成都その一 6/17
ようやく成都の話にたどり着いた。朝6:30頃起床。というか換票の車掌に起こされた。夫婦は成都の前で下りると言っていたので代わりに変なところで下ろされてしまってはたまらないと時間を確認したが、とっくにその駅を過ぎたあとだった。 成都駅にはたぶん定刻の七時ちょっと前に到着。駅で地図4元を購入して、旅行社の人にパンフをもらう。九寨沟・黄龙三泊四日で600元くらいらしい。かなり安いなあ。 その後バスに乗って同仁路口へ。で、地図に従ってユースホステルへ移動・・・しても見つからない。重い荷物を担いで一時間以上歩き回るはめになる。結局住所をもとに探してようやく見つけることができた。地図は大雑把すぎて全く役に立たなかった。あれで見つけろという方が無理。 ユースホステルは成都の古い路地の中にあってまわりの家は半分以上取り壊しが進んでいる。北京の胡同のような古い町並みの中にあり、ホステル自体も伝統的な中国建築である。見学者は勝手に入るな、みたいな貼紙まである。一晩30元と安いし結構良いホテルだと思う。外国人もものすごく多い。同室は二人とも中国人だったけど。ちなみに一人はこれからラサに行くと言ってチェックアウトしていった。 で午前中はひたすら日記の入力。4日分くらいたまっていたので入力だけで午前中が終わってしまった。写真の整理もたくさん残っている。まあ成都では時間に余裕があるはずなのでゆっくりやろう。
最近明らかにお腹がだぶついてきたんだけど、やっぱり成都まで来たんだから四川料理食べないとねえ。暑くてのども乾いているのでビールまで頼んでしまった。冷たいビールうめ〜 12時過ぎてホステルを出発。まずは青羊宮を目指す。途中で食事。怪味面4元。見た目めちゃくちゃ辛そうだけどそうでもなかった。何が怪味なのか知らないけどかなりおいしい。豆腐が入っているところが四川風? バスに乗るつもりだったんだけど意外と近そうなので歩いて青羊宮へ。入場料5元。道教のお寺。道教道教ってよく耳にするものの実際のところよくわかってなかったのだが、老子の作った世界観に基づくものだとのこと。太上老君て老子の老だったのね。知らなかった。 ・・・四川料理辛い・・・ お祈りの仕方とかは仏教と大体同じで、あまり区別されてないのかな? 次に杜甫草堂へ。ここも歩き。暑い。杜甫草堂は入場料60元と高いが、中にあるのは草堂を再現したような建物や、詩人の銅像などであまり歴史を感じられない。唐代遺址というのが唯一歴史を感じるところかな。唐代の家の発掘現場を見ることができる。兵馬俑みたいな感じ。
ホステルでは外国人は前の路に集結してビール飲みながらサッカー観戦。中国人は中庭で歌を歌いながら酒を飲んで大騒ぎしている。土曜の夜だからな。俺はどちらにも無関係で日記作り。自分のためとはいえかなり大変。 杜甫草堂の話に戻るが、こういう後付けの建物を高い金を払って見学して、その一方で昔から人の住んでいた家々を破壊していく、あるいは三峡をダムに沈めるような中国のやり方は全く理解できない。なんだか観光客をバカにしているような感じがして腹立たしい。歴史のあるものを大切にしているのではなく、単に金儲けの道具にしているようにしか思えない。商魂逞しいのはわかるけど、古いものを大切にするという気持ちは中国人には無いんだろうか? そこからバス2元で武侯祠へ。ここには劉備の墓である恵陵を中心に、三国志がらみのものがいろいろと展示されている。蜀の忠臣の像とか、忠義をたたえる碑とか出師の表の碑とか。像というと劉備はもちろん孫の劉湛の像もあるのだが、蜀を滅ぼした暗愚な君主として知られる劉禅の像が無いのは面白い。ここは基本的に三国志演技を元にした世界である。三国志好きにはかなり面白いのではないかと思う。まあどちらかというと史跡というより三国志テーマパークという感じもするが。三国志という物語が四川の人、あるいは中国人にどれだけの影響を与えているかがわかる。 そこからバスでホステルへ。途中で水を四本買いだめしておく。ホステルでちょっと日記を書いてから飯へ。もう20時をまわっていたんだけど空はまだ明るい。異国の地に来たなあという感じが少しする。四川料理29元。ビールうまいけど料理辛い。ちょっとやばい。つらかった。まあ料理もうまかったけど。あとサンショウ効き過ぎで舌が痺れる。唐辛子はよけて食べられるけど、サンショウはなかなかよけられない。 ホテルに戻って大騒ぎの中、日記作り。面倒くさい。けど後で良い記録になるので頑張らないと。
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