5月

5/12 現金に体を張れ →Amazon
まあまあ スタンリー・キューブリック
何ともまあまあな映画。
競馬場のシーンはなかなか迫力はあるし、
時間と場所の錯綜したストーリー展開はなかなか面白いとは思うんだけど、
いまいちアピールに欠けるような。
まあ手堅くまとまった小品といった感じかな。



5/12 レザボアドッグス →Amazon
まあ クエンティン・タランティーノ
なんとなく盛り上がりに欠ける映画。
タランティーノらしくテンポはすごく良いんだけど、
なんとなく一本調子で、
どう盛り上がるのかなあ、と期待しているうちに終わってしまう。
『パルプフィクション』と比べると(本当は順番が反対なんだけど)
どうしても見劣りがしてしまうかなあ。



5/12 トラフィック →Amazon
まあまあ スティーブン・ソダーバーグ
ちょっと期待しすぎたかなあと後悔も感じてしまう映画。
なんか迫力に足りないんです。
すごくストーリーは良いと思う。
麻薬戦争について売る側、使う側、取り締まる側、
いろいろな面からストーリーが進み最後にそれが交錯する、
うまいとは思うんだけど、迫力が足りない。
セックスと嘘とビデオテープ』では小難しいストーリー云々以前に
何ともすごい迫力があって、引き込まれたんだけど、
この映画はちょっとそういうのが足りない。
まあ自分がなんとなく映画に集中できなかったというのも
あるかもしれないけど。



5/13 エイリアン2 →Amazon
まあ・まあ ジェームズ・キャメロン
毎回監督が違うというのがもろに影響している映画。
そういう視点から見ると結構面白かった。
1と3では(4は見てなかったと思う)エイリアン1匹との
緊迫した攻防がメインだったと思うけど、
これはエイリアンが出るわ出るわ、
それをまた簡単にどんどん銃で殺しているし。
最後のロボットバトルにいたっては・・・。
というキャメロン流に対し、
生き残った子供を簡単に殺してしまって
自分流の流れをつくったデビッド・フィンチャーと、
見比べてみるとかなり面白い。
4ってどんなんだったんでしょうか。



5/13 玻璃の城 →Amazon
まあ、まあ メイベル・チャン
これまた何ともまあまあという映画。
なんとなくまとまりに欠けるというか・・・
主演の二人(レオン・ライとスー・チー)はなかなか良かったんですけどね。
すごく良からず、悪からず、まあまあです。



5/19 チャイナタウン →Amazon
なかなか ロマン・ポランスキー
めちゃくちゃハードボイルド。
それ以外に言葉が見つかりません。
サスペンスでもミステリーでもアクションでもない、
ハードボイルド。
ハードボイルドってこういう映画のことをいうんですねえ。
そういう意味では結構感銘を受けました。
良くできています。



5/19 黒猫白猫 黒猫白猫
おすすめ エミール・クストリッツァ
どたばた的なコメディーかと思ったらさにあらず、
かなり良い映画でした。
コメディーはコメディーなんだけど、
しっかりと監督の味が出ている。
というよりまさにエミール・クストリッツァの映画。
さすがに『アンダーグラウンド』ほどのパワーはないと思うけど、
その分良くまとまっていると思います。
おすすめ。
ところでこの監督の映画をもっと見たいんだけど、
近くのツタヤではなかなか見つかりません。
田舎ってつらい・・・



5/19 ブルースブラザーズ →Amazon
おしい ジョン・ランディス
個人的には何とも「惜しい」映画。
歌って踊るシーンは大好き。
最高です。
でもアクションシーンがちょっと・・・
ロケット弾だの火炎放射器だのカーチェイスだの、
ああいうハリウッド的娯楽って本当に信じられない。
あきれるばかりで全然笑えない。
特にこの映画では歌って踊ってりゃいいものを
あれでぶちこわしにされているような感じがして「おしい」んです。
まああくまでも個人の感性だと思いますが。



5/20 巴里の屋根の下 →Amazon
まあまあ ルネ・クレール
まるで骨董品のような古い映画。
別に良いとか悪いとかいうことではなく。
内容的には・・・
内容的にも「古き良き時代」という感じがします。
登場人物の描かれ方なんかは今の映画の途方もない複雑さはなく、
単純というか素朴というか。
でもそれが映画が本来持っている「夢」の部分を感じさせてくれるような
気がしました。
なんとなくほっとするような映画。



5/26 菊豆 →Amazon
おすすめ チャン・イーモウ
かなり面白かった。
チャン・イーモウというと4本見て2本が「?」
という感じだったので、
どうかなあとちょっと不安もあったんだけど、
かなり良かったです。
久々に映画を見ていてどきどきしました。
いろいろな意味で。
それにしてもコン・リーはどの映画を見てもキレイですね。
それだけでも見る価値あり、と思います。



5/26 フロムダスクティルドーン →Amazon
まあまあ? ロバート・ロドリゲス
B級テイスト満載の何ともステキな映画。
全然統一感のないストーリー、中途半端なコメディータッチ、変に固い演技のジョージ・クルーニー、なぜかハーベイ・カイテル、
すべてがB級です。
それで(も)なんとなくは面白いんです。
そんな映画が好きな人には強力におすすめ。



5/26 JSA →Amazon
なかなか パク・チャヌク
なかなか面白かったです。
ただ個人的には『シュリ』の方が面白かったかな。
『シュリ』を見たときにも思ったんだけど、
この手の映画って根元的には韓国人以外には
決して理解できないと思うんです。
史実として頭で理解していても自分のことでない限り、
同じ民族で銃を向け合うということの
哀しみって絶対にわからないと思うんですよね。
そういう意味で分断のドラマ性の強いこの映画よりは
よりエンターテイメント的な『シュリ』のほうが
日本人にはわかりやすいんじゃないかと思います。
まあだからといって面白くないわけではなくて、
結構感動します。
他の映画見るよりは随分ましでしょう。



5/27 アウトオブサイト →Amazon
まあなかなか スティーブン・ソダーバーグ
なかなか面白いんだけど、
なんか引っかかるものがある奇妙な感覚の映画。
いいんですよね。
主演のジョージ・クルーニーも良いけど
(ジェニファー・ロペスは肌に合わない。
ザ・セル』で何が怖いって、ジェニファー・ロペスが一番怖かった)
わきを固める俳優たちがしっかりとできていて、良いと思うんです。
時間をあちこち行ったり来たりする編集も面白いと思うんですが・・・
でもなんかいまいちぴんとこないところがあるんですよね。
なんでしょう?



5/27 ブルースブラザーズ2000 →Amazon
さすがに ジョン・ランディス
前作よりもはるかにチープなできになった妙な映画。
でも楽しさはそのまま。
良いですね。楽しいです。
それだけで良いです。
ジョン・グッドマンの芸達者ぶりには感心させられるものの、
ジョン・ベルーシがいないとさすがにまあさびしい感じはします。
ダン・エイクロイドが一人で浮いている感じで・・・
でも十分に楽しいと思います。
エンドロールで出演者が一人一人歌を歌うっていうのなんかは、
さすがにエンターテイメントだなあと感心してしまいました。



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