一瞬の夢 −中国の旅−
第二章 「迷路」 その4



5/2 PM8:30 西安駅待合室にて
現在西安駅の待合室で列車を待っている。西安ともこれでお別れ。3日間であったがそれなりに西安という町を見ることができたと思う。待合室はアジアっぽく多くの人でごった返しているが、インドほどのわい雑さはない。
今日も朝8:30起床。8時頃には目がさめていたのだが木村がシャワーを浴びていたのでそのまま寝ていた。8時半におきて支度、9時にホテルを出発。チェックアウトは12時までなので朝食を取ってデパートなどをのぞいて帰ってくることにする。豆腐 朝食は前々から気になっていた西安名物(?)豆腐。豆腐(若干くずれている)に四川風のスープをかけたものだ(酸拉・・・すっぱくてからい)。木村は豆乳も<とんでもない量の豆乳だった。><マックのジュースでLくらい>。各1元。味は普通の豆腐に四川風の味付け、と言うしかない。香草も入っているがまあまあだと思う。こっちの香草は香りが弱いのかもしれない。次にちょっと先のCD屋へ。おとといも行ったところだ。VCDの所を探すがあまり良いものはなし。木村はABBAとカーペンターズのCDを購入。たぶん12元×2。豆腐 <書き忘れたがホテルの隣の立ち食い豆腐屋で豆腐をもう一丁行った。こっちは全然違う味で確かすっぱい系だったと思う。味は前のところとどっこいか。今から考えてみると結構おいしかったかも。確か2元。>ホテルに戻る途中でデパートへ。さほど面白いものはなかった。食品売場で即席羊肉飽食莫を買おうか悩んだがかさばるし、あまり評判も良くないと思うのでパス。何も買わずにホテルへ戻る。ホテルでは一息ついて荷物をまとめてチェックアウト。11時半くらい。5日目昼食 昼食はホテルの下の食堂で。城内の方に行ってみたが近くに食堂は無さそうだったので。木村は昼食はパス。おれは肉だんごのいためものとスープ、ご飯。11元。味はまあまあだが、やっぱり量が多い。あとスープが辛かった。
ここで木村と別行動となる。木村はまだ行っていない城壁へ。








5/2 PM9:30 北京西行き車内にて
ようやく乗車できた。改札待ちの列に並ぶこと30分あまり、つらかった。(改札が始まらないのだ。)硬臥は想像よりもはるかに良い。硬座に比べたらまさに天国である。とりあえず続きを書いてしまおう。
おれは昨日行きそこねた旧長安城趾へ。221路バスで終点まで行く。1.5元。郊外にて そこから歩きなのだが完全に郊外の工業地帯の趣きである。バスやトラックがものすごいスピードで行きかい、左右にはだだっ広い(多くはぼろぼろというか崩壊寸前の)工場らしき建物がたちならんでいる。延々歩いて地図ではそれらしき方向へ。まあ予想通りの農村地帯である。歴史の残り香などほとんどまったくない。まあ戻っても仕方が無いのでそのまま歩いていくが、途中で雨がぽつりぽつりと降り出してきたのであわてて引き返した。結局は得るものはなし<本当は長安時代の城壁くらい残っていると思っていたのだが(地図に書いてある)それも見つからなかった。>。旧長安から今の西安へ移動して何百年(千数百年か)もたっているのだから当然といえば当然かもしれない。
バスで金中<金ヘンに中で一文字>楼まで戻る。このバスの車掌は全然やる気が無さそうなおばさんで、ほとんど料金をちょう収していなかった<乗客と話してばっかりで金をほとんど請求していなかった。普通は乗った人には必ず声をかけるし、厳しい人はチケットの確認までする(まあ今回の旅では1回だけだったけど)。>。タダ乗りがたくさんいたと思う。おれはちゃんと払ったが。1元<自分は3回ほどただ乗りしたことがある。>。金中楼から南門まで歩く。途中でケンタッキーでトイレへ。ここはさすがにタダだった<汚かったけど>。ちなみにケンタッキーの料金はぱっとみたかぎりでは日本の半分くらいだったと思う。(そもそも日本の料金がどんなものだったかおぼえていない)デパートの前で休けいしたりしながら碑林の方へ。ここは北京のりゅうりしょう<琉璃廠>のような感じのおみやげ街のようになっている。いかにもボッたくりそうな店がたちならんでいる。内容もよく見るようなものばかりなので、観光外人部隊のあとについてあるく。彼らはぞろぞろと一件ずつ店にむらがるのだが別に何も買わない。結構たちの悪い客のようだ。碑林まで来るがここは入場料30元もとるのでパス。わきの小道に入ってみる。中国は小道を歩くのが楽しいのだ。ここは表と同じようなおみやげ屋ばかり・・・と思ったら、なんと木村に会う。「中国はせまいなあ」などと言ってみたりする<インドの旅参照のこと>。合流して小道から出ると、例の外人部隊が歩いて行くのでなんとはなしについていってみる。観光外人部隊 道ばたの中国将棋をさしている老人をとりかこんで眺め、写真をとったりして、なるほどなあとも思ってしまう。人力車で発泡スチロールの山をひいている人の写真をとったり、改装中の店を興味しんしんでのぞきこんだり、結構妙なものに興味を示していた。しばらくして角で外人たちが立ち話をはじめて止まってしまったので置いて先へすすむ。
この外人も変なグループで10〜20人くらいもいたと思うが、ツアーではなし<ガイドがいない>、バックパッカーでもなし(手ぶらで歩いている)おまけに国も違うみたいである(ドイツ語をしゃべっている人がいた)。歩きに大分疲れてきたところでキッサ店らしきところへ入り休けい。泡沫紅茶6元。木村は杏仁牛乳9元。泡沫紅茶はどういう仕組みか本当に泡がたっている。味は普通のストレートティー、午後の紅茶みたいな味がする。<別行動になってからをとりあえずざっと書いておきます。13:30に城門沿いの公園に入り、門番のおばちゃんにじっと見られ、日本人か?と聞かれ1元とられる。中国人はただかもしれない。その公園で川を見ながら暫く本を読み、雨がぱらついてきたので予定を変更してデパートで雨宿りをしようと街へ。結局移動の途中で雨はやみ、鼓楼を眺め南門にたどり着きまた本を読む。暫くしてまたあてもなく歩き始め、ふと立ち寄った寺院らしきところに外国人がたくさんいたので外人を暫く眺めた後脇の小道に小店がたくさん並んでいたので入った。すると何と関根さんと偶然出会う。4時ごろ。>



5/3 AM8:55 北京列車内にて
昨日は10時に消灯になってしまったので日記は断念。どうせ今日の午前中はすることがないので今日にまわすことにした。今日は結局今おきたところだ。7時頃に起床のベルが鳴り出して目がさめたのだが、そのまままた眠ってしまった。さて昨日の続き。
キッサ店でしばらくお休みして、VCDでも見に西門付近の大きなデパートらしきところへ向かう。途中で映画館を見つけた。映画館 やっていたのは「バーティカルリミット」「ビッグママズハウス」「ライフイズビューティフル」「シックスデイ」「ジュラシックパーク3」<中国語タイトルはそのまま「恐竜3」>など。大体10元くらいのようだ。さすがに映画を見ているひまはないのでパスしてすすむと大きなデパートを発見する(東大街ぞい)。中に入ってみると結構大きなCD屋もあったのでそこで買い物。わけのわからない日本語CDに爆笑しながら(「シソゲルベシド」とか)VCD「ワンチャイ 天地大乱」を買う。12元。カンフー中心でわかりやすいし中国語の字幕もついているらしく少しは勉強になるかも。(ここではないのだが日本のドラマのVCDで「ニユスの女」というのがあって中国タイトルが「新聞女郎」というのも笑ってしまった)<グレイの「おっと二人で」もおもしろかった。><参考までに付け加えると「新聞」というのは中国語ではニュースのことでその点では間違っていない。新聞は「報」>
5日目夕食 ここから食堂を探すことにして駅の方へ向かう。・・・がこれが大変だった。結局一時間以上良さそうな店が見つからず延々と歩くはめに。7時ころに中山門付近の食堂で食事 <一時間半は歩いてふらふらになっていた>。結構おいしかったと思う。「魚香肉茲」<個人的にはこの料理ははずれがないと思う。>とやさいいため「楊州炒飯」「牛火考肉」くし4本。26元。ここから駅までさらに徒歩。途中でビールや多少の食糧を購入し、待合室にはいる。
待合室は大変だった。座って休けいしているとすぐに中国人が改札に並びだすので負けじと列に並ぶ(無論そんな必要などない)のだがそこから30分近く列に並びっ放しとなるはめになってしまった。並んではみたもののちっとも列は動かない。こっちは連日の歩きまた歩きで疲れ果てているのに・・・<待合室のテレビに「トムとジェリー」が流れていた。中国人も笑っていた。>。9時15分頃ようやく改札開始。列車
列車の夜列車に乗れる。列車の硬臥は本当に良い。硬座に比べたらまさに天国である。夜行列車っぽく窓際に座って日記を書いていると30分で消灯となってしまった(10時)ので車外を眺めながらビールを飲んで就寝。