10月

10/5 es →Amazon
おすすめおすすめおすすめ オリバー・ヒルツェヴィゲル
映画館以来二度目なんですが、やっぱり面白かったです。
また手に汗をにぎってみてしまいました。
まあ元ネタになっている実験についての高邁なテーマを期待すると
がっかりするかもしれませんが、単純に映画として面白いですね。
あとそのまんまですが権力の怖さというものを改めて感じさせられます。
刑務所の看守程度の権力で人間が狂っていくのですから、
政治家やかつての王たちのような権力をにぎったらおかしくならない方が不思議なのかもしれません。
人間というのは弱いものなんですねえ。



10/9 トランスポーター →Amazon
スー・チーかわいいです ルイ・レテリエ、コーリー・ユン
ベッソンの趣味爆発の一本。
カーチェイスあり、マーシャルアーツあり、ダイビングあり、
監督は一体誰だよ、って感じです。
ただストーリー的には?
主人公が『トランスポーター』=運び屋なわけですが、
後半は単なるアクションものになってます。
トラブルを運び屋ならではのやり方で解決していくのかと思いきや、
単に強いヒーローが活躍するだけの映画でした。
まあジェイソン・ステイサムは格好良かったですけどね。
(吹き替えの声は何だかずいぶんとイメージが違いましたが)
それよりスー・チーがかわいかったです。
役柄がいまいちよくわからなかったんですが、かわいいので許します。
ゴージャス 』とか『風雲 ストームライダーズ』とか、
どの映画でもかわいい役が多いですね。
好きです。



10/9 橋の上の娘 →Amazon
おすすめ パトリス・ルコント
仕立て屋の恋』の時も思ったんですが、
ルコントの映画とはどうもやたらと波長が合うんですよね。
この映画も非常に良くわかってしまいました。
そんな自分が何となく悲しいです。
でも好きな映画です。



10/27 ディープエンド・オブ・オーシャン →Amazon
おすすめおすすめ ウール・グロスバード
どこを切ってもつらい、やるせない気持ちになるような映画です。
誰が悪いわけでもなく、登場人物一人一人が一生懸命なのになかなかうまくいかない、
そういうのがすごくよくわかって、余計につらいんですよね。
それぞれが傷を持ち、お互いにいたわり合おうとするのだけど、
すれ違いばかり、それでも懸命に努力をしている。
とても良い映画です。
非常に感動しました。
ミシェル・ファイファーをはじめ俳優もみんな素晴らしいです。
派手さは無いけど、すごくおすすめの映画です。



10/29 パニックルーム →Amazon
まあまあ デビッド・フィンチャー
シリアス版ホームアローンといった感じでしょうか。
時間を追うごとに所を変え品を変え攻守が入れ替わり、
なかなか良くできていて面白いと思います。
でも。
デビッド・フィンチャーの映画としては不満かな。
ファンとしては『ファイト・クラブ』や『エイリアン3』のように
もっと大胆な映画を期待したいですね。
映像とかはちょっとフィンチャーっぽいかなと思うところもありますが、
全般的には別に他の監督でも良いかな、という感じ。
それだけ脚本がよくできているということはいえますけど。
単なるハリウッド映画として見ればまあ面白い映画だと思います。
それにしてもあんな広い家に住もうなんて・・・
やっぱアメリカ人は日本人と感覚が違いますよね。



10/30 英雄 →Amazon
おすすめ チャン・イーモウ
三回目くらいなので映画本編の感想として
取り立てて変わったところは無いです。
まあ相変わらずトニーが良いなあとかは思いましたが。
あとこれ見て思ったんですが、やっぱり『LOVERS』は駄作ですよね。
比較してみて改めて実感しました。
ところで今回はテレビ版吹き替えだったんですが、
ジェット・リーとチャン・ツィイーの吹き替えはなんか変でした。
まあこういうのははじめに字幕で見てしまうと、
固定の声優でもいない限り必ず違和感を感じてしまうものなんでしょうけど。
あとマギー・チャン、日本語の吹き替え付いていたせいか
浅野ゆう子に似ているなあと・・・
マギーファンとしては軽いショックを受けました。



10/31 阿弥陀堂だより →Amazon
おすすめおすすめ 小泉堯史
前作『雨あがる』はすごく良い映画だったものの、黒澤明の遺稿を映画化したもので
(ラストは監督が書いたのですが)、
今回が実質的には「独り立ち」の作品だったわけで、
さてどうでしょう?という気持ちで見てみたのですが、
すごく良い映画でした。
さすが黒澤組で鍛えられていただけのことはありますね。
(『雨あがる』もそうですが後期の黒澤作品とよく似てます)
『雨あがる』の出来はだてではなかったです。
子供たちが歌を歌ったり、いちいち便所を掘ったり、
ありえないといえば全くありえない世界なんですが、
こういう世界こそ大事なんじゃないかなあと思いました。
うまく表現できないんですが。
あと役者が良いですね。
『雨あがる』は役者の出来不出来が極端でしたが、
こちらはちゃんとまとまっています。
特に北林谷栄が素晴らしいですね。
これで日本アカデミー賞の助演女優賞を取っていますが、すごいです。
(今年で御歳93歳です)
この人、黒澤映画に出てたよなあとちょっと調べてみたんですが、
なんと出演映画118本。
すごいです。
ちなみに黒澤映画は『醜聞 (スキャンダル)』でした。
ついでに『トトロ』のおばあちゃんの声、この人なんですね。
言われてみれば、あー確かに!と感動してしまいました。



10/31 ラベンダー ラベンダー
なかなか イップ・カムハン
そんなに(というか正直には全然)期待していなかったのですが、
意外と面白かったです。
いかにも香港映画っぽいいいかげんな作りで結構好きです。
金城武と初遭遇するシーン、ケリー・チャンが出てくるたびに衣装が変わって
「はあ?」という感じなんですが、
そういうところが良いんですよね。
人によると思いますが。
そのケリー・チャンが意外と良かったです。
無感動で何事にも興味無し、って感じの役柄が妙にぴったりはまってました。
ちょっとファンになったかも。
金城武ファン以外にも結構おすすめの映画です。


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