西安〜成都

その一 10/10


10/10 19:37成都行き車内にて

 17時に列車が出発して二時間半。いきなり遅れている。19時ちょっと過ぎに宝鶏につくはずだったのだが、まだついていない。もう市内には入っているが。意外と大きな都市のようだ。
 今日は14:30過ぎに大学を出る。友人と四人で昼食に湘菜を食べてお別れをしてから、部屋で30分ほどぼーっとしていたのだが、やはり寂しさは禁じ得ないものの、同時に再び旅行に出るという興奮もわき上がってきた。
 ・・・宝鶏到着。夕食の足しに何か買ってこよう。西安駅では豚足売ってたんだけど、ここあるかな?
 ・・・鳥の足と腿の串を買ってきた。5元×2串。見るからに辛そうだ。
 14:30に部屋を出て一階で別の留学生の友達とお別れをして出発。北門を出て西安交通大学ともお別れをして、607路のバスで駅へ。15:30ちょっと前に駅に到着。何のイベントだか知らないけど西安の駅前はいろいろな広告(中国なのでほとんど食品だけど)で埋め尽くされていて、広告のプラカードを持ったお姉ちゃんが列をなして歩いている待合室に入るとここもまた筆舌に尽くしがたいほどの混み方。早く行って本でも読んでようと思ってたら、空いている席なんかありはしない。スーパーをちょっとうろうろしたあと結局立ちっぱなしで検票を待つはめに。
 検票の列がまたひどい。押し合いへし合いで荷物のカートをまともに転がせない。特に一人のオヤジが後ろからどんどん押してきて、これには本当に腹が立った。むかついたんで前に行かせないように力づくでブロックしてたんだけど、顔面に一発思い切り肘打を入れたい衝動にかられた。というかそこら辺にいる中国人みんなぶっ殺してやろうかと。中国で大概のことには慣れたつもりだけど、ここのマナーはひど過ぎる。
 で、なんとかかんとか列車に乗り込んで本を読んだり、ゲームをしたり。


10/10 20:37成都行き車内にて

 日記を書いていたらおばさんが話しかけてきた。「それ日本語か?」「大学生か?」「卒業したのか?」「どこの大学だ?」日本の大学だ、と答えたら「出国して勉強したのか?」と言われてしまった。日本語で日記を書いていても中国人と思われたらしい。喜んで良いのかな?
 宝鶏で鳥の足を買って、おばさんとひとしきり話をしたあと夕食鳥の足先の串なんだけど、食べるところ無さそうだな、と思って買ったら、本当に食べるところが全然無かった。皮と骨と軟骨だけである。食べるというより口で解体しているだけのような感じ。意地で全部解体したけど、得られた栄養よりも消費したエネルギーの方が多そうだ。
 日記を書き終わるとすることがないな。歯を磨いてまた本を読むかな?中国語の本を少し読みたい気もするけど、出すのが面倒だ。


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