7月

7/1 モンディアリート 
まあまあ ニコラ・バディモフ
いかにもロードムービーの定石、的な展開なんだけど、
なかなか面白かったです。
何ともそうとしか描きようのない映画。
なかなかユーモアのある、女優さんのキレイな、
という程度かな。
まあ新しいところはないけど、安心してみることができます。
ところでサッカーについては無知なんですが、
モンディアリートってどういう意味?



7/1 足長おじさん →Amazon
おすすめ ジーン・ネグレスコ
いいですね。
ミュージカルってやっぱりいいです。
そんなことを改めて感じてしまいました。
まったくミュージカルシーンは見とれてしまうような素晴らしさです。
やっぱりこういう映画を見ないとダメですね。
それだけです。



7/6 魔女の宅急便 →Amazon
まあ 宮崎駿
早く帰れたのとなつかしかったのとで、
左目でパソコンに向かいつつ右目で全部見てしまいました。
まあ良くできていますよね。
すごいということはないと思うけど。
随分と昔に原作を読んだんだけど、
個人的には原作の方が良かったと思います。
小説と映画の違いって言うのも良くあらわれてるんじゃないかな。
まあ映画は映画で小説をうまいこと映画にまとめているなあという感じですが。



7/7 突撃 →Amazon
まあまあ スタンリー・キューブリック
いかにも初期のキューブリックっぽい小品。
すごい、という感じもしないけど、
悪くもない。
さすがに一筋縄ではいかないところはあるんだけど、
圧倒されるほどでもないし。
といったところ。



7/7 サイレンス 
すごい モフセン・マフマルバフ
みたい見たいと思ってはいたんだけどなかなか見るチャンスがなかった、
マフマルバフ作品。
なんとなくすごいです。
特に画面の美しさは、ヨーロッパともアジアとももちろんハリウッドとも違う
独特のセンスがあって、びっくりさせられます。
ラストもなかなか良いし。
おすすめ。
ぜひ他の映画も見てみたい監督です。



7/8 2001年宇宙の旅 →Amazon
必見 スタンリー・キューブリック
しばらく前にビデオで見たのでどうしようか迷ったんだけど、
本当に見て良かったすごい映画。
ビデオと映画館ではこうも違うのかとびっくりしてしまいました。
絶対に映画館で見るべき映画。
映画館で見てようやくこの映画のすごさがわかりました。
本当にすごいです。
最初から最後まで圧倒されっぱなしでした。
必見です。



7/8 新少林寺伝説 →Amazon
面白い バリー・ウォン
タイトルからいっていかにもB級なんだけど、
かなり面白かったです。
ストーリーはともかく、アクションとコメディと
それなりにつっこんであってなかなか楽しめました。
冒険王』ほどのばかばかしさと楽しさはなかったけど、
なかなか結構です。



7/10 レクイエムフォードリーム →Amazon
おすすめ ダーレン・アロノフスキー
かなり迫力あり、予想していた以上に怖くって、
かなり面白かったと思います。
特にラストは
(前作『π』ではラストでがっかりしてしまったんだけど)
すごかったです。
右の人はいびきかいて寝てたみたいだけど。
おすすめです。
えらそうな言い方になってしまうけど、
『パイ』に比べてずい分と進歩したなあと言う感じをうけました。
『パイ』の時は正直キワモノ的な見方をしていたんだけど、
これを見てなかなか力のある監督だなあと見直してしまいました。
まあ中で技巧的な編集
(画面の分割とか『パイ』でも使われた儀式的な動作のくり返し、
短いショットのくり返しなんか)
はちょっと鼻につくものがあって気になりはしましたが。
とりあえずおすすめ、次作(『バットマン』になるのかな?)
も期待です。



7/10 ぼくらと遊ぼう! →Amazon
おすすめおすすめ 
チェコアニメ初体験です。
パットとマット
いいですね。
大げさな笑いはないけど、
ほのぼのとしていて好きです。
機械がいくらたたいても動かなくても、
ばらばらに壊れてしまっても、
いろいろと工夫をして新しい方法、楽しみをつくり出していく、
そういう姿勢がそもそもいいですよね。
冷静に見れば全く無表情のパットとマットが
すごく表情豊かに見えるのはさすがです。
『ぼくらと遊ぼう』
好きです。
これは良い。
もっと見たいです。
DVDとかないんでしょうか?



7/10 玉蟲少年 
・・・
『ぼくらと遊ぼう!』のついでに見ました。
本当はイジー・バルダ作品集が見たかったんですけど。
正確なタイトルは忘れたけど、
「日本のアニメーションの新世紀」とか言うことで、
実験的、非商業的な作品が多かったせいか、
『玉蟲少年』以外の7作品(8だったかな?)は
はっきり言ってほとんど意味が分かりませんでした。
例えばチェコアニメに比べて技巧的に劣るのは仕方のないことだと思うんですけど、
意味が分からないのは困りものだと思います。
芸術=前衛的=シュールリアリズムってわけでもないんじゃ・・・?
というのが正直なところかな。



7/14 トゥモローネバーダイ →Amazon
しょうもない ロジャー・スポティスウッド
全編アクションアクションのアクション映画。
キャラが作り混まれているわけでも無し、
サスペンス的な展開があるわけでも無し。
まあこれ一本だけならそこそこ楽しめるのかなあとも思うけど、
こんなのを20本も作っているとなると・・・。
あきれてしまいます。
ワールドイズノットイナフも全く同じような内容だったし。
好きな人が見ればいいんですけどね。
まあ「バグを仕込んだソフトを売り出す」ような悪党が
のさばっている今の時代に対する夢なのかもしれないですけど。



7/14 博士の異常な愛情 →Amazon
おすすめ スタンリー・キューブリック
キューブリックの真骨頂とも言えるブラックユーモアにあふれた作品。
やっぱりキューブリックってこうじゃないと。
この当時からはもはや情勢は一変してしまって、
今では全然通らないような話なんだけど、
十分に笑えるのがすごいです。
さすが、おすすめです。



7/15 メイドインホンコン →Amazon
おすすめおすすめ フルーツ・チャン
前から見たい見たいと思いつつ(レンタルビデオがなかった)
結局ようやく見ることができました。
すごいですね。
いろいろなところでかなりの評価を受けているというのも納得です。
前半はどうなってしまうのかなと不安になってしまうような迷走をするんですが、
ラストで見事にまとめてくれます。
最後はかなり感動的というか衝撃的というか・・・
良かったです。
返還前後の(どっちかな?)香港の泥沼のような現実を舞台にしていて、
香港の人以外にどこまで理解できるのかな?という不安はありますが、
(日本でのほほんと暮らしている人間に、
表面的な涙以上の理解ができるのか・・・自分も含めて)
それを差し引いてもすごくおすすめ。



7/15 サノバビッチサブ →Amazon
なかなか 松梨智子
正直なところあんまり期待していなかったんだけど、
かなり面白かったです。
いかにもどこにでも転がっていそうなグッバイ青春の話。
途中から笑わせる笑いに走りがちだったんですが、
なかなか笑えました(ナウシカとか)。
後半戦では話があちこち飛んじゃって
なんかだらだら長いなあという感じもしないではなかったですが。
見る機会があったらおすすめです。
ところでゲストで出ていた松梨監督。
キレイはキレイだったんですが、どこにでも良そうな姉ちゃんという感じで、
ちょっと意外でした。
石井聡互(字が違いますが)監督もどこにでも良そうな普通の人という感じはしたんですが・・・
そんなもんなんですかねえ?



7/20 普通じゃない →Amazon
なかなか ダニー・ボイル
トレインスポッティング』に比べると大甘だけど、
なかなか良くできた面白い映画です。
うまいですね、この監督。
ただ者ではないです。
ビーチ』ではこけたけど(個人的には結構興味深かったけど)
良い監督です。
あとキャメロン・ディアス、いつもながら良かったです。



7/20 阿羅漢 →Amazon
ちょっと・・・ ラウ・カーリョン
前に見た『新少林寺伝説』がなかなか楽しめたので、
期待してみてみたら今度はとんでもない映画でした。
少林寺2』ほどひどくはなかったけど・・・
ちょっとねえ。
いくら映画だからといって故宮(つまり北京)から南へ逃げて
万里の長城で追っ手と戦って、
ようやく逃げ切って一息ついた場所が桂林だなんて
グリーン・デスティニー』で空を飛んでいたより無茶な荒技です。
まあ問題はそんなところにあるんじゃないんだけど。
がっかり。



7/21 キングダム →Amazon
まだ ラース・フォン・トリアー
見終わってどうも変だなと思っていたんですが・・・
やっぱり2章じゃ終わりじゃないんですよね。
2章が完結編とかビデオの箱に書いてあったんで、
そのつもりで見ていたんですが・・・
まあ3章4章は『キングダム2』ということで
『キングダム』は2章で終わる、とも言えないことはないんですが(ややこしい)
完結ではないです。
ということで感想は『キングダム2』3章4章を見てからです。
レンタルビデオ屋にあったかな?



7/21 カリフォルニア →Amazon
・・・ ドミニク・セナ
やってるなあ、という感じの映画。
主役それぞれの性格が作りこんでないせいか、全然感情移入できないで、
至極あっさりした感じがします。
ラストに核実験地域を持ってきたのもあんまり意味無さそうだったし。
ブラッド・ピットとジュリエット・ルイスしか見所無いのかな?
全体的にすごく中途半端。



7/27 フォーエバーフィーバー →Amazon
なかなか グレン・ゴーイ
評判通りのなかなか面白い映画でした。
展開とかはすごくベタなんだけど、
逆にそこら辺がシンガポール映画っぽい?
奇妙な雰囲気を醸し出していてよかったです。
ニセトラボルタも、ニセビージーズにしてもそう。
全体としてそんな怪しい、B級っぽいできなんですが、
ポイントは結構きっちりと押さえてあって、
なかなか良い映画です。



7/28 ぼくらと遊ぼう!  →Amazon
おすすめ
Bプログラムです。
どれもよかったです。
『ぼくらと遊ぼう!』は割りとあっさりしているなあという感じはありましたが
(Aプログラムの「魚の話」にくらべると大分短いような)、
もう、よかったです。
今回は『パットとマット』の方が気に入りました。
特に「蓄音機」はかなり面白かったです。
DVDでも買おうかな?
ちなみにどっちがパットでどっちがマットなんでしょう。
いまだにわかりません。
『バネ男とSS』もかなり面白かったです。
おすすめ。



7/28 ラッチョ・ドローム →Amazon
なかなか トニー・ガトリフ
なかなか良かったんですが・・・
最後の方は半睡状態でした。
これはロマ族、つまりジプシーの歴史の道のりを音楽を中心に、
北インド ラジャスタンからエジプト、トルコ、
ルーマニア、スロヴァキア、ハンガリー、フランス、スペインと追って行く映画です。
その歩みの過程でだんだんと音楽が洗練されてきて、
最終的にスペインのフラメンコにたどり着くんですが、
個人的には最初の方の音楽と宗教と文化が一体となっているころの、
荒々しくも力強い音楽の方が好きなんです。
進むにつれて音楽は洗練されて来るんだけど、
逆に退屈になってくるような気がしました。
まあ趣味の問題です。
左の方に座っていた女性は
最初の方はなんだか知らないけどくすくす笑っていて(かなりうざい)
後半は寝てました。
いずれにせよ、結構おすすめです。



7/28 千と千尋の神隠し →Amazon
おすすめ 宮崎駿
文句無く十分に楽しめる映画。
まあいかにも子供向けでそんなに深さはないと思うんだけど、
これだけ楽しめれば十分だと思います。
まあ宮崎駿らしい世界観はしっかりとありますけどね。
たたり神ならぬ「汚れ神」が出てきたり(正確に言えば出てきていないけど)
八百万の神が三途の川を越えてやって来たり
(まあこれも三途の川と決まったわけではないけど)、
妙な形ではあるけど古事記を下敷きにしていたり。
まあそれをメインにはすえていないので、
割とあっさりとした感じ、深くはないんです。
いずれにしろ面白いです。
見ておくべきでしょう。
ちなみに「神々がやってくるお湯屋」というと
火の鳥 異形篇』を思い出すんですが・・・
やっぱり手塚治虫は天才です。



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