麗江

その一 11/1


11/1 20:42丽江古城外の食堂にて

 旅の前半はなかなか順調だったのに、後半に入ったとたんに次から次へと問題が降り掛かってくる。ラサ、成都、昆明そして丽江。ちょっと油断しているのかな?
 今朝は7:30に起床、9:15くらいにバスに乗る。バスの中では風景を見たりポッドキャストを聞いたり。途中後ろのおっちゃんから話しかけられて以降、丽江に着くまで話をする。んだけどこれが思わぬトラブルの種になった(のかもしれない)。初めおっちゃんとは他の中国人と同じような当たり障りの無い話をする。仕事とか家族とか日本の話とか。ただおっちゃんは他の中国人とは違って珍しくかなり積極的に政治の話を振ってきた。小泉の靖国参拝についてどう思うか聞いてくるので、「日中関係に取って言えば」参拝すべきでない、と言ったら満足していただけた。阿部は最初に中国に来て靖国参拝もしてないし良いやつだ、とのこと。政治ネタに関しては小泉が極悪人だったということにしておけば全て丸く収まるみたい。あと彼ら一般の中国人は特にどういう知識があるわけではなく、相手の意見を聞きたいというわけですら無く、単に自分の期待する回答を聞きたいだけなので、討論しようとしても時間と労力の無駄になるだけだと思う。韓国人も結構そういうところはあるのかもしれない。
 12:30くらいにバスは古城に到着。終点で下りるものと思っていたらバスは道ばたに停まって、「ここが古城だから下りろ、早く、早く」と急かすもので、あわてて下りる。のだが、下りる際にどうもカメラを車内に忘れてしまったらしい。下りてすぐに気がついたんだけどバスはもう出発した後で、あわててタクシーで終点の客运站までバスを追いかけたもののバスの中にはもう見つからなかった。隣に座ってた男が持ってたんだろうなあ。あるいは下りるときにすられたか。ただ昨日までのデータは全て取り込んであったのが不幸中の幸いである。カメラは金さえ出せば買える。ただおっちゃんと話してなければあんなに荷物が散らばることも無かったし、あわてることも無かったんじゃないかと思うんだけど・・・無くす時は無くすかな。


11/2 8:47ユースホステルにて

 さっさと続きを書いておこう。
 客运站からユースホステルまでは歩き。丽江のシンボル、水車のすぐ近くなので簡単に見つけることができた。一泊20元。部屋にネット環境があると思ってたんだけど、庭にLANケーブルが一本出てるだけだった。あるだけマシではあるが。
 荷物を置いてまずはデジカメの調達。大型電気店が無いのでこの際ソニーでも仕方が無いと、SONY专卖の看板の店に入ってみたら、キヤノンとかフジとかいろいろ置いてあった。無くしたカメラを買うときにどちらにしようか迷った富士フィルムのZ3というやつを2260元で。中国のしかもど田舎ということでもっと高くつくかと思ったけど、意外と高くない。ただ256MBのxDカードが259元とちょっと高かった。お金はもったいないけどデジカメそのものにはわりと満足している。
 その後ようやく丽江の街を散策する。町並みはさすがにきれいである。迷路の中をぐるぐると写真を撮りながら歩き回る。昼食を食べてなかったので途中饵块1元とポテトフライ1元を食べる。もうこれでお腹いっぱい。あと地図を5元で購入。こういう道ばたでものを売っている老人たちは、かろうじて普通話が通じる、といった感じ。
 夜になると赤い提灯灯りがともり、更に美しくなる。けど、四方街近くの新華街はレストランやバーが軒を連ねて、音楽をがんがんならして踊ってたり、客引きが大声で歌を歌ってたり、何とも変な感じ。間違った歌舞伎町といった印象である。端から見てるとバカみたいでそれはそれで面白いけど、丽江の印象は台無しである。こういうところを歩いていると、ディズニーランドの買い物モールを歩いているような気分になる。
 ただしそこら辺を避けて東の方に行くととても静かで趣のあるところも多い。路地の屋台で人々がひっそりと食事をしていたりして、そういうところを歩き回るのはとても面白い。写真をかなりたくさん撮った。やっぱりカメラは必要。
 夕食は古城の外で普通に红烧茄子とご飯で6元。古城の中で食べる気はあまりしない。奥の方に行けば普通の食堂もあるけど。その後ホステルの裏の山に登って夜景を眺める。
 帰ってきてから同室のイスラエル人や日本人と瓜子を食べながらいろいろ話をする。ビザは発行日から起算するものと思ってたんだけど、どうも入国日から計算するらしい。この差は大きい。あと10日以上滞在をのばすことができる。
 今日の歩数 29678歩


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