5月

5/11 ボイス →Amazon
怖くないです アン・ビョンギ
いきなりディズニー(ブエナビスタ関係なのかな?)、パーフェクトストーム(これはちょっと無理があるか)
エイリアン羊たちの沈黙と突っ走って期待させてくれるのですが、
それ以降は全然ダメでした。
怖がらせのしかけをやたらにくり出してくるんですが、
統一感が無いので全然怖くないんですよね。
ホラー的に洗練されてないです。
そもそもが「単なる事故じゃん」とか、「ストーカーはどうなったんだよ」とか
結構突っ込みどころも多いです。
これは確か初登場で三位になったと記憶していますが、
なぜそんなに客が入ったのか全く不思議です。
主演の人も特徴の無い美人でインパクトなかったし・・・
美人なんですけど、平凡なんです。
子役はなかなかがんばっていたとは思うのですが、
ああいう演技を子供の頃にさせちゃうと
なんか大成しないような気がして気の毒になりました。
韓国映画はすごくいい映画が多いのですが、これは正直はずれかな。



5/11 XMEN →Amazon
まあ ブライアン・シンガー
テレビでついつい見てしまいました。
なんか、やっぱり漫画だなあ、という感じがしましたね。
特に地下施設とか、そりゃ無茶だろ、という感じです。
映画館で見たときはそれなりに見ることが出来たのですが、
テレビで見てしまうと悪いところばかり見えてしまいます。
映画はやはり映画館で見ないとダメですね。
まあ映画的には普通に良心的に出来ているような気もしますが。



5/13 XMEN2 →Amazon
まあ ブライアン・シンガー
一言でいってキャラ多すぎです。
特徴のあるキャラはあまり殺したくない(ミスティークとか)んだけど、
新味を出すために新しいキャラを追加したい、ということで
キャラがどんどん増えていって話が散漫になっていく、という感じですね。
漫画でよくあるパターンです(まあこれも漫画ですが)。
Q:『七人の侍』はなぜ七人か
A:七人いれば一通りの性格のパターンを網羅できるから
というのをどっかで読みましたが、
この映画では13人もミュータントが出てくるのに(あるいはそんなに出てくるから)、
キャラの性格を掘り下げられずに、単なる超能力ショーになってしまっています。
ミュータント連はそこそこの役者をたくさん並べているのですが、
どうもぱっとしませんね。
イアン・マッケランとか、ハル・ベリーなんて今が旬なような気がしますが、
いまいちなのも超能力頼みのせいかもしれません。
正直「ハリウッド映画」ですね。
それを意識においてみればまあまあかもしれませんが。
ところでブライアン・シンガーは他に映画とってるんでしょうか?
3もありそうな勢いのXMenシリーズ専属にでもなるつもりなんでしょうか?
まあ別にそれでもいいですが。
3ではせめて死んだはずのキャラが生き返らないことを祈ります。
まあこれだけ書いてても3が出たら見るでしょうが。



5/14 たそがれ清兵衛 →Amazon
おすすめおすすめ 山田洋次
ようやくですが、おじいさんおばあさんに囲まれて(本当に自分以外は年寄りだけでした)
見てきました。
泣きはしなかったんですが、噂に違わずいい映画でした。
何よりも役者がみんなうまいです。
邦画ってどうしても下手な役者が目立ってしまうのですが、
これはそういう穴はほとんどなかったです(強いていえば殿様くらい?)。
主演の真田広之は相変わらずうまく、宮沢りえは本当に良くなってましたが
(うまいというのではなくてすごく自然で、力みの無いところがいいですね)、
何よりも大杉漣がすごいです。
なんか最後の一番いいところをかっさらっていってしまった感じでした。
この人は本当にあらゆるところに顔を出していますが、すごいですね。
今まで見た中でこの映画の役が一番良かったかな?
まあなんにせよしみじみとしたいい映画でした。
奇をてらった作品もいいですが、やっぱりこういう素直な映画が大切ですよね。
良い映画でした。
おすすめします。
ちなみに語りの岸恵子は姉妹のどっちの役だったんでしょうか?
たぶん妹の方だろうとは思ったのですが・・・
ちょっと気になりました。



5/22 あずみ →Amazon
まあ 北村龍平
上戸彩には別に興味ないのですが、北村龍平第二弾ということで見てきました。
うーん、なんか『VERSUS』から進歩していないような・・・
監督お得意のアクションシーンはそれなりに見せていましたが、
ストーリーが全然でした。
独特の遊びの部分もなんか中途半端だったし。
これではストーリーなど無いに等しい『VERSUS』の方がまだましのような気がします。
この監督もしかして長編は無理なのでは・・・などとも少し思いました。
なんか映画的にもやたらに長いような気がしましたね。
Swept Away』でこけたガイ・リッチーみたいにならないように
次回はがんばってほしいです。
ところでこの映画、アメリカでの(というか全世界で)配給の話も出ているらしいですが、
とてもじゃないけどアメリカでは公開できないような気がしました。
血がどばどば流れて腕が飛び首が落ちる、PG-13どころかR指定されるんじゃないかという
感じです。
日本では全然OKどころか割と子供向けの映画扱いっぽいですが、
そこらへんも文化の違いを感じてちょっと面白いです。
ちなみに上戸彩は演技はともかく、アクションはずいぶんとがんばっていました。
参考までに。



5/25 the EYES →Amazon
ホラー好きならぜひ オキサイド・パン/ダニー・パン
あまりの怖さに途中退場者が続出という話題の映画。
確かに怖かったです。
最初のばあさんもなかなかのものでしたが、
パイコー麺から飛降り少年までの畳み掛け方は相当のものでした。
その辺で逃げ出したっていう気持ちも分からないではないです。
後半の解決編はまあわりとマイルドで、怖さ的には少々拍子抜けの感もありましたが。
映像が妙に凝り過ぎていて個人的にはちょっとうるさいかな、という気もしましたし、
ネタ的には『シックス・センス』じゃん、というのもありますが、
(『ブラックジャック』の「春一番」もそうですね)
とにかくあのホラーっぷりはなかなかたいしたものです。
監督は確かこれが二作目だったと思いますが、今後に非常に期待しています。
広東語、タイ語、北京語ミックスっていうのもなかなか国際派っぽくてすごいですよね。
デビュー作の『レイン』もぜひ見てみたいと思いました。
あと主演のアンジェリカ・リーがなかなかきれいでしたね。
はじめの方は別になんとも思っていなかったのですが
だんだんすごくきれいに見えてきました。
ホラーで怖がっている役だから、っていうのはあるかもしれませんけどね。
怖い物好きの人にはかなりお勧め。



5/27 お熱いのがお好き →Amazon
おすすめおすすめ ビリー・ワイルダー
最初の霊柩車のシーンでギブアップしてしまいました。
あのビリー・ワイルダー節には参ってしまいます。
本当にすごい監督です。
はじめっからずっと笑いっぱなしでした。
ラスト付近は少々失速した感もありましたが、たいした問題ではないです。
ジャック・レモンもトニー・カーチスもマリリン・モンローも良いですが、
やっぱりビリー・ワイルダーの映画です。
いや、本当にすばらしいです。
とりあえずそれだけ。



5/28 めぐりあう時間たち →Amazon
おすすめ スティーブン・ダルドリー
この映画はやはりメリル・ストリープ、ジュリアン・ムーア、ニコール・キッドマンという
三人の女優の演技が全てだと思います。
監督的にも『リトル・ダンサー』からずいぶんと進歩したなあ、と感心したんですが、
(とはいえどうも演出過剰な感じがしたり、まだもうちょっと、という感想も持ちましたが)
やはり三人の存在を抜きに、この映画は成り立たなかったと思います。
個人的には中でもジュリアン・ムーアが良かったです。
アカデミー賞の常連、メリル・ストリープと、
今絶好調のニコール・キッドマンの間で何となく地味な存在ですが、
一番難しい役柄を(まあどれも難しい役でしたが)
見事に演じていたと思います。
お話的には結構ややこしくて、
一度見ただけではなかなかすべてを理解できないようなところもありますが、
結構おすすめです。
そういえば浅学にして『ダロウェイ夫人』は読んでいないのですが、
読んでから見た方がより面白いかもしれません。
ところで『めぐりあう時間たち』というのはなかなか良いタイトルだなあと思っていたのですが、
(原題は『The Hours』)
なんかもともとの意味とは違うような・・・
まあ良いんですけどね。



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