4月

4/1 ハードデイズナイト →Amazon
・・・ リチャード・レスター
映画としてみると何とも・・・
ビートルズファンには良いでしょう。
しかしライブシーンは観客が
わーわーぎゃーぎゃーとすごい騒ぎですが、
本当に音楽聞いてるんですかねえ?
あれだけいい曲なのにアイドルグループだったというのは
なんか不思議です。



4/1 プルーフオブライフ →Amazon
うーん テイラー・ハックフォード
ちょっとピンぼけ気味の。
ポイントがどこだかわからないんですよね。
途中一生懸命交渉している割には
最後は『ランボー』?まがいのアクションになっちゃうし。
決して退屈とかじゃないとは思うんだけど、
ちょっと底が浅いかな。



4/7 フルメタルジャケット →Amazon
さすがに スタンリー・キューブリック
さすがに良い映画です。
前半の訓練シーンはめちゃくちゃ面白いし、後半の実戦シーンもなかなかです。
でもそのつなぎがちょっと・・・
ストーリー的なつながりがあまりないのが残念です。
とはいえさすがにキューブリック、
映像的にはかなり見せてくれます。
音楽的には地味だけど。



4/7 Z 
なかなか コスタ・ガブラス
非常に骨太なサスペンス。
前半はちょっとたるいかなという感じもしたけど、
後半はかなり引き込まれます。
なんだか良くわからないシーンがところどころあって気にはなったけど、
なかなか面白いです。



4/7 ハンニバル →Amazon
それほどでも リドリー・スコット
いろいろと話題の映画ですが、
まあこんなもんかな?という感じ。
期待していないだけのことはありました。
見所も特になく、非常にオーソドックスなつくり、随分と地味な映画です。
結構期待していたらすとの「衝撃シーン」は正直がっかり。
見ていて吹き出しそうに、というより笑いました。
あれがなぜ「衝撃」「残酷」なのかわかりません。
あれが怖いと思うのって、現実感の欠如が甚だしいのでは?
あんなのファンタジーというかユーモアですよ。
ところでこの映画で気になったのが、
アメリカ人の(といっていいと思うけど)文化的劣等感。
歴史と文化の都フィレンツェで
ダンテの『神曲』の講義をしてイタリア人を打ち負かす主人公。
(「ラスベガスは彼の感性には合わない」なんて言うせりふもあった)
今はただ強いだけのスーパーマンじゃダメで、
知性が必要なんでしょうけど、
それがすぐに「クラシック」「ダンテ」「フィレンツェ」
と来てしまうんですよね。
それを一言で劣等感としてしまって良いのかどうかはわかりませんが、
ハンニバルをヒーローとして捉えるんであれば、
明らかにアメリカ文化を侮蔑して
ヨーロッパ文化を上と見なしていると思います。
この映画自体にしても『ゴールドベルク変奏曲』や『美しき青きドナウ』を
全編で使ってますけど、なんかとってつけたようなおかしな感じがするし。
まあ単にキューブリックを意識しただけなのかもしれないですが。
ところで劇中で使われているオペラ、あれってなんでしょう?
・・・そういえばさすがにリドリー・スコット、
クラリスが使っていたパソコン、しっかりとMacでしたね。
画面だけだったけど。



4/8 イグジステンス →Amazon
良いです デビッド・クローネンバーグ
全編「臓物系」クローネンバーグの面目躍如たる、
グロ小物であふれた名作。
へその緒をつないで子宮
(見た感じでは胎児かと思ったんですが、「へその緒をつないで入る」んであればそりゃ子宮ですよね)、
をひとなぜすると(このぐにょという感覚がまたグロい)ゲームの世界にはいるなんて・・・
さすがです。素晴らしいです。
ストーリーも最初の方はなにがなにやらわからないけど、
ラストできれいに落としてくれるし。
傑作です。



4/14 心の旅 →Amazon
まずまず マイク・ニコルズ
いかにもハリウッド系の映画。
可もなく不可もなくアピールに欠けます。
なんかポイントもいまいちはっきりしないし。
吹き替えで見たんだけど、
なんかオーバーアクト気味なのも気になりました。
字幕で見ればちょっとは違うかも。



4/14 プリティ・ウーマン プリティ・ウーマン
・・・ ゲイリー・マーシャル
現代版『マイ・フェア・レディ』?
全然違います、内容も出来も。
『マイフェアレディ』にあった知性も洒落っけもこっちには無し。
単なる恋愛映画です。
これじゃあねえ・・・



4/14 スターリングラード →Amazon
おすすめ ジャン・ジャック・アノー
映画館で見た映画で、久々に「面白かった」と思った映画。
特に最初の十分の緊迫感はすごいです。
このまま行ったらどうなってしまうんだろうと心配になってしまうほど。
まあ幸いにも?中盤から後半にかけては結構だれ気味の展開になるんで、
最後まで持ちますが。
あと「建物の一部屋一部屋を奪い合った」といわれる激戦の様子も
非常に良く描かれていて、
広大な廃虚となったスターリングラードの様子などはかなりの見物です。
この映画は主演のジュード・ロウにばかり焦点が当たっていますが、
ジュードファンならずとも十分楽しめると思います。
また敵役のエド・ハリスがなかなか格好良かったです。
ところで最後もう街が陥落寸前にまでなるんですが、
良くあそこから盛り返せたものだと不思議に思ってしまいました。
一般には冬将軍の到来がドイツ敗北の一因ともいわれますが、
そうにしてもそんなに違うものかな、と。
まあ映画を見ての印象に過ぎないんですが。



4/15 モンパルナスの灯 →Amazon
まあまあ ジャック・ベッケル
非常にスタンダードな感じのする映画。
時代を感じます、別に悪い意味ではなく。
ラストもなんかいかにもフランス映画っぽいきめ方だし。
特別すごいっていうわけではないんですが、
まあまあ良い映画です。
ところで画家の主人公というと
ゾラの『制作』(こちらはセザンヌがモデル)。
当時の雰囲気も良く感じられるし迫力もあるし、おすすめです。



4/21 ハーフアチャンス →Amazon
なかなか パトリス・ルコント
髪結いの亭主』『仕立て屋の恋』のパトリス・ルコント監督作。
(といってもまだどちらも見たことがないんだけど)
『髪結いの亭主』のキャッチフレーズ
「にほひたつ官能」のイメージからは大分違う痛快娯楽作です。
主演のアラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド、
良いです。
味があるし格好良い。
それよりも良いのが、娘役のバネッサ・パラディ。
きれいです。最高。
ストーリー展開は変なところもあるけど、
(なにをしたいのかわからない捜査官とか)
主役を見るだけで十分。
おすすめです。
ところでこの映画、敵も味方もみんなMac(PowerBook)を使っていました。
ハリウッドでは常連なんだけど、フランス映画でも使われているとは、
ちょっと意外。



4/22 マーキュリーライジング →Amazon
あんまり ハロルド・ベッカー
なにが売りなのか良くわからない映画。
いまいち。
ストーリーも展開も平凡、最後は妙に盛り上がらないし。
・・・
ところで黒幕のアレック・ボールドウィンって
ジョン・トラボルタに似てるなあと思ったんですが、
どうなんでしょうか。



4/22 セブン →Amazon
好きな人には デビッド・フィンチャー
さすが、のデビッド・フィンチャー節。
好きな人は大好き、嫌いな人は訳が分からないという。
こういうのは好きです。
見るのは2度目だったんで筋はわかっているんだけど、
それなりに面白かったです。
一度は見てみるべきかな。



4/22 グラディエーター →Amazon
おすすめ リドリー・スコット
アカデミー賞獲得凱旋上映1000円ということで、
つい見てしまいました。
これも2度目だったんだけどなかなか楽しめました。
ポイントポイントはさすがに面白いんだけど、
全体としては若干長いかなあという感じもしましたが。
まあ一度も見ていないならおすすめです。



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