2月

2/2 ボウリング・フォー・コロンバイン →Amazon
なかなか マイケル・ムーア
前評判がものすごく良かったので、かなり期待して見たんですが、
うーん、やっぱりドキュメンタリー、って感じでした。
十分面白いとは思うんですが、ちょっと評価され過ぎかも。
各所にユーモアが溢れていて面白いんですが、
テーマがテーマであり、あれこれ詰め込み過ぎて
若干消化不良気味だったように思います。
もちろん映画内で結論をあせらないで、
「考えてみてくれ」というスタンスは分かるんですが、
歴史だとか恐怖だとか貧困だとか、次から次へと提示されて、
あれよあれよという間に終わってしまったという感じがしました。
何度か見てみて、じっくりと考える必要がある映画かも。
それにしてもこの映画の中で描かれる「アメリカ」は
まるでアンチユートピアの作り物のようです。
金属探知器で生徒を調べる学校なんてまるでSFですよね。
今までの普通の「アメリカ」像を根本からぶちこわされたような感じがしました。
そういう意味では洗練されていないけど、ものすごい力のある映画ではあります。
ぜひ一度見て、考えてもらいたい映画。



2/4 RONIN →Amazon
・・・ ジョン・フランケンハイマー
なんか、「どうしたいんよ?」って聞きたくなるような映画。
ジャン・レノとデ・ニーロの顔合わせっていう以外はあまり見るところが無いかな。
ラストのへんは半分寝ていたので何がなんだか分かりませんでした。
最後に若干男っぽいところを見せたのも、なんかとってつけたような感じがしてしまって・・・
そんな感じ。



2/5 8人の女たち →Amazon
おすすめおすすめおすすめ フランソワ・オゾン
よくまあこれだけ集まったものだ、という女優陣ですが、
さすがに素晴らしかったです。
女の戦いの恐ろしさをまざまざと感じました。
みんなきれいなだけにさらに怖いです。
あんなのに囲まれていたら、それは死にたくもなりますよね。
そこらへんはなんかちょっとフランスっぽいなあとも感じました。
でも怖いだけでなく、歌って踊ってそれぞれの女優の魅力を
前面に出しているのもうまいものです。
ちょっとミュージカルシーンが浮いているように思うかもしれませんが、
「8人の女たち」の魅力を見せる、という点では見事な趣向のように思いました。
さすがにフランスで人気No.1というだけのことはあります。
焼け石に水』は予告編見て「なんだこりゃ?」という感じだったのですが
ちょっと見てみたくなりました。
ちなみに8人の中ではカトリーヌ役のリュディヴィーヌ・サニエが
パンダみたいな顔で一番かわいかったんですが、
エマニュエル・ベアールも捨てがたいです・・・
とかキャストを見ているのですが、やっぱりこの顔ぶれはすごいです。
これだけの顔ぶれを集めることが出来たっていうのはやはり奇跡的です。
見逃したら後悔すると思います。
「傑作」というのとは違うかもしれませんが、とにかくすごい映画。



2/5 猟奇的な彼女 →Amazon
おすすめおすすめおすすめ クァク・チェヨン
噂に違わず面白かったです。
笑わせ笑わせ、最後はほろりとしっかりと締めて、お見事でした。
(最後は「SFか?」とちょっとあせったんですが、さすがにそれは無かったです)
韓国映画はたまにこういうすごい映画が出てくるんで
(あとは『シュリ』と『八月のクリスマス』かな?)
侮れないです。
まあ欲を言えば、コメディコメディしすぎかなとは思いました。
「猟奇的な彼女」というシチュエーションだけで十分に面白いんで、
もっとさり気なく見せた方がもっと面白かったかな、と。
ナレーションでやや押してくるんで、見てる側は少しひいてしまうんですよね。
まあこれは「あえて言わせてもらえば」という感じであって、
十分に面白い映画です。
絶対損しないです。
おすすめ。



2/5 カンパニー・マン →Amazon
微妙 ビンチェンゾ・ナタリ
良いところも悪いところも『CUBE』と変わってないですね。
独特の世界観とアイデアはさすがに面白いんですが、
ラストまで来て妙にまとめをあせるところもあいかわらず。
ラストは特に『CUBE』以上にひどかったです。
まあ007のパロディと見ることもできるんですが、
そういう映画でもないですからねえ。
収益性を考えてこういう妙なエンディングをつけざるを得ないんでしょうかねえ?
そうだとしたらせっかくの監督の創造性が台無しなんですが。
と一応前向きに考えておきます。
次の作品に期待しておきます。



2/8 泥棒成金 →Amazon
まあ・・・ アルフレッド・ヒッチコック
なんとも古色蒼然とした、「昔の映画です!」という感じの映画でした。
色の具合も作りも、です。
主演にスター二人を置いてあとはちょぼちょぼ、
主演二人が恋に落ちつつサスペンスで、最後はしっかり結ばれて。
「人違い」っていうヒッチコックの王道はしっかりふまえてますが、
あまりサスペンス色も強くなく、「こういう映画もとってるんだねー」という感じでした。
個人的にはジーン・ケリーもどうということも無く(吹替えの声違うんじゃない?)
あまり見どころの無い映画でした。



2/9 ハリーの災難 →Amazon
おすすめおすすめ アルフレッド・ヒッチコック
サスペンスというよりコメディー。
これもまた「ヒッチコックはこういう映画もとってるんだー」と感心させられました。
でもこっちは十分に面白かったです。
なんかいかにもビリー・ワイルダーがとりそうな軽妙な雰囲気ですが、
うまいこととっています。
なかなか面白い映画です。
なんか、それ以上書くことが無いような・・・
ちなみにラストはあれで万事解決とは思えないんですが大丈夫なんですかね?



2/9 ジャンクメール 
微妙・・・ ポール・シュレットアウネ
正直生理的に受け付けないたぐいの映画なんですが、
ラストは何となくほっとする奇妙な映画。
主人公がどうしようも無くダメなやつで
見ていてこっちまでダメになってきそうなんですが、
で別に話が進んで更生するというわけでもないんですが、
でも何となく最後まで普通に見てしまう微妙な映画。
何が良いんでしょうか?
よく分かりませんでした。
そういう意味では面白かったです。



2/10 めまい →Amazon
まあまあ アルフレッド・ヒッチコック
オカルト仕立てのサスペンスで意表をつかれました。
ちょっと意外な感じでした。
全体としてはまあまあかな。
ストーリーは結構意外性もあって面白かったのですが、
何となく物足りなさを感じたのはなぜでしょうか?
集中して見ていなかったせいかな?



2/10 レッドドラゴン →Amazon
過不足無し ブレット・ラトナー
いかにも『ラッシュアワー』のラトナーらしい映画。
つまらなからず、かといって取り立てて面白からず、という映画です。
もちろん見ていてはそこそこ楽しめるんだけど、
特別新しい趣向とか、深い意味とかが無いんですよね。
良質の使い捨て映画、といった感覚です。
この映画の最大の売りである役者、は結構良かったです。
アンソニー・ホプキンスはあいかわらずだし
(まあ正直ハンニバル・レクターのキャラも飽きてきたような気はするが)
エドワード・ノートンはさすがの演技でした。
またエミリー・ワトソンも光ってました。
(一番良かったかも)
んですが、犯人役のレイフ・ファインズがどうも影が薄かったです。
『羊たちの沈黙』とは違って犯人が前面に出てくる
(っていうか後半は犯人の物語になる)っていうのに、
どうもいまいちなんですよね。
レイフ・ファインズだってへたな役者ではないはずなんですが・・・
すごく不思議です。
スコア』みたいなエドワード・ノートンのエキセントリックな演技は見飽きてたんで
今回は良い役だなあと思っていたんですが、
これならエドワード・ノートンが犯人をやった方が良かった、とか思ってしまいました。
あとハーヴェイ・カイテルもせっかく出てるのに妙に出番の少ない役でもったいなかったし。
ものすごく良い役者をそろえてる割にうまく機能していないような、
ちょっともったいない感じを受けました。



2/11 呪怨 →Amazon
怖いんだけど微妙 清水崇
ポイントポイントは怖いんですが、
「怖い」と思ったところでぷつっと話が(とともに恐怖も)途切れてしまうのが残念でした。
もっとがんがん来ても良かったのになあ、ハリウッド映画だったら
もっとたたみかけてくるだろうなあ、と思ってしまいました。
と、少々物足りなく思ったのですが、
後からかなり怖さが来ました。
寝るときとかまじで怖くなりました。
リング』みたいにビデオオンリーではなくて
四方八方ありとあらゆるところから攻めてくるので
どこにいてもなんかしら思い出してしまうんですよね。
それもどれもかなり日本的なポイント(仏壇とか狭い階段とか押し入れとかふすまとか)
をついてきてすごく身近な感じがするので、どうしてもふっと思い出してしまいます。
ハリウッドでリメイクしてアメリカの家を舞台にしてもこうはいかないんでしょうねえ。
まあなんにしろ結構怖かったです。
わりとおすすめ。



2/12 知りすぎていた男 →Amazon
まあ アルフレッド・ヒッチコック
ドリス・デイが映画に出てたんですねえ。
でも確かにヒッチコック趣味かもしれません。
とか感心してしまいました。
映画としてはまあまあかな?
劇場の狙撃シーンは非常に緊迫感があって良かったのですが、
全体としてはそんなでもなかったです。
なぜだかは分からないんですが、何となく入り込めなかったですね。
サスペンスの話の筋が読みにくかったからでしょうか?
まあそんな感じです。



2/12 カリスマ →Amazon
?? 黒沢清
なんだか良く分かりませんでした。
どういう目的の作品なんでしょうか?
ホラーではないし、不条理劇でもなし、かといってメッセージ性の強い作品というわけでも
無いんですよね。
なんかすごく中途半端な感じです。
CURE』は何がなんだか分からなかったけど何となく面白かったんですが、
こっちは何がなんだか分からないまま終わってしまったという感じです。
生きようとする一本の木のために森全部が犠牲になってもいいのではないか?
っていうのは分からないでも無いんですが、
そういう木たちの営み(というか戦い)に人間が手を貸すのは
間違いなんじゃないでしょうか?
メッセージを伝えたいのか、自分の世界を行きたいのかよく分かりませんでした。
ところで黒沢清って「海外で評価されている」なんてよくいわれるのですが、
本当にそうなんでしょうか?
いまいち実感がありません。
次々にリメイクが決まっている中田秀夫の方が勢いがあるような気もしますが。



2/13 猫の恩返し →Amazon
・・・ 森田宏幸
「ものすごい駄作」という評判とDVDの内容が
どうしても気になって気になって、ついつい見てしまいました。
まあディスクがディスクなんでちゃんと評価はしがたいですが、
でもやっぱり問題作でしょうね。
なんていうか映画館で見る作品じゃないような気がしました。
30分アニメが長くなっただけみたいで、全然スケール感が無いんですよね。
あと声優があまりにもひどいです。
「今時の声優は風俗嬢も同じ」と嫌うのはよく分かるんですが、
その結果がこれでは話になりません。
はっきりいって、有名人を使って話題を作ろう、程度に考えていたとしか思えないです。
宮崎駿もこれ見て「当分引退はできない」と覚悟したんじゃないでしょうか?
ちなみにDVD的には妙に臨場感があってある意味面白かったです。
白が飛びまくって鈴木その子主演みたいになってたのもまた一興です。



2/13  →Amazon
さすが アルフレッド・ヒッチコック
その昔見て非常に怖かったという記憶がある作品なのですが、
ここのところのヒッチコック特集がどうもいまいちだったので、
これも今見ると古くさく感じてしまうのかなあ、と恐る恐る見てみました。
でもさすがにこの作品は本当に面白かったです。
よくよく見てみれば鳥もアニメーション?だったりスクリーンの上だったりというのが分かるのですが、
そういうのを感じさせないだけの迫力がありますよね。
今回見てもドキドキしながら手に汗を握るだけの興奮を味わいました。
やっぱり良い作品はいつまでも色あせないものです。
そういう意味での感動もまた受けました。
映画史に残る一作、と言って良いとおもいます。



2/17 ショコラ →Amazon
なかなか ラッセ・ハルストルム
いかにもハルストルム監督らしい作品。
いつもながら驚くような仕掛けは全くないんですが、じっくりと楽しませてもらえます。
すごく期待してみるような映画ではないですが、
疲れた時にふと見てみると良さそうです。
癒し系の面目躍如といった感じです。
ちなみにこのお話のプロットは『バベットの晩餐会』によく似ていると思ってしまいました。
こちら(『ショコラ』)は映画らしく、物語にそれなりの起伏がつけてあるのですが、
その分全体的に少々安っぽくなってしまって、
ラストの深い感動は「晩餐会」には劣る、という感じもしますね。
どちらかというと『バベットの晩餐会』のほうが好きかな?
それにしてもジュリエット・ビノシュも老けましたね。
『ランデヴー』で「ショコラをお持ちしますかあ?」とかいっていた頃に比べると
大違いです。
顔はあまり変わってないのが不思議ですが。
あとジュディ・デンチ、レナ・オリンほか名優ぞろいの中で全然目立つことのできなかった
キャリー・アン・モスが少々かわいそうだったかも。
ジュディ・デンチはさすがに良かったです。



2/20 生きる →Amazon
おすすめおすすめおすすめ 黒澤明
黒澤監督作品の最高傑作。
もう8回くらい見たと思いますが、いまだ見るたびに感動を新たにします。
やはり名作はどれだけ年月が経っても、どれだけ回数を見ても色あせないものです。
見ていない人はぜひ見ましょう。
人生観が変わるかもしれません。
ちなみにハリウッドでリメイクとのことですが、
いったい監督は誰が、主演は誰がやるんでしょうか?
特に志村喬の代わりになるような役者はとても見つからないと思うんですけどね。
この役を演じきれたらアカデミー賞は間違いないでしょう。
ところでこの映画はDVDのBOXで買ったんですが、
単品でも発売することになったようですね。
Box売り出した頃は単品では発売しないようなことを聞いたのですが・・・
ちなみに単品では六千円だそうです。
映画一本のDVD(一枚)で六千円なんて聞いたことないです。
映像特典もなければ、字幕も音声も日本語のみ・・・
ワーナーから発売されている『』(ハリウッド映画ですからね)は
映像特典こそないものの英語/フランス語/スペイン語/日本語/中国語/タイ語/インドネシア語/ポルトガル語/韓国語/解説付日本語ととりあえずやたらにいっぱい字幕がついて2980円だっていうのに。
はっきり言って発売元の東宝は泥棒です。
個人的には六千円が六万円でも買う価値があると思うのですが、
この映画の価値を知らない人は六千円では普通は買わないですよね。
一般の人から、この名作を見る機会を奪い取っているような価格戦略に見えて仕方ありません。
DVDを買うか買わないかは別にして、とりあえずレンタルビデオででも
見ていただきたい映画です。



2/21 ジュマンジ →Amazon
月日の経つのは早いものです ジョー・ジョンストン
メールや掲示板の返事を書きながらついつい最後まで見てしまいました。
なんというか、年月の流れの早さというか、技術の進歩のスピードに驚いてしまいます。
この映画は公開当初は「このSFXを見よ」という感じで売っていたと思うのですが、
(実際それくらいしか見るところないし)
今見ると「何これ?」という感じですよね。
』の鳥と大差無いような気がしました。
(映画の面白さとしては雲泥の差がありますが)
SFXすごいでしょ、というのは映画として成り立たないんだなあ、というのを
改めて感じてしまいました。
今さら、という感じもしますけどね。
そういう意味ではちょっとだけ勉強になった映画です。
あとはなんにも収穫ありませんでした。



2/22 グッドモーニング・ベトナム →Amazon
まあ バリー・レビンソン
途中に流れる『What a Wonderful World』は非常に良かったんですが、
最後のオチはどうなんでしょうか?
ちょっと意味がよく分かりませんでした。
テロリストの兄ちゃんが良い人だったのか悪い人だったのか
その扱いが分からなかったです。
兄ちゃんは言うだけいって逃げちゃうし、
ロビン・ウィリアムスは何も言い返さないで(確か)
そのまま帰っちゃうし・・・
ロビン・ウィリアムスのDJも結局は単なる異邦人だった、
アメリカ人とベトナム人は永遠に理解し得ない、
ということなんでしょうか?
妹との別れはそんな感じでしたが、そうにしてはみんなで野球やってるし。
途中の展開はべたべたでとくに「アメリカンジョーク」は
よく分からないのが多いので(時事ネタも多いし)、
意味ありげなラストにちょっとだけ期待したのですが、
なんだか尻切れとんぼな感じでがっかりでした。
まあ、そんな感じです。



2/22 天国と地獄 →Amazon
おすすめおすすめおすすめ 黒澤明
黒澤明のサスペンスの傑作。
特急「こだま」での身代金受け渡しのシーンは
映画史上に残る名シーンと言われますが、本当に緊迫感があって
スリリングでした。
また後半、刑事たちが「犬になって」犯人を追うシーンも
ドキュメンタリータッチになっているせいか、
じわじわと犯人に迫っていく感覚が強く出ていて、
臨場感抜群です。
特に捜査会議の場面などは、感心してしまいました。
テレビのサスペンスものでも、ちょこちょこは出てくると思いますが、
ああいう風に最初から最後まで、っていうのはないんじゃないでしょうか。
派手な盛り上がりはないんですが、じっくりと楽しめる名作です。
そういえばラストの山崎努、すごい良かったです。
ちょうど今『13階段』やってますが、
今度は死刑囚が反町隆史、っていうのは・・・
何か皮肉なような気もします。
ところで40年前の黄金町ってあんなだったんですね。
日本にあんなところがあったというのは、本当にびっくりです。



2/25 戦場のピアニスト →Amazon
素晴らしい ロマン・ポランスキー
ストレートなテーマのようで、決してハリウッド的な大仰な作りにならないところが、
さすが、でした。
感情を可能な限り抑えて淡々と描いて行くことで
なんだかすごく深みのある映画になっていますね。
肝心のピアノ演奏にしても所々出てくるものの
シーンのメインとしてしっかりと使われるのは一か所だけだし。
あと、あちこちで言われていますが、主演のエイドリアン・ブロディが良かったです。
『船上のピアニスト』じゃない『海の上のピアニスト』のティム・ロスも
負けず劣らず良かったですが、考えてみるとピアニストの役って
妙に当たり役が多いですね。
ピアニスト』(見てないけど)でイザベル・ユペールがカンヌの主演女優賞、
ブノワ・マジメルがカンヌ主演男優賞、
シャイン』でジェフリー・ラッシュがアカデミー主演男優賞、
ピアノレッスン』でホリー・ハンターがアカデミー主演女優賞、
なんて。
ピアノの特訓を受けて本当にひいているくらい演じられる根性のある人しかできない役だから、
という感じでまとめれば良いでしょうか?
しょうもない雑学披露になってしまいましたが、とにかく良い映画です。
特に、あちこちで戦争の緊張が高まっている今、
見るべき映画なのかなあ、とも思いました。
(単純に反戦の映画、ではないですよ。念のため。
 そういう風に見るのは曲解になると思います。
 見てよく考えて下さい。)



2/26 チベットの女 →Amazon
チベット好きなら シエ・フェイ
正直なところ、なんか素人っぽい映画です。
撮り方とか、展開とか。
でもそのかわりチベットの風景は素晴らしいです。
いかにもチベット、というポタラ宮も良いですが、
自然もまた美しいです。
湖の風景などは『キャラバン』を思い出してしまいました。
あれは舞台がヒマラヤだから、近いと言えば近いのかもしれませんが、
でもやはり『キャラバン』とは、文化などは全く違うんですよね。
チベットもヒマラヤも日本から見れば似たようなものに思ってしまいそうなんですが、
自然も人々の生活もそれぞれ違うということを思い知らされ
感心させられました。
だから旅っていうのは楽しいんです。
チベットを見る上では良い映画だと思います。



2/27 マーニー →Amazon
まあ アルフレッド・ヒッチコック
映画的にはどうしても古色蒼然という感じを受けてしまうのですが、
でもそのテーマ(というかネタ?)がしっかり今に通じるものである
というのには驚いてしまいました。
サイコ』といいこの映画といい、
いまだにハリウッド映画で飽きもせずに使われています。
ヒッチコックがそういうサスペンスの基礎を作り、
ハリウッドはいまだにその影響から逃れられない、んでしょうかね。
とはいえヒッチコック映画はいまいち性にあわないようです。
ラスト以外はそんなには・・・という感じでした。


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