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修正日: 07/10/23  

ObjectAlloc  

 Performance Tools入門 その3


4. Instance Browserタブ

 Instance Browserでは現在保持されているオブジェクトを一覧できます(図5)。

【図5】 Instance Browserのオブジェクトブラウザ


(1) インスタンスブラウザの表示
 ブラウザの一番左がクラス名、真ん中が選択されたクラスのオブジェクト一覧(アドレス)、一番右が選択したオブジェクトに関連するイベントの一覧です。起動時のオプションで「Also record CF & ObjC refernce counting」をチェックしているとretain/releaseイベントも記録されます。なおクラスの並び順は「Global Allocations」タブのリストの並び順に従います。


(2) オブジェクトインスペクタ
 インスタンスブラウザの中央の欄で適当なオブジェクトを選択すると、そのオブジェクトの内容がウィンドウ下部のテキスト欄に表示されます。(図6)

【図6】 選択したオブジェクトの内容を表示


(3) イベントインスペクタ
 インスタンスブラウザの右の欄の中央の欄で適当なイベントを選択すると、イベントインスペクタウィンドウが開き、イベントの種類や発生時間、コールスタックなどイベントの詳細を確認することができます。(図7)
コールスタックを表示するには起動時に「 Keep backtraces」オプションを選択する必要があります。→2項 (2)
コールスタック内の青字の部分をクリックすると該当するソースコードを開くことができます。
なおイベントインスペクタを開く際は調査を一時停止する必要があります。

【図7】 イベントインスペクタウィンドウ


(4) その他の操作
 インスタンスブラウザの上のラジオボタンで、表示するオブジェクトの種類を切り替えることができます。

・Current
 現在保持されているオブジェクトのみをインスタンスブラウザに表示します。

・Total
 既に解放されたものも含めて、今まで作成された全オブジェクトを表示します。