大理
その一 10/30
幸い風邪のぶり返しは避けられたようだ。そのかわり歩きすぎて足と腰が痛い。
今日は夜中の一時過ぎにトイレ休憩で目覚めさせられる。いちおう行っておいたんだけど戻ってきてから寒気がしてきた。おまけに周りの中国人は夜中だというのに遠慮無しにぺちゃくちゃ話をするので寝られないし。全く、少しは他人のことを考えて欲しい。
とは言えバスが動き出してからは何とか寝ることができ、5時くらいに大理に到着し結局7時20分くらいまでバスで寝てた。そこから下関の街をぐるぐると三十分くらいさまよって、ようやく古城へ行く4路のバスを発見。1.5元。長距離バス停で、掃除のおっちゃんに古城にはどうやっていけば良いのか聞こうとしたら、いくらいっても通じなくてちょっと困った。字を見せてようやく理解してもらったんだけど、「ああ、guchenのことか」いやその発音おかしいから。おっちゃんの個人的な間違いなのか、方言なのかは不明。
玉洱路でバスを下りて国際青年旅舍を探すけど、事前にメドを付けておいたところは見つからず、歩いているうちに青年旅舍の客引きだという人に連れて行かれたところはドミが無く(青年旅舍と名乗ってはいたもののたぶん正規のユースホステルではない。別にどうでもいいんだけど)。そこから歩いてすぐにあった第二候補のユースホステルへ。4人部屋で15元。トイレは中国レベル。無線LANも無し。すぐに洗濯。二槽式。面倒くさい。
なんかもう疲れたので寝る。
朝食食べながら続き。
洗濯物を干してとりあえず大理の町並みを見ようと外に出たら、すぐに客引きのおばちゃんに捕まる。フリーランスの旅行ガイドらしい。大理でどこを見れば良いのかよくわからなかったので、いろいろ話を聞いてみる。洱海を船で渡って向こう岸を何カ所か見るコースを持ちかけられる。船の料金130元を80元+ガイド料10元にしてやるというので着いていくことにする。値下げとか安いとかいう言葉に弱い。
2路のバスで港まで行き80元でチケットを買って船に乗る。船中でインド人客のリチャードと一緒になり以降ほとんど一緒に行動する。リチャードからは英語で話しかけられ、おばちゃんからは中国語で話しかけられ、頭の切替が大変である。ただ彼はメルボルン在住ということでか非常にクリアな発音で、すごく聞き取りやすかった。洱海の向こう岸では天鏡閣(門票10元)と金梭島3元を見学。天鏡閣は建物も前庭もなかなかきれいだし、島では地元民の観光地化されていない本当の生活を垣間みることができておもしろかった。リチャードは植物が好きなのかそういう専門なのかやたらに詳しくて、この花はブラジル原産とか、これは南アフリカ原産とかいろいろ説明してくれてそれも面白い。花がとてもきれい。
昼食は島の港近くで小吃を食べる。涼皮というか涼伴面みたいなの。辣子少しにしてくれって言ったのにめちゃめちゃ辛かった。3元。面が普通の小麦や米じゃなくて何やら妙なもので雲南風味。辛いのを抜きにすれば結構好き。
リチャードとは日本の話をいろいろ。2週間日本に旅行で来たことがあるということなんだけど、なんか日本をべた褒めしてきてちょっと戸惑った。思ったほど物価が高くないとか、東京の文化水準はすごいとかそんな話。まあ確かにオーストラリアと比べたら物価は大差無いだろうな。
古城まで戻ってリチャードとガイドのおばちゃんと別れ、バスに乗って三塔へ。門票121元、学割で63元。高過ぎ。ガイドのおばちゃんからは仲は何も無いから外から見ればいいと言われてたし、塔はともかく付属の寺に興味は無かったのでパス。外から観賞する。さすが「大理の華」と言われるだけあって外からでも十分見応えがある。向かい側の洱海に到る田園風景も(というかむしろこちらの方が)美しい。
そこからバスで南門の南にある文献楼へ。きれいといえばきれいだけど、特にこれという特徴はない。そこから南門に向かう白族の民家・商店街の方が見応えがあると思う。何となくたむろしてたり木工細工をしてたり、普通の生活を見ることができる。また路地の所々から垣間見える洱海もまた美しい。
南門から玉洱路あたりまで引き続き散歩。途中烤乳扇2元と烤洱块ー焼块はゴマあんのまんじゅうみたいな感じでおいしい。あと南門を入ったところでミカンを購入。4斤10元。甘くておいしい。
大理の町並みはさすがに美しい。風情はあるし、観光客は多いもののむやみに賑わっているというわけではなく、のんびりと散策できる。ただぶらぶらしてるだけで楽しい。
一度ホステルに戻って一息入れたあと、今度は北門へ。北から洋人街の辺まで歩く。北門は登ることができるんだけどそれほど見晴らしは良くない。門票買えと壁に書いてあったものの、誰もいなかったのでただで見学した。
洋人街はその名の通り英語や日本語の表記が多い。こういうところは正直好きじゃないので早々に通り過ぎてホステルに戻る。
夜食事をしようかと出かけるけどまだなんか調子悪いので何も食べずに戻ってきて、ミカンをいくつか食べる。ちなみに大理の名物は木瓜鸡、酸辣鱼、沙锅鱼など。中国の魚は汚染が怖いのだけど、洱海の魚なら大丈夫そう。ホステルに戻り写真の整理などを少ししたあと寝る。
今日の歩数 17570歩
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