ハロン湾
その一 11/24
ここはどこだ?フエの少し手前ではないかと思うんだけど、もしかしたら通り過ぎたあとかもしれない。フエを通り過ぎてしまったならしまったでもうどうでもいいけど。それにしても暑い。
昨日のことをざっと。6:50起床。朝食食べてチェックアウト。三泊で170000ドン。歩いてバスターミナルへ向かう。路線バスに乗るつもりだったんだけど、なかなかバスが見つからず、見つけたときにはもうターミナルのすぐ近くまで来たところだった。けど一応何事も経験ということでバスに乗る。けど一駅でターミナルのバス停に着いたのに下り損ねてしまったので(そこまで近いとは思ってなかった)、結局一区間分歩いて戻る。バスに乗った意味が全然無かった。バスは3000ドン。車掌にお金を渡すシステムである。ターミナルでは出発間際のバイチャイ行きのバスに乗ることができた。8:45発。たしか3万ドン。途中一回休憩を挟んで12時くらいにバイチャイに到着。
6:10に俺を拾いにくるはずのDMZツアーのバスをフロントで待っているところ。
おとといの続き。バイチャイではまず昼食。バスターミナル脇の食堂でsuanとcom。5万ドン。骨が多くてかなり食べにくかった。とかそんなことよりも高すぎ。ぼったくりにもほどがあるという感じ。ベトナムではやはり何を買うにせよ事前に値段を確認する必要があるらしい。このように値段を聞かないでものを頼むとものすごいボッてくる。
バス到着。結構大きいバスだ。
飯を食ったらフェリーに乗ってホンガイに渡る。500ドン。4、5台のフェリーがノンストップでピストン輸送しているが、バスや大きなトラックはものすごく並んでいる。所要時間八分くらい。ホンガイではまずユースホステルを探そう・・・と思ってホステルのカードを持って聞いて回ったら、驚いたことにここから更に船に乗って行く必要があるらしい。フェリーに乗って渡るもんでここがカットバ島だと思っていたのだが、とんでもない勘違いだった。仕方ないので歩いて船着き場を探す。
バックパック担いで歩くこと三十分程、海沿いの袋小路に入り込んでしまい、結局見つからずギブアップ。バイクタクシーを拾ってハイフォン(行きフェリー)、ハイフォン、と言って乗る。だが向こうはハイフォン行きバスだと思ったらしく、一度バイチャイ行きのフェリー乗り場まで連れて行かれてしまったが、船の写真を見せて「これ、これ」ということでようやく理解してもらい、船着き場に到着。で、話を聞いてみると(ここには英語出来る人がいた)、ハイフォン行きは翌日6:30発、ただし「人が集まれば」出航、でもたぶん無い。カットバ行き、ハロン湾クルーズもボート一隻チャーターなので一人では高くて無理だとのこと。やむなくバイクでフェリー乗り場に戻り(20000ドン)バイチャイからハイフォン行きバスに乗る。25000ドン。
結局ハロン湾では三つの誤算があって、1.世界遺産なんだから定期遊覧船くらいあるだろうと思ったらどうもないらしいこと(ターミナルのかなり南に観光バスのたくさん停まっているところがあって、そこならあったのかも。バイチャイに着く時に通ったはずだけど気がつかなかった)、2.ホンガイの近くだと思っていたユースホステルが全然違う場所だったこと(ホステルに行けば十分な情報を得られると思ってたんだけど)、3.最大の誤算がハロン湾経由でハイフォンに行くはずのフェリーを見つけられなかったこと。もともとわざわざハロン湾クルーズとか使わないで、バイチャイ→ホンガイ→ハイフォンとフェリーで移動するだけで十分だと思ってたんだけど、それが見つからなかったのは痛い。
「海の桂林」というハロン湾の景色については、実はそんなに興味が無くて(ハイフォン行きのバス内からもいくつかそういう岩山が見えたけど、阳朔の景色には全く及ばない)、あまり残念な気持ちはないんだけど、たった二週間のビザのうちの一日をほとんど無駄に潰してしまったのは残念である。
バスは二時間半程でハイフォンに到着。下りたところで「フエ、フエ」と騒いでいたらバイクタクシーがやってきたので乗る。別のターミナルへ移動30000ドン。ここにバスがあるのかと思ったらさにあらず、別のバイクに乗り換えて更に移動。あれよあれよという間に走ること三十分、道ばたでバイクが停まってもう後戻りが出来ないところで価格交渉。バス50万ドン、バイク15万ドンと言われて仰天したが、全部で30万ドンまで値切る。更に二度もバイクを乗り換えて結局二時間以上、100km近くバイクで移動した。まさかバイクでフエまで行くんじゃなかろうな、と覚悟を固めかけたところでバイクは停まり道ばたで30分程待ってバスに乗ることができた。ちなみにバスのチケットの額面は264000ドンだったのでそれ+バイクで30万ドンはそれほどメチャメチャぼられたわけでは無さそうだ(まあそのチケットの額面を信じるなら、の話だが。あと途中乗り換えたバイクで+2万ドン取られた)。
バスは寝台であることは期待していなかったんだけど、予想通りオンボロ座席バス。ただそんなに混んでいなかったので、三人掛けのシートを一人で使って結構良く寝ることができた。
今日の教訓。中国では交通システムも観光システムもそれなりに整備されていて、また自分が中国語を使えることもあって、移動や観光はかなり便利だったのだが、ベトナムではそうはいかないということが分かった。外国人の多いところには英語の通じるツーリストオフィスがたくさんあって移動も観光もかなり便利なのだが、そういう外国人用の道を一度踏み外すとかなり大変なことになる。この日はハノイ→バイチャイ→ホンガイ→ハイフォン→夜行でフエというルートを計画していたんだけど、ハノイに次ぐ北部第二の都市というハイフォンは、中部の大観光地であるフエ行きの夜行バスすら存在せず(翌日朝の電車はあるということだったが)、バイクでタイビンというところまで延々二時間も移動するはめになってしまった。ベトナムではローカルバスなどを使ってマイペースで観光、というのはどうも難しいようだ。
|
|