2月

2/1 シービスケット →Amazon
まあ ゲイリー・ロス
良い映画だと思うんだけど、何となくインパクトの薄い映画。
見終わって「ああ良かったなあ」となるんだけど、
ちょっと時間が経つと、どうも印象が薄れてしまいます。
映画は
人生の歯車が狂った三人の男が一頭の馬との出会いで癒されていく
という大筋なんですが、
実話とはいえ人間そう簡単に癒されるもんかなあと
どうもリアリティを感じられないんですよね。
だから見ているあいだはいい気分だけど、
映画館を出るととたんに雲散霧消といった感じがして・・・
ちょっとひねくれ過ぎでしょうか?
ただ馬の演技?は大したものでした。
馬が一生懸命走っているのを見ているだけで、十分に楽しかったです。



2/11 影武者 →Amazon
ううむ 黒澤明
以前に一度見たときはいまいちだったんですが、
今回見て一歩理解が進んだという感じです。
前は『』と比較してしまって正直なところ、
「あんまり面白くないな」って感じだったんですが、
ようやくこの映画の良さが分かってきたように思います。
『乱』は黒澤明がそのイメージを全開にして作った作品なのに対し、
この映画ではかなりそれを抑えて、制約された条件の中で表現しようとしている。
なのでぱっと見では『乱』の方が面白いんだけど、
こちらはなかなか正しい評価をしづらい(特に『乱』と比べてしまうと)
といったところでしょうか?
でもまだまだ理解にはほど遠いですね。
時間が経ったらまた見てみたい映画です。
奥が深いです。



2/14 ミーンストリート →Amazon
・・・ マーチン・スコセッシ
うーん、どうなんでしょう。
スコセッシの映画って『タクシードライバー』以外いまいちピンと来ない映画ばかりなのですが、これもそうでした。
そもそもこういう「ダメ人間映画」ってどうも苦手なんですよね。
全然感情移入できなくて、たんに不愉快なだけで。
デ・ニーロはさすがに良いんですけどね。
いまいちです。



2/15 ロードオブザリング 王の帰還 →Amazon
おすすめおすすめ ピーター・ジャクソン
まず第一に長いです。
さすがにこれは疲れます。
でもさすがに面白いですね。
良くできていると思います。
マトリックス』はだんだん盛り下がってきてがっかりでしたが、
こちらは全部まとめて取ったというだけあって、
しっかりと盛り上がって終わってくれます。
まあ芸術性とかなんとかいうのは求められませんが、
娯楽作品としては見事な完成度(三本まとめて、です)だとおもいます。
おすすめです。



2/18 未来は今 →Amazon
おすすめおすすめ コーエン兄弟
一度見た映画ですがさすがに面白いです。
コーエン兄弟の作品としてはずいぶん普通の映画なんですけどね、
でも普通に面白いと思いますよ。
ただ吹き替えはちょっと・・・
ジェニファー・ジェイソン・リーのあの手振りとしゃべりを
吹き替えるのは難しいですよね。
是非字幕で見て欲しい映画。



2/19 ナイトウォッチ →Amazon
いまいち オール・ボールネダル
死体置き場は怖いです。
けどサスペンスとしてはちょっと・・・
この手のオチってあんまりいい印象持てないんですよね。
結果的にはなんでもありになってしまいますから。
サスペンスじゃなくて「死体置き場ホラー」にしてしまった方が面白かったのでは?
と思いました。
死体置き場のシーンところどころは怖いですよ、さすがに。



2/24 ヘブンアンドアース →Amazon
これは・・・! フー・ピン
中井貴一はどうでも良いんですが、ヴィッキー・チャオが出てたんで見ておきました。
途中突っ込みどころが満載なのですが、
そのすべてを忘れさせるようなあのラスト。
衝撃以外のなにものでもありません。
こんなすごい映画は久々に見ましたよ。
質の良い中国映画が色々と紹介されていますが、こういう映画もあるんですねー。
念のため正しく書いておくと
こんなすごいクソ映画は久々に見ましたよ。



2/25 ラブレター →Amazon
いまいち 岩井俊二
評判のいい映画なんですが・・・
面白いですかね?
ちょっとたるいような気がしました。
短編のイメージをそのままに時間にのばしたような印象。
さすがに画面の絵作りとかはなかなか良かったと思いますけどね。



2/26 ヴァージンスーサイズ →Amazon
まあ ソフィア・コッポラ
映画の雰囲気作りはいいですね。
なんだか昔風の懐かしい感じがします。
映画的には・・・
私は13歳の女の子ではないのでなんだか良くわかりませんでした・・・
ストーリーではなく、すごく雰囲気を感じる映画です。
そういう点ではなかなかセンスを感じる映画。
ハリウッドとは一線を画した姿勢が好感を持てます。



2/28 恋愛小説家 →Amazon
おすすめ ジェームズ・L・ブルックス
ジャック・ニコルソンとヘレン・ハントがアカデミー主演男優/女優賞を取った作品。
始めはジャック・ニコルソンばっかり目立って、
ヘレン・ハントは「どこが賞?」という感じだったんですが、
そのうちすごく前に出てきて、ジャック・ニコルソンを食うほどの演技を見せ始めて、
非常にびっくりしました。
ダブル受賞も納得の出来です。
(ジャック・ニコルソンはさすがという他無いです)
まあ映画的には十分な出来だと思うんですが、
あえて難を言えば「恋愛小説家」という設定がいまいち生きていなかったところかな?
単に偏屈な老人という設定と大差無かったように思いました。
いや、それでも十分に面白いですけど。
普通にお薦めできる映画。



2/29 ワイルドシングス →Amazon
?? ジョン・マクノートン
ラストはどんでん返しの連続、といえば聞こえが良いですが、
はっきり言って締まりがないです。
どんでん返しなんて最後の最後に衝撃的なのが一個あれば良いだけで、
こうも次から次へと繰り返されると「もう良いよ」とうんざりしてきます。
いまいち。


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