8月

8/3 すばらしき日曜日 →Amazon
まあ 黒澤明
いかにも戦後の物不足です。といった雰囲気の映画。
ストーリー的にも、映画のセット的にも、です。
まあそこらへんは仕方が無いんでしょうけどね。
逆に時代が感じられて面白いともいえます。
映画的には、まあまあといった感じ。
ラストのオーケストラのシーンは正直ピンと来ませんでした。
あの辺はフランス人好みの演出なんでしょうか?
日本で拍手を求めるのはやはり難しいでしょうね。
ただ、妙に心に引っかかる感じもある作品なので、
あとでもう一回二回見ると印象が全然変わるかもしれませんが。



8/12 仄暗い水の底から →Amazon
うーん 中田秀夫
かなり恐いと評判だったので期待していたんですが、
そうでもなかったです。
リングと同様恐さに関しては期待外れ。
ただ水水水のべたべたと湿度の高い雰囲気は嫌らしくっていいですね。
恐い、というのとは違いますが生理的にかなり気持ち悪いです。
その点に関してはかなり成功しているんじゃないでしょうか。
でもラストはちょっと・・・
映画的にああいうラストはどうなんでしょう。
ホラーじゃなかったの?
となんか変な感じでした。
微妙に中途半端な感じの映画です。



8/14 スウォーズマン 女神伝説の章 →Amazon
1みてから チェン・シュウタン
スウォーズマンって何のことだか分からなかったんですが、
剣士のことだったんですね。
見てないんでよく分からなかったです。
まあお決まりの香港映画なので別に分からなくても普通に楽しめますが。
出演者にロザムンド・クワン、ブリジット・リン、ミシェル・リーとかなりの美人が出てるんですが、
(甲乙つけがたいです)
三人まとめて出てくるので(蛇使い含めると4人ですね)
かなり目移りしてしまいます。
どれか一人にもっとフォーカスした方が見やすかったでしょうね。
たくさん出てくるのも悪いことではないですが。
ただ、ブリジット・リン、いいんですけど実は男という役はちょっと・・・
引きます。
あと日月教の教祖がすごいですね。
あれじゃあ人間というより妖怪です。
苦労して助け出したら敵と変わらないくらいの化け物だった、
っていうのはなかなか面白いです。
このへんも香港映画ですね。
好きです。



8/15 アニマトリックス →Amazon
まずまず
本編はまずまずじゃないでしょうか。
さほど面白からず、つまらなからず。
個人的には「プログラム」が一番面白かったかな。
ただメイキングも含めて見るとかなり面白いです。
「セカンドルネッサンス」なんてはじめ見たときは、
火の鳥 復活編』の出来損ないのように思ったんですが、
監督の解説を聞くと、なるほどなーと思う部分が多々ありました。
全体として一つの作品としてみた方がいいと思います。
それにしてもウォシャウスキー兄弟は相当なアニメオタクですね。
ちょっと面白いです。



8/17 呪怨 →Amazon
・・・ 清水崇
二度目なんですが・・・
問題の家のシーンはかなり恐かったです。
他の部分はかなり余裕を持ってみることができたんですが、最初の家のシーン(奥菜恵)はどうしても緊張してしまいます。
やっぱり自分の家とだぶらせてみてしまうからでしょうか。
つくりはもちろん違いますけど、「日本の家」という雰囲気は共通していますからね。
そういう点でハリウッドでのセルフリメイクはかなり楽しみになってきました。
ハリウッドですから当然アメリカが舞台になるんでしょうけど、アメリカであの和風の恐怖をどう作り出すか。
狭ーい家も和室も押し入れもギシギシいう階段も仏壇も何もかも使えない(はず)ですからね。
お手並み拝見、といった感じで楽しみに待っておくことにします。



8/20 食神 →Amazon
チャウ・シンチー リー・リクチー
もう何度も見たのでさすがに食傷ぎみです。
もういいよ、って事では無いんですが、笑いのポイントがほぼ分かっちゃってますからね。
一人で見てもちょっと空しいかもしれません。
ちなみに今回は日本語字幕版で見たんですが、訳がいまいちでした。
「なんとか刀法!」とか「なんとか炒法!」とかいって
よく分からない技?を出すところを全部「見てろ!」にしちゃってるし、
「好炒法・・・」とか感心するところも(刀法、炒法に対応してるわけなんですが)
みな「お見事」だし。
確かに訳すの難しいでしょうけど、ちょっと手抜き過ぎでしょう。
あの辺もパロディーのポイントなんだからちゃんと訳して欲しかったです。



8/21 英雄 →Amazon
おすすめ チャン・イーモウ
DVDではやっぱり筋が全然分からなかったのですが、
映画館の日本語字幕版見てやっと話の意味が分かりました。
結構面白かったです。
そこらへんはさすがチャン・イーモウですね。
一歩間違えば『楽園の瑕』みたいになりかねない雰囲気の映画をしっかりと娯楽作品にまとめてあります。
初期のチャン・イーモウ作品ファン(『菊豆』とか『紅夢』ですね)としては、こういう娯楽映画では物足りないところですが、まあ一般向けに普通の面白い映画に仕上がっています。
ただ一つ残念なのは役者。
トニー・レオン、マギー・チャン、ジェット・リー、チャン・ツィイーと主役級をいっぱい集めたせいで、各人の魅力が薄れてしまったような感じがしました。
海外向けにとりあえず有名どころそろえてみました、ということなのかもしれませんが、香港映画好きにとってはちょっと残念。
それぞれの活躍をもう少し見たかったところです。
マギーはCMにすら出てなかったですしね。



8/26 ゴーストハンターズ →Amazon
面白いです ジョン・カーペンター
これは何?という感じの映画なんですが、それはそれで面白いのが
ジョン・カーペンターですね。
まあかなりひいき目はいっていると思いますが。
でもこういう映画を今まで作り続けてきたというのはやはりすごいと思います。
映画の方はどこがどうとか論じるだけ野暮ですよね。
あれこれ考えないでどB級の雰囲気を思う存分楽しむことです。
面白いですよ。


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