貴陽

その二 6/15


6/15 14:25贵阳行きバス内にて

 帰りのバス無い。行きはマイクロバスだったが帰りは大型なので少しは乗りやすそう。
 朝7:30くらい起床。8時に目覚ましをかけてたんだけど自然に起きた。チェックアウトの準備をしていたらポケットから朝食券出てきたのでレストランで食事。朝食バイキング。メニューは広州で食べた時と似たり寄ったりで味もまあそこそこ。
 チェックアウトしてバス1元で駅へ。地図にはバスの路線図が無かったのでまさかバス無いのかと思ったがさすがにバスはあった。
 で駅で今夜の重慶までの夜行を購入。何か言われたけどよくわからなかったので適当に「良いよ良いよ」と答えてたら34元だと。・・・无座、無座。硬座どころか席無しですよ、席無し。10時間くらい。上海から蘇州、蘇州から杭州と「何勝手に俺の席座ってんの?」というシーンがあったけど、自分がそういう立場になるとは・・・ホテルが高く着いたので少し切り詰めないと、とは思っていたんだけど、こういうのは困る。つうかこれ、何号車に乗れば良いんだろう?
 ついでに重慶から成都までの切符を買おうと思ったんだけど、そんなのは重慶行ってから買いやがれと言われた。これだから地方都市は・・・
 眠くなってきたので今のうちに寝ておく。


6/15 1505贵阳行きバス内にて

 贵阳に行く前に一休止。トイレと貴州特産品の店。車掌の兄ちゃんが「見物はただだからちょっと見てくれ」ということで下りたんだけど、下りた人はほとんど何か買ったみたいで90元とか100元とか使ったらしい。特産品は抑えておかなくちゃということで、俺も
牛肉干22元を購入。要するにビーフジャーキー。なかなかうまいんだけど辛い。ピリピリスースーする。ま、こういうのは電車旅行には合っていると思う。
 駅で荷物を5元で預けて、駅前から黄果树行きのバスに乗る。50元。タクシーの運ちゃんは30元って言ってたけどインフレが激しい。で、行く途中の道や窓外の風景がまた良い。車は常にバウンドしながら前進して、文字を書くどころか眼鏡の着け外しも難しいくらい。外はいかにも中国の田舎という感じで、高速道路みたいなのを人夫が手作りしてたり、鍬で畑を耕していたり、子供が馬に乗っていたり、牛を連れて農作業に行く途中だったり。こういうのを見るのもまた楽しい。
 でバスは2時間半ほどで黄果树に到着。続きはあとで。


6/15 1505贵阳行きバス内にて

 黄果树瀑布の門票は90元。ホテルのツアーガイドには70元て書いてあったんだけど、値上がりしたのかな?バスの往復100元に入場料90元で計190元なら旅行社のバスツアー208元(黄果树の他二ヵ所付き)の方がはるかに安上がりだ。ただ7時発20時着という一日がかりツアーなので参加はできなかったわけだが。
 滝は一言、すごい。落差も幅も巨大で、水量も十分向いの山の上まで水煙がかかっている。しかもこれで裏見の滝というのだからすごい。裏見の滝としては世界最大ではないかと思う。轟々と流れ落ちる滝を裏側の水簾洞から見ることができる。すごい迫力である。途中でビニールの簡易雨合羽3元を買ったけど、合羽が無いとびしょびしょになると思う。ちなみに往復50元のエスカレータもあるが、下りに関しては不要。というか使わない方が楽である。一度河まで下ってまた歩いて山を登るはめになる。登りだけなら30元。
 この辺には他にも大きな滝があるようだが場所が分からないのでパス。見たかったのだけど。
 バスに乗る前に食事しようかと思ったのだが、飯食ってすぐにあのガタガタバスに乗ったら気持ち悪くなりそうなのでやめておく。これで昼食は抜きだな。
 バスに乗って贵阳へ。途中で牛肉干22元の買い物。
 着いたのは5時10分くらい。所要時間は大体七時間半というところか。夜行で朝着いたなら駅前で荷物を預けてバスで滝見学、帰ってきてしばらく街をうろうろして夜行で移動というスケジュールも十分可能である。電車の切符を取れればの話だが。
 駅からバス一元で甲秀楼へ。昨日のタクシーの運ちゃんによると贵阳のシンボル的建物らしい。というかそれ以外に見るものが無い。4元。建物は小さいがかなり堂々とした作りで見応えがある。ただ建物の内部は茶館や店になっていたり工事中だったりで何も見られない。あくまでも外観だけ。まあ値段相応か。
 建物から出ると下校中の小学生に遭遇する。食べ物の屋台に群がっていろいろ食べてる。こうして中国人が育っていく。ただ、朝、ホテルの前で野菜を売っていた子供を思い出して複雑な気持ちになった。親が農作業、子供が作物を売っているんだろうか。生まれながらにして貧富の差で可能性が限られてしまうのは本当にかわいそうだ。今日本で格差社会などと騒いでいるが、こういう厳しい現実に比べると、夢のような平等社会である。
 バスで駅近くまで戻って网吧へ。日本語使えないので英語でメールの返事を書く。一時間3元。安い。
 駅の近くで食事。子姜肉丝、凉拌黄瓜、米饭13元。子姜肉丝見たらタケノコの千切り?と思ったのだが文字通り生姜の千切りだった。ちょっと生姜多くてしょっぱい・・・おいしかったけど。
 駅に行く途中で水とビールとビスケットまとめて7.5元で購入。ビールくらい飲まないとやってられん。
 更に待合室で新聞GlobalTimes1.5元。地べたに座ることになったら敷こうと思ったんだけど結構面白そう。カリフォルニアで「日光浴女惨死」というタイトルには思わず吹き出してしまった。警察の車が轢いてしまった事故みたいだが。


6/16 6:35重庆行きバス内にて

 全くヤレヤレな昨晩の出来事を書いておこう。
 列車はほぼ定刻(10分遅れくらいかな?)に到着。无座って硬座の車両に立って乗るのかと思っていたのだが、座席指定無しの硬座車両があるみたい。乗り込むと・・・
 今列車はちょうど長江を渡っている。他の乗客も長江長江と結構喜んでいる。霧が出ていて良く見えないけどやっぱり広い。
 ・・・乗り口すぐのところに席が空いていたのでとりあえず座る。4人がけの席に差し向かいで二人座っていたところの三人目。他の席を見ると三人がけの長椅子に一人で寝ている人が多い。隣の人からは三人がけの席の方が広いんだからそっち行け、といわれたけど空いていないものは仕方ない。無視して座り続ける。その状態でしばらく寝たり起きたりして一時ちょっと前にビール飲んだら(ひどくまずかった)猛烈に眠気がやってきて四時過ぎまで結構寝ることができた。5時前に何とかいう駅で人がたくさん降りたのであとはのんびりテーブルに突っ伏して一時間ほど寝る。(それまではテーブルも無し)横にもなってみたけど狭すぎて寝られなかった。
 6/15分としてはこの辺で終わりにしておくかな。本当はビール飲んだ時点で日付変わってるけど。
 そういえば无座の車内はかなり混沌としていて、タバコOK、寝てる人などおかまい無しで大声でしゃべる人、眠りを妨害するがごとく次々とやってくる物販、車内に痰を吐く人、中国らしいといえばそうかもしれないが、面白いと思うような余裕は正直無い。
 今日の歩数 19159歩。ガタピシバスに乗っていた分がカウントされているので実際の数字はよくわからない。


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