12月

12/1 赤ひげ →Amazon
おすすめおすすめおすすめ 黒澤明
本当にストレートな、良い映画です。
二度目ですが、より深く感動しました。
とりあえず見るしか無いです。
他に特に書くことがないです。



12/12 マイノリティリポート →Amazon
ビデオでどうぞ スティーブン・スピルバーグ
別に期待していなかったんですが、期待通りでした。
予想通り、実に普通のサスペンスとアクションの映画です。
あれだけダークで悪夢的なイメージの強い映画を
健康的なハリウッド映画にしてしまうなんて、
やっぱりスピルバーグはすごいです。
水に浮かぶ三人のプリコグ、チューブを転がる球、
どこまでも執拗についてくる広告、空を飛ぶ警官・・・
撮るべき監督が撮れば『ブレードランナー』や『ブラジル』を
超える21世紀のカルト映画になったと思うのですが。
いやー、もったいないです。
やっぱりキューブリックあたりに撮ってほしかった映画です。



12/14 デルス・ウザーラ →Amazon
おすすめおすすめ 黒澤明
黒澤明の芸術家的な面が特に良く出ている一作。
シベリアの凄まじい自然の力が見事に表現されています。
(氷や雪を「作った」というのは知りませんでした)
これは特に映画館のスクリーンで見るべき作品でしょうね。
(黒澤作品はほとんどそうだと思いますが)
どっかの映画館でやっていたらぜひ見てみて下さい。
傑作です。



12/15 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 →Amazon
・・・ 山田洋次
もう何作目だか分からなくなりました。
松坂慶子がすごくきれいで良かったです。
ただなんかだんだん笑いのシーンが減っているような気がするのですが、
気のせいでしょうか?
十分面白いんですけどね。



12/16 透明人間 →Amazon
結構 ジョン・カーペンター
B級映画の巨匠ジョン・カーペンター製の透明人間。
B級魂溢れる良い映画でした。
名前を知らない監督だったら悪口書いていたかも知れませんが、
ジョン・カーペンター作なら良い映画です。
透明人間というと悲劇的だったりサスペンスだったり、
インビジブル』みたいに濃い映画になりそうな気がしますが、
この映画はあんまり深刻さを感じなくて面白かったです。
「透明になっちゃった。まあ良いか」って感じの(そこまでいかないですが)
軽いノリわりとふざけたで、結構新鮮な感じがしました。
わざわざビデオ借りたりしてみるほどではないと思いますが、
テレビでやってたら、ふと見てみるのも面白いと思います。



12/21 タクシードライバー →Amazon
まあ マーティン・スコセッシ
今にしてみると単なる(単なると言って良いのか?)
ストーカー映画ですね。
デ・ニーロの危ない雰囲気で持っている映画かも知れません。
でもこの主題はずい分と現代的な感じもして、結構驚きました。
今の日本にはああいう人多そうですよね。
ポン引きと銃撃戦する根性のある奴はいないですが。
いまいち評判の良くない『ギャング・オブ・ニューヨーク』も
20年もしたら現代的な主題だ、と評価されるかもしれません。
・・・遅すぎますが。



12/25 エバーアフター →Amazon
わりとおすすめ アンディ・テナント
ラストの部分がちょこっと切れたのですが、十分に面白かったです。
ハリウッドもこういう肩のこらない気軽な映画なら良い映画が多いんですけどねえ。
良い映画を撮ろう、という意気込むと、実に下らない、レベルの低い
映画ばかりになてしまうのが不思議です。
チャーリーズ・エンジェル』のドリュー・バリモアはどうかと思ったんですが、
こっちは結構かわいい感じで良かったです。
展開もベタといえばベタベタなんですけど、素直に面白かったし、
暇だったら、見てみるのも良いと思います。



12/25 ボーイズ・ライフ 
まあまあ マイケル・ケイトン・ジョーンズ
デ・ニーロの良い人のようで良い人ではない、
悪い人のようで悪い人でもない、
奇妙な役柄がすごく面白かったです。
映画にありがちな善と悪にステレオタイプ化されたものではなく、
複雑な性格設定で、現実にいそうだなあと一瞬思ってしまいますが、
やっぱりあんな人いないよなあとも思う面白いキャラクターでした。
それより意外だったのがディカプリオです。
ずい分と役柄にはまっていて感心してしまいました。
ああいう「悪ガキぶっているけど、その実根性無しの情けない小僧」が、
実に良く似合っています。
かなり見直しました。
まあ、暇だったらどうぞ。



12/26 ミッドナイト・ラン →Amazon
割合おすすめ マーティン・ブレスト
デ・ニーロはあいかわらず、何でもうまいです、って感じなんですが、
デューク役のチャールズ・グローディンがすごく良かったです。
やっぱりこの手の映画は、どっちかだけではもたないんですよね。
まあデ・ニーロの役柄がわりと普通っぽいおかげもあると思いますが、
二人の演技がぴたりとはまっていて良かったです。
コメディーあり、アクションあり、友情あり、
まあストーリー的にも肩肘を張らずに軽く楽しめて、
かなり面白かったです。
良いハリウッド映画の一例です。



12/27 バスケットボール・ダイアリーズ →Amazon
まあ良いかも スコット・カルバート
『ボーイズ・ライフ』に引き続きディカプリオの小僧っぷりが光っていました。
演技へのこだわりはたいして感じないんですが
小僧役にぴたりとはまっていました。
ドラッグ青春映画としては『トレスポ』の足下にも及びませんが、
とりあえずディカプリオ的に良かったので、割合満足しました。
あのわけの分からないラストは最低ですけどね。
実話だからって何をしてもOKというわけではないと思うのですが。
まあ映画全体としてはたいしたものではないです。



12/28 レイジング・ブル →Amazon
・・・ マーティン・スコセッシ
寝ました。



12/30  →Amazon
・・・ 阪本順治
良くも悪くも藤山直美の映画。
監督はとにかく藤山直美の面白さを押し出していって、
それは十分に成功していて面白いんだけど、
それ以上が無いんですよね。
主役が藤山直美じゃなかったらこの映画は全く成立しなかったと思います。
音楽とか使わずにあまり仰々しい映画にしたくなかったのかもしれないけど、
全然盛り上がらないで終わっちゃうし。
気が向いたら見てみて下さい。


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