうとバス停を探しつつ歩いて目的地に到着。俺の旅行ではいつもの事。歩いていると客引きが声をかけてきた。うざいので始めは無視していたが、そもそも市場の正確な位置を知らないのでとりあえず聞いてみる。ついて来い、と連れて行かれたのはどこぞの団地の一室。時計とかかばんがいっぱい置いてある。ちょっとやばいかなあと思っていたのだが、欲しいのはこういうのじゃない、と言ったらあっさりと別のところへ移動。市場の中へ。すごいね、ここ。人がうじゃうじゃいて半分くらいは外国人。観光スポットになってるっぽい。広大な市場の中で一軒のカバン屋に連れて行かれた。適当に選んだら(いちおうNORTH FACEと書いてある)450元という。200元くらいで考えていたのでかなりびっくり。さんざん値切って320元で購入。まあ買わないわけにもいかないので良しとしておく。10年前に北京で横型のでっかいカバンを買った時はたしか90元だったんだけど、時の流れるのはとても速い。あとTシャツも一枚。始めの言い値が180元で「ハァ?」という感じだったんだけど(2700円て日本よりも高えよ)、さんざんごねて45元で買った。1/4かよ。それでもまだ高いような気がするけど。ここで客引きがその奥さんと交代。ここで完全にお金が無くなったので(残り20元。それでTシャツもごねたんだけど)「あと必要なものは何?」と聞かれて「銀行」と答えたら本当に銀行まで連れてってくれた。それも建設銀行と工商銀行ではCitiBankのカードが使えなかったので中国銀行まで三軒もハシゴ。1000元おろしてついでだからコンセント変換プラグも購入。5元。日本で買うと300〜400円はするのに。でしまいには地下鉄の駅近くまで送ってくれてさよなら。さんざんこき使ってなんか悪いことをしたような・・・あと歩きながらいろいろな事を話してすごく中国語の勉強になった。今度友達を連れてきてくれと言われたのでここに連絡先を書いておく。
  王希 (Tel) 13816970684
 結構良い人でボラれたりどうこういうことはないと思う(保証はしないけど)。特に市場の中は店もいっぱい人もいっぱいなので、本当に何か買おうと思っている時はこういうガイドがいると便利だと思う。ただし買う気がないなら絶対に話を聞かないこと。あとたぶん日本語はほとんど通じず。逆に中国語の勉強にはとても良い。
 という事でホテルに戻る。新しいカバンに詰め直して日記書き。中国人とおしゃべり。で飯を食いに出かける。


5/26 19:42どこぞの食堂

 ようやく中国らしい食事。宫爆鸡丁、米饭、西湖牛肉汤、あとなんか蔬菜(何頼んだのかわからん)。31元。とりあえずお茶を飲むけど上海の水特有の泥臭さあり。飲んで大丈夫なのかな?
 ここまで書いて今は何も書く事が無いことに気がついた。ホテルから出てうろうろしていて、目についた食堂に入っただけだもんな。
 とりあえず上海の印象。アジア特有の混沌をそのままに無理矢理都会化したという感じ。ビルの建設とか無茶苦茶で計画性もクソもないという感じがする。どこに行ってもでかいデパートと高層ビル。一つ裏の通りにはほとんど廃墟かスラムのような汚い街(もちろんスラムなんかじゃないんだけど、きれいな表通りとの対比が強過ぎる)・・・
 食べ終わった。いや「終わっ」てはいないけどもうダメ。ご飯は全部、炒め物は8〜9割食べたけどスープはダメだ。半分以上残った。昼食ではちょうど良いサイズだったんだけど、こんなどんぶりで出てくるとは・・・
 上海の印象続き。南京路の賑わい、闊歩する外国人、少しの乞食や胡弓引き、建設中の高層ビル、ビジネスマン、客引き、警察(よく見る)、自転車、オートバイ、自動車・・・。なんというかまさに魔都という感じ。戦前の上海ももしかしたらこういう感じがあったのかも。という感じで落ち着きはないけどエネルギッシュで面白いところだと思う。
 コンビニでビールを買って帰る。
 今日の歩数・・・25313歩 やっぱり疲れた


5/26 22:10ユースホステル

 ビールを二本飲んでいい気持ち。このまま寝たいけど写真をアップしなくちゃいかん。あと何か中国についての質問等ありましたら掲示板の方へどうぞ。


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