10月

10/1 座頭市 →Amazon
まずまず 北野武
「娯楽作です」と言ってましたが
なんだかそういう感じのしない映画。
監督特有の「生と死を遠くから眺める冷たい目」みたいな雰囲気が
すごく感じられて、「面白いなー」と単純には見れないんですよね。
とはいえこれはもちろん悪いことではないです。
こういう「一目見ただけで誰だか分かる」映画をとれる監督って
なかなかいないですからね、
さすがにすごいなと、感心させられた映画でした。
もちろんつまらない映画じゃなくて普通に楽しむこともできますしね。
北野ファンも普通の人も楽しめる良い作品だと思います。
個人的には『Dolls』の方が好きですけどね。
勝新版座頭市も面白いので、そちらもどうぞ。



10/2 トランサー 霊幻警察 →Amazon
おすすめおすすめ ウィルソン・イップ
ブルー・エンカウンター』と同じのりで見に行ったんですが、
これがまた、なかなかどうして良い映画でした。
正直なところ、普通に面白かったです。
漫画原作(たしか)のアイドル映画
(ニコラス・ツェー、スティーブン・フォン、サム・リー)
が基本なんですが、
それだけでなく、なかなか熱い男のドラマになってるんですよねー。
甘く見てたんですが、なかなかちゃんと作ってあってびっくりでした。
良いっすよ。
香港映画ファンならずともおすすめできると思います。



10/7 S.W.A.T. →Amazon
? クラーク・ジョンソン
なんだか印象の薄い映画。
話の核になるポイントが無いんですよね。
町中が敵になって・・・というのがミソなのかと思ってたら、
最初の一回の襲撃でそのネタは終わっちゃって、
結局は裏切り者かい、というなんだか普通のオチに落ち着いてしまった
といった感じです。
「S.W.A.T.ってどんなことしてんの?」
的な興味としてはまあまあ面白いんですけどね。
それだけではちょっと。
個人的にはミシェル・ロドリゲスが良かったです。
ガールファイト』でもなかなか良い演技してましたけど(地ですかね?)、
出世しましたねー。
今度はもうちょっと違った役柄に挑戦してもらいたいところです。



10/14 八月の狂詩曲 →Amazon
おすすめおすすめ 黒澤明
ずっと昔に一度見ていて、
そのときはラストの嵐のシーンしか印象に残らなかったのですが・・・
(とはいえあのシーンは強烈。忘れることは無いと思います)
DVDで見直してみて、感動しました。
ラストだけでなく、長崎巡りをする前半部分とか
真面目に感動。
ちょっとお勉強っぽすぎるかなと思わないでも無いですが、
そうはいっても感動します。
いやーなかなか良いですね。
見直してよかったと本当に思いました。
もちろん初期の黒澤作品のような勢いは無いですが、
十分に良い映画です。
おすすめです。



10/25 さよならゲーム →Amazon
おすすめおすすめおすすめ ロン・シェルトン
良いですねー。
いかにも「野球が好きです」という雰囲気があふれていて大好きです。
日本人選手の活躍でメジャーが注目されていますが、
メジャーで何十億ももらっているスター選手も
こういうところから這い上がってきているんだと思うと、
野球の見方が全然違ってきます。
華々しいメジャーリーグの裏側を垣間みるという意味でも、
そこに生きる人々の人間模様という意味でも面白いです。
傑作です。



10/26 黒猫白猫 →Amazon
おすすめおすすめ エミール・クストリッツァ
何度見ても面白い、クストリッツァの傑作。
面白いです。
アンダーグラウンド』みたいに考えることは無く(もちろんあれはあれで傑作です)
頭空っぽで楽しめる作品。
笑えます。
大変におすすめ。



10/26 バベットの晩餐会 →Amazon
おすすめおすすめおすすめ ガブリエル・アクセル
二度目か三度目なんですが、良い映画ですね。
本当に良い映画。
前半が退屈なだけに後半の感動がより高まります。
良い映画というのは何度見ても良いもんです。
なかなか見る機会が無いと思うけど、
チャンスがあったらぜひ見て欲しい映画です。
おすすめです。



10/26 キル・ビル →Amazon
うーむ クエンティン・タランティーノ
いかにもタランティーノ、なふざけた映画。
まずまず面白かったとは思うけど。
ただストーリーやアクションよりも何よりも、
確信犯的な日本の描写とユマ・サーマンの日本語だけが
頭にこびりついてしまいます。
こういうのいつも思うんですけど、楽しめるのは日本人だけで
他の国の人は「ふーん、そうなんだ」と思うだけなのでは?
日本ではみんなバイクに日本刀を装備していて
機内持ち込みもOKみたいに思われると・・・
テロリストも来なくなる?
アクションの方はまあまあ。
良く練習しました、という感じです。
ところでこの映画、暴力的で汚い、と言われてるらしいですが・・・
タランティーノ的にはだいぶマシでは?
レザボアドッグス』の耳そぎ(鼻だっけ?)拷問とか、
パルプ・フィクション』の心臓注射や「掃除」に比べれば
だいぶおとなしいような気がします。
第一あんなに手や足が落ちて、「リアルだ」と思わないでしょ、普通。


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