桂林〜貴陽

その一 6/14


6/14 12:31贵阳行き車内にて

 昼飯食べ終わってのんびりしているところ。窓の外は切り立った岩山だらけである。観光地ではないみたいだけどなかなかの景色だ。
 朝4:20起床。こっそりと着替えて外に出る。寝静まっているかと思ったらサッカー見ている人やPCいじっている人が少しだけいた。

 駅前でタクシーを拾って桂林北駅へ。26元。運転手に滝のことを聞いてみようかと思ったのだが、贵阳は行ったことないとのこと。
 駅にはたぶん5時ちょっと過ぎに到着。そこで恐れていたことが発生した。20分の遅れ。が、更に20分遅れて更に20分。結局一時間遅れ。こっちはせっかく早起きして準備してるのにふざけんなよ。第一このまま遅れたら14日中に贵阳に着けないかもしれない・・・ここまで書いて気がついたのだが、あまり遅いとバスが無くなるな。それはまずい・・・
 
列車に乗ったらすぐ寝る。二時間弱寝て起きて、買っておいたお菓子を朝食代わりに食べる。食べてたら車掌(というのかな?服务生)のおばちゃんが隣に座って他の客と話始めて、何やら日本語の話になって、話に参加することに。テレビや本をみて日本語のアイウエオを覚えたとか、そういう話。
 しばらくするとどこぞの駅に着いたので屋台で朝食の足しに营养快线5元を購入。中国に来て何度も同じものを買っているのは今のところこれだけだな。
 昼まで本を読んだりDSしたり。『ここに地終わり、海始まる』を読み終える。あとは『刺青・秘密』のみ。意外と読むペースが早い。電車の中は暇だからな。
 12時5分くらいに金城江という駅に着いたのでホームで昼食を買う。本当はカップラーメンにしようと思っていたのだが(他の人が食っているのをみるとたまらなくうまそうに見える)昼時ということもありホームではいろいろと他のものも売っていた。麻婆豆腐みたいのがうまそうだった盒饭5元を購入。うまかったんだけど辛い。夕食はカップラーメンにしよう。
 金城江の一時間前から車外は岩山が多くなってきた。日本の山中みたいなのとは違い、平野にぼこぼこと岩山が立っているような感じである。


6/14 20:00贵阳行き車内にて

 夕食はカップラーメン5元。辛みを全部入れたらめちゃめちゃ辛かった。電車は相変わらず遅れている模様。


6/15 9:40黄果树行きバス内

 起きて2時間足らずでもうへとへとである。地方都市は全く不便で困る。まずは昨日の顛末から。
 電車はたぶん30分遅れくらいで到着。駅前で地図5元を購入して見てたらタクシーの運ちゃんがやってきてちょっと話をする。場所はある程度わかったんだけど距離がよくわからなかったのでタクシーに乗る。途中話をしていると安いホテルがどうこうと言っているので、どうせユースホステルじゃなく他のホテルの方が良いとか言っているんだろうと取り合わなかったのだが、しばらくして工事中のビルを指差してこれだという。要するに「無くなった」ということらしい。それなら始めから「無くなった」といえば良いのに、と思ったが、最初にそれ言ったら信じなかっただろうな。運ちゃんも「どうせ信じないだろうから実際に見せたんだ」と言っていた。
 ここから運ちゃんとホテル探しの二人旅が始まる。100元くらいの安いホテルという条件で、最初の二軒は満室、次の一軒は「ある」というので荷物を下ろしてチェックインしようとすると、突然「無い」と手のひら返し。次の一軒でようやくチェックイン。248元。野宿というわけにもいかず、仕方ない。タクシーが36元。
 運ちゃんが、贵阳の街はあちこちで建物や道を改修していると言っていたが、ホテル探し中確かにそういうところが多かった。通行止めになっていて転回するはめになったり、道の脇にがれきの山があったり、ほじくり返されてとても車が通る道とは信じられないような道があったり、そういう裏道を走り回るのも結構面白いものである。それはそれで一種の贵阳観光だと思う。
 日本の道の話とかサッカーの話とか日本人は礼儀正しいという話とか、いろいろと話をした。訛りがちょっときつかったけど。
 で、ようやくチェックインして必要最低限の準備だけして1時過ぎに就寝。のはずがまだ眠れない。ベッドに入って5分くらいして電話がかかってきた。間違いだろうと放っておいても鳴り続けている。仕方なく電話を取るけど、なんだかよくわからないし、英語もわからないという。わからないのでとりあえずフロントに行くと言うと向こうから来るという。待つこと数分、ノックでドアを開けて一目で全てを理解した。若い女性がアンモーアンモー。電話でもアンモーといわれてわからなかったんだけど、按摩のことだった。この夜中に何を按摩するんだか知らんけど。頭に来たので無言でドアを閉めた。
 今日の歩数 2590歩。


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