成都
その三 10/12
成都に三ヶ月滞在していたというジョンが、成都では毎日茶館でお茶を飲んでいた、と言っていたので、散歩の途中に休憩がてら入ってみた。けど適当に入ってみたら茶館というよりは喫茶店という感じの店を選んでしまった。上島コーヒー並みの高級な感じである。ただしお茶(花毛峰というのにしてみた)はとてもおいしい。
今日は七時くらいに起床。いつものところで包子と豆漿1.5元を購入して朝食。そのまま中庭で本を読んだり、部屋で日記を書いたり、写真を整理したり。そういえば以前は無料だった共有パソコンが今度は一時間六元になっていた。本当に徴収しているのか知らないけど高いなあ。ネットカフェいった方がマシである。(朝方20分ほどメールをチェックしたけど、請求はされなかった)
十一時にホステルを出て歩いて百花潭公園へ。一、二元だったら入ってみようと思ったんだけど三元だったのでパス。公園入るのになんで金を払わなきゃいかんのだ。
仕方ないので川沿いに散歩。省博物館を探してみる。地図上の扱いはすごく小さいけど「省」博物館というからにはそれなりのものがあるはず(期待してないけど)。
道沿いに鴨湯面という見慣れない料理の店があったのでそこで昼食。スープはすごくおいしかった。けど量が少ない。小份一两三元、中份二两五元、大份三两八元で中份を食べたんだけど、二两は普通小椀の量だよなあ。
そこから歩いて歩いて博物館までついてしまうんじゃないかと思う頃、四川大学の近くで茶館をようやく発見(食事したあたりはいっぱいあったんだけど、腹ごなしに歩いていたら全然無い地域に来てしまった)。お茶を飲みながら本を読んだり、日記を書いたり。ちょっと寝よう。
今日は星期四、ジョンのいう星期烤肉ということでビールと烤肉。牛肉だけどやっぱうまい。焼いてる人もウイグル語バリバリのウイグル人だった。
茶館には結局二時間半くらいいたのかな。本を読んだり昼寝をしたり、日記を書いたり、のんびりした。確かにこれは良いかも。仲の良い友達とならお茶一杯で何時間でもいられそう。日本の漫画喫茶の感覚にちょっと近いかもしれない。値段は花毛峰という花茶一杯で10元。といってもほとんど一口飲むごとにお湯を注ぎ足してくれて、かつお茶葉も良い茶葉だからか、ちっとも弱くならないので、本当に何時間でもいられる。あとは良い小吃(瓜子とか)があればベストなんだけど、持ち込みは良いのかな?
そこを出て博物館へ。博物館の駐車場は見つけたものの肝心の博物館が見つからない。もしかして博物館を取り壊して駐車場を作った?(中国ならあり得る)とも思ったのだが、奥の奥の方に博物館の貧相な看板を発見。行ってみると警備員が何か言っているんだけどさっぱり聞き取れず、「は?」という顔をしていたら「ノーオープン」だって。特に見たかったわけでもないので「あ、そ」という感じだけど、それにしても四川方言は聞き取りづらい。
することもないのでバスに乗ってホステルへ戻る。ラサ行きのチケットをもらって、雲南各地のホステルのカードをもらって、一息入れてから再度出発。長順街に新彊飯館があるよ、ということで探しに行く。歩いて歩いて長順上街まで行ってようやく兰州面店を見つけたんだけど残念ながら烤肉はやっていないとのこと。そのかわりに福建蒸餃というのを見つけたのでそれを食べてみる(三元)。なかなかおいしかったけどちょっと皮が硬いかも。
小腹を満たして今度はすぐ近くの按摩へ。西安で行こう行こうと思っていて結局果たせなかった希望である。一時間で十五元とバカに安い。腰を重点的にやってもらう。結構痛
今朝三時までビール飲んで、朝五時四十分過ぎに起きて(というか起こされて)、今飛行機の上。幸い吐き気はないけど、つらい。昨日の続き。
マッサージ。腰回りは結構痛かった。テレビみたいに叫び声をあげるようなものじゃないけど。で腰よりも上の部分はくすぐったい。痛いのよりもくすぐったい方がつらかったかな。やってもらっているうちにお兄ちゃんがbuguanがなんとかかんとかで「打不打?」と聞いてきたので、よくわからなかったけどとりあえず「打」と答えたら、マッサージのあとに続けて「罐」いわゆるタコの吸い出しをしてくれた(と言うか、された)。背中全面にいっぱいあれを着ける。痛いのはもちろん痛いけど、慣れると結構気持ちいいかもしれない。どんな効果があるのかは知らんけど。結局全部で二時間近くやってもらって25元。安い。効果は?さすがにこれ一回で腰痛が治るわけはないけど、体全体、特に腰より上が軽くなったような気がする。タコの吸い出しで背中全面を引っ張られて、それから解放されたせいかもしれないけど。背中はいまだにちょっと痛い。跡がいっぱい残っているはず。
歩きで帰る途中に道ばたで烤肉を十本購入。十元。ついでに雪花ビール2.2元。安い。あと本当は棒棒鸡を食べたかったんだけど八時過ぎに帰るときにはもう閉まっていた。残念。
中庭でビール飲みながら日記を書いてたら、近くのおっちゃんが話しかけてきた。中国人だと思っていたのだけど、実は韓国人で中国語もできなかったので英語でお話。旅行から野球から映画から中国のトイレからいろいろな話をして面白かった。飲んで飲んで
・・・ただいま離陸。やっぱり気持ちが良い。
夜中の三時まで飲んで飲んで、二人で結局雪花の瓶を12本空けた。ただ、お決まりの竹島の話あたりから雰囲気が険悪になって、最後は喧嘩別れみたいになってしまったのが残念。他の話は面白かったんだけどなあ。やっぱりあまり知らない人、特に外国人とは政治の話は避けた方が賢明なようで。
途中韓国の兵役の話になって、俺が「韓国にはcrazy neighborがいるから大変だよね」と言ったら「彼らはcrazyじゃない。俺が思うに世界でcrazyなのはブッシュと小泉とイスラエルの三人(?)だ」とのこと。この時は話初めて間もなくだったので深追いはしなかったけど、この三人がcrazyで金正日が正常ってことはないよなあ。
・・・今眼下には雪をいただいた四川(あるいはチベットか)の山々が広がっている。行くなら絶対鉄道、と思っていたんだけど、この景色もまた素晴らしい。
・・・でなんだっけ。そうそう、その時は突っ込まなかったんだけど、いろいろ話をしていて、旅行で大事なのはコミュニケーションだ、みたいな話をさんざんしたので、、最後は俺も相手を友達と思って正直に話をしたら、怒ってしまったというわけで。しまいには「お前がそんなにstupidだとは思わなかった」とまで言われたんだけど、意見が合わないからってそういう風に決めつけて、相手の主張を封殺するような態度は良くないよなあ。
で三時過ぎに部屋に戻ってこそこそと荷物をまとめて就寝。結構参った。
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