11月

11/1 グロリア →Amazon
評価不能 ジョン・カサヴェテス
出張先のホテルでテレビをつけたらたまたまやっていたんで見たんだけど・・・
見出したのがちょうど真ん中からというところで全然分かりませんでした。
まあ有名な映画でだいたい分かるかなと思ってみてみたんだけど・・・
映画はやはり最初から最後まで見ないとダメです。
ちなみにこれはシャロン・ストーンのリメイク版ではなくてオリジナルのほう。
もう一度最初から見てみたいです。




11/4 カノン →Amazon
おすすめできません ギャスパー・ノエ
問題作として結構話題になっていた映画。
問題作です。
普通の人には全くお勧めできない内容。
まあ面白いとは思ったけど・・・
変わった映画が見たいという人には良いかも。
前作『カルネ』を見ておいた方が良いんじゃないかと思うんだけど(見てない)
レンタルビデオやにおいてあるのかな?
ところで『カルネ』『カノン』てどういう意味だろう?




11/11 許されざる者 →Amazon
おすすめおすすめ クリント・イーストウッド
『スペースカウボーイ』公開ということで、クリント・イーストウッド最高傑作といわれる映画を。
恥ずかしながらクリント・イーストウッドの映画はほとんど見たことがありません。
格好良いですねえ。
特にラストの酒場のシーンの緊迫感は最高。
まさに「息を呑む」という表現がぴったりだと思う。
全体としてもさすがという感じでまとまっているし。
面白いです。




11/11 グリーン・ディスティニー →Amazon
損はないと思う アン・リー
かの名作『天空の剣』(蜀山奇傳っていったっけ?)に
通じるようなアクション映画です。
『天空の剣』を見たのはずいぶん昔で、
なんかわけ分からなかったけど、やたらに面白かったという記憶があります。
売りのワイヤーアクションはカンフー映画と言うよりは
むしろ忍者映画みたいだったけど、一見の価値ありです。
ドラマ部分は何でもかんでも詰め込みすぎのような感じはしたけど、
それなりにまとまっていたし、特にラストは良かったと思う。
ところでポストコン・リーと注目されているチャンツ・イィーを
この映画で初めて見たんだけど、すごいですねえ。
演技だけでなく、アクションでもチョウ・ユンファや
ミシェル・ヨーと互角にやってたみたい。
まあどの程度まで自分でアクションをしているのか分からないけど。
すごいです。『初恋のきた道』も注目かな。
余談だけど『グリーン・ディスティニー』っていうタイトルはどうかなあ?
原題をそのまま訳すのは無理にしても(英語版はまさに直訳のタイトルだけど)
もうちょいましなタイトルを考えて欲しかった。
『初恋の来た道』も内容を見たわけじゃないけどちょっと変。
原題よりはましだと思うけどねえ・・・
これは中国語と英語と日本語、タイトルが全部違うという変わった映画。
英語と日本語は少し似てはいるけど。
どうでもいい話です。




11/12 カッコーの巣の上で →Amazon
おすすめおすすめおすすめ ミロシュ・フォアマン
これは面白い。
これだけ面白い映画は久々に見たような気がする。
振り返ってみて取り立ててどこがすごいというわけではないんだけど、
面白い。
名作です。
マン・オン・ザ・ムーン』はあまり評判良くなかったみたいだけど、
さすがにすごい監督だと思いました。
傑作。




11/12 セントラル・ステーション →Amazon
おすすめおすすめ バルテル・サレス
確かベルリンでグランプリを取ったブラジル映画。
ラストは感動してしまいました。
特に主演のフェルナンダ・モンテネグロがすごい。
ブラジルでは大女優らしいけど、さすがです。
単純にいい人とも悪い人ともつかない微妙な役柄を
見事に演じていたと思う。
見応えあります。




11/18 アマデウス →Amazon
めちゃくちゃ面白い ミロシュ・フォアマン
カッコーの巣の上で』からのミロシュ・フォアマン流れです。
今頃こんなの見てるのか!という感じですが・・・
すごいです。
これは見ないと・・・
モーツアルトの伝記というとなんか堅苦しそうな感じがするけど、
これはそんなことなくて実に面白い。
モーツアルトの3大オペラもしっかりとストーリーにからませて使われているし。
アカデミー賞独占(確か13部門受賞だか?)というのも納得です。
すごい、面白い、映画です。
『マン・オン・ザ・ムーン』は「あまり評判が良くなかった」と書いたけど、
これと『カッコーの巣の上で』を見ると
『マン・オン・ザ・ムーン』は全然たいした映画じゃないように思えます。




11/18 悪いことしましョ! →Amazon
レンタルビデオでなら・・・ ハロルド・ライミス
これと『リプレイスメント』2本で1200円という事で(夜間割引も含めて)
見てしまいました。
2本なら・・・見てもいいか、な?という微妙な組み合わせはさすがです。
で、内容はというと・・・
まあ期待しないで見ればまあまあかなという感じかな。
ブレンダン・フレイザーとエリザベス・ハーレーのコスプレ合戦という感じです。
そういう観点から見ると結構面白いかも。
ストーリーはまあ普通なんだけど、気軽に、適当に楽しめるような映画でしょう。
エリザベス・ハーレーファンには良いのかな?




11/18 リプレイスメント →Amazon
レンタルビデオでなら・・・ ハワード・ドイッチ
スポ根物の王道のようなストーリー。
分かり切っているんだけど結構楽しめます。
まあ良いんじゃないですか、という感じです。
暇つぶしにはおすすめ、という程度かな。
ちなみにこれ、舞台はアメフトなんだけど、
タッチダウンくらい分かっていれば大丈夫です。
なにせ試合の描写はぼろぼろ。
お、パスが通ってタッチダウンだ、と思いきや試合終了になって、
なんだ、いまのは試合終了間際の劇的なプレーだったのか、
ちゃんと説明しろよ、というレベルなもので。
タックルしたりパスが通るのを見て興奮しているだけで十分、
それ以上の駆け引きを楽しむのは望むべくもない、という感じかな。
エニイ・ギブン・サンデー』のオリバー・ストーンの試合描写と比べると
どうしても、劣ります。
なんにしろ、おれみたいに単純な人間には単純に楽しめる、映画です。




11/19 上海ルージュ →Amazon
微妙・・・ チャン・イーモウ 
何と言えばいいのか・・・。
紅いコーリャン』以上、『秋菊の物語』以下という感じかな。
面白いんだけどね。
万人にお勧めできる物ではないです。
どうでも良い話なんだけど、このビデオ、TSUTAYAではアクション物に分類されてます。
なんで?
パッケージにギャングの抗争云々と書いてあるからでしょう。
中身見ましょうよ、有名な映画だし。
ちなみに『紅いコーリャン』もアクションだかサスペンスの棚に分類されていました。
『秋菊の物語』は「アジア映画」
(ちゃんとあるんです。メインはカンフー映画だけど)に分類されているのに・・・
見たいビデオ探すのって結構大変ですよね。
ウォン・カーウァイでいえば『欲望の翼』『恋する惑星』『天使の涙』は
アジア映画にあるのに、『ブエノスアイレス』は恋愛映画(!)の棚にあったりとか。
どうでも良い話ですが。




11/19 スパイシーラブスープ →Amazon
中国好きの方はぜひ チャン・ヤン
見ていてうれしくなってしまうような映画。
面白いです。好きです。
特に麻雀やる話と、おもちゃの話は好き。
この映画は「今」の中国を知るのにすごく良いんじゃないかと思います。
特に都市圏(この映画の舞台は北京だけど)の様子を知るのに良いと思う。
でてくるのはみな核家族でマンションやアパートみたいなところに住んでいて、
子供は一人、というような(たぶん)典型的な「今」の中国の人々。
取り上げているところは違うけど、
あの子を探して』や『ガジュマルの丘へ』に通じるところがあると思う。
中国に興味がある人はぜひ見ると面白いと思います。
ちなみに『あの子を探して』も『ガジュマルの丘へ』も良い映画です。
『ガジュマルの丘へ』はあまり話題にならなかったし、
なんか老人ホームの宣伝映画みたいなところもあったけど、
ラストはかなり感動してしまいました。
おきまりのストーリーという感じもするんだけどね。
興味があったらこちらもどうぞ。




11/22 フラッシュダンス →Amazon
いやあ・・・
「不朽の名作」という言葉に思わずうなずいてしまった作品。
公開時にはダンス映画の大ブームを巻き起こしたという映画
(『コヨーテ・アグリー』でも
 「『フラッシュダンス』のジェリー・ブラッカイマー」という
 紹介をされているが)
なんだけど、今見るとどうにも・・・
古いんです。
公開当時に見たわけではないんだけど、
映画というのは時間とともに朽ちていくものなんだなあと。
夜中につけっぱなしのテレビに映っていた映画をぼーっと見て、
見終わって、あーあ早く寝りゃよかった、という感じ。
(ちょっといいすぎです)




11/25 スペース・カウボーイ →Amazon
損はないです クリント・イーストウッド
しっかりとまとまった、そつのない作りの映画です。
クリント・イーストウッドの二十何本目という監督作で、
なんか「職人」的な感じの作りです。
面白かったですよ、まあまあ。
もう一回見る気にはなれないですが。
ちなみにこれNASA全面バックアップっていうことで、
訓練施設の様子もいろいろ出て来るんですが、
(ちょっと宣伝ぽい感じがしないでもない)
まるで遊園地です。
へたな遊園地よりはよっぽど面白そう。
ところでNASAって結構映画にも協力しているみたいだけど、
(『アルマゲドン』もそうだったような)
日本てそんなの全然聞かないですよね。
官庁はそういうのには全然協力しないものなのか、
そもそも邦画であんなSF物なんてないからなのか。
いずれにしろ映画の地位の低さを感じてしまいます。




11/26 フォロー・ミー 
良いです キャロル・リード
良いですね。
なんともいえずいいです。
派手さはない、落ち着いた映画なんだけど
それだけに、ほっとします。
最近こういう「心安らぐ」映画を見ていないような気がします。


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