ホーリー バックパッカーのメッカ、サダルストリート。外人ばっかりです。

 

3/1 11:01pm ホテルにて

明日はホーリーであるようだ。まずは今日一日から。
9:00am位に起床してまず両替をしに行く。しかしついたのが9:50くらいで開くのが10:30だというので暇つぶしに近くのインド博物館へ。しかしこちらも11時からとのことで木村はホテルへ戻り、おれは市場見学へ向かう。が、NewMarketの入口で、いきなり客引きに日本語も交えて声をかけられたのでいやになってすぐホテルへ戻る。ホテルでは屋上で日光浴をしつつのんびりと読書。入口近くの日陰では外人が、買ったものか、タイコをポコポコとたたいていたりしてなかなかくつろいで休むことができた。今日の朝はどうも木村もおれも腹の調子が悪く、〔だから無理に歩きまわらずにホテルで休んだ〕大分インド料理にも食べ飽きたので中華をさがすことに。腹の調子の悪い(おれの場合は下痢というほどひどくはない)理由として考えられるのは昨日のライム(レモン?)ジュース。薬味?の様なものをコップに入れ、あと何やらをコップにどばっと注いでできあがりであった。そのときはあとから入れたのがライム(レモン?)のしぼり汁かと思ったのだが、そういう味ではなかったし、タンクにじゃぶじゃぶ入ってる類のものではないわけで、あれたただの水だとすると生水をコップ一杯飲んだということになる。そうだとするとかなり腸は健康ということかもしれない。
中華をさがして30〜40分歩き回るが安そうな店がないのであきらめ、屋台のチョウメンRs7と、チキンロールRs15ですませる。チョウメンはケチャップやら何やらをまぜたあやしげな味で、こしょうがききすぎていた。ロールはうまかった。その後銀行で$100を交換しホテルに戻り一時間ほど読書。そして一人で公園へフーリー河の夕陽を見に行く。河のそばまで行くがかべや建物があって見えないので、線路にそって北に進むと<沿ってと言うか線路の上を歩いた>駅があり、その周辺はさえぎるものもない。かわ岸にうち捨てられた廃船だかはしけだかがあったのでその上で一時間ほど夕陽を見る。考えてみるとこのようにまともに夕陽を最後まで眺めたのは生まれて初めてのような気がする。太陽が沈むにつれて黄色から赤に変わっていき沈みぎわには血のしたたるような色になる様はまるで世界の終わりのようだった。5:32に日が完全に沈むのを見てから映画館へ行き木村と待ち合わせて「DAAG The Fire」をみる。なかなか良かったとは思うのだが3時間は長すぎる。2時間以内にコンパクトにまとめたら良かったと思う。

 

3/1 11:44pm ホテルにて

タオルで体をふいて、タオルを洗って、歯をみがいて日記再開。さて映画を見たあと昼間見当をつけて置いた店で食事。が、頼もうとしてもどれもないと言われ、とりあえずあるらしいチキンカレーとライスを注文。まあちゃんとつくっている証拠なのかもしれないが、けっこう困る。ただ味自体はかなり日本に近くておいしかったと思う。チキンの骨にへばりついたわずかな肉はかなりやわらかかったし。それでは足りなかったので昨日と同じところのもう一つの(客の少ない方)でEggチョウメンRs12を食べる。特筆すべきところはなくまずまずと言ったところ。その前の店で冷えたThumbs up Rs8を飲む。どうもこれは炭酸が強すぎるような気がする。飲むたびにしゃっくりが出そうになる。

ホテルに戻ると外でドンドコ、タイコの音がし始める。どうもホーリーが近いような気がしてカレンダーを見ると明日が祝日となっている。ホールをうろうろしているとホテルのおやじから、うれしそうに「ホーリー」と声をかけられた。昨日くらいから顔を赤くした人が歩いていたり、粉を売っていたら、今日帰ってくるとホテル前の角に明らかに燃やすためのがらくたの山ができていたりしたが・・・。
ホーリーにそなえて食料を買い出しに出かける。10時をまわっていて店はもう無いかと思ったがかろうじて果物屋がやっており、リンゴとブドウとオレンジを購入。全部でRs55。ついでに水を買ってホテルへ戻ると、ちょうどホテルわきのがらくたに火をつけるところだったので、火をつけるところを間近で見て、あとは屋上から観察。タイコにあわせておどったり、さっそく粉をかけたりしており、それを観客がとりかこんで写真をとったりしている。しばらくするとその騒ぎもおさまり、皆いなくなったので部屋へ戻り、寝る準備をする。
明日はいったいどうなるのだろうか。
<ホーリーとは北インドで盛大に催される春を迎えるお祭り。赤や青の粉を路上でぶっかけあい、顔になすりつけあう。写真を見ればわかる>

追記 そういえば今日は昼間から「マヤクヤリマスカ?」とか「ハシシ」とか「トリップ ベリーチープ」とかやたらに麻薬の声をかけられたが、(普段もたまにはあるが)それもホーリーのせいだろう。ホーリーは日程的に最も恐ろしいといわれるバナーラスに当たるのではないかとびくびくしていたが<「地球の歩き方」によると「ホテルから出るな」とのこと>、カルカッタの宿のあるうちで(あさっては朝10時にホテルを出なくてはいけない)本当に良かった。

 

3/2 10:38pm ホテルにて

なにやら疲れているのでさっさと書こうと思う。
朝8時30分頃起床。タイコなどの音楽が鳴りひびいてるので屋上から見ると粉をまいていた。しかしやりあっているのは楽隊のまわりだけでまわりで見ている人は完全に無傷である。着がえて外にでると楽隊は移動してしまったあとで通りはおどろくほど静かである。近くをぐるりとまわるが、人影もまばらでおどろくほど静か。New Market前の道路でクリケットを見る。ホテルに戻り洗たくをしているとじきに楽隊が戻ってきて火の跡(つまりホテルのわき)でまた始めたので屋上から写真を一枚とるうちに、人間の塔をつくり出したのであわててホテルを出る。現場は人間塔はもうなかったが、色のつけあいはやっており、外人の女性からまず顔にぬられ次第にいろいろな人にぬられはじめた。一度ホテルに戻るとホテルの人?が屋上に来いというので行ってみるとそこでもホテルの客を集めてぬりあいになる。写真を記念に一枚。ホテルが一段落ついて外へでるとホテル前の交差点をNew Marketの方へちょっと行った大きな屋敷(マンション?)の庭で楽隊が演奏し、庭では屋敷の人などインド人が、外の道路では外国人や子供が音楽にあわせて踊ったり色をぬりあいかけあいをしていたのでそこに参加。子供に水鉄砲で水をかけられたり色をぬられたりした。1時間半もして庭の騒ぎが終わると道路側も自然に解散となり、ホテルに戻ってシャワーを浴びて色を落とす。が完全には落とすことができない。その後屋上で体をかわかしつつ本を読み、昨日の果物を昼食に食べる。一息ついて家に電話をかけようと電話屋に入り電話をかけているとコレクトコールは使えないと途中で切られてしまった。今思い出してもかなり腹が立つ。電話をかける際にはコレクトコールを使えるかちゃんと確認をしなければならない。その後映画館へ向かうが、面白そうなのがないのでイーデン公園へ行き一休みして、また河へ夕日を見に行く。河沿いは一晩のうちにすっかり様子が変わり、昨日の船の近くにはなにやら巨大な鉄の何かが3つも運ばれてきていた。どうなっているのだろう。さらに体を洗っていたインド人がやってきて、そこに死体があるという。いわれてみるとたしかに人の足のような気がする。近くへ行ってみるが、カラスやハエがたかっているもののどうにも人形のようにも見える。しかし死体の形があまりにも恐ろしげだったので(あおむけで両ひざを立て両手を何かを求めるように前に、つまり上につきだしている)それ以上は近づかなかった。河の岸辺、ゴミ、カラス、夕日、死体と何とも調和的な感じがする。夕日を見ていると警察もやってきたが遠巻きにながめるだけで別に何もしようとはしない。ただの野次馬かもしれない。その後ホテルに戻る途中に夕食。お好み焼きみたいのRs13。安い分量も多くないのでホテルに一度戻りまた食事。チキンカリーとローティ。まずまずである。食後にラッシー。あるとは思わなかった。なかなか美味。ホテルに戻り寝る準備。
とにかく今日はホーリーにつきる。実に良かった。

ホーリー ホテルの屋上で記念写真。
ホテルの屋上で従業員と宿泊者でささやかなホーリーを行う。アットホームな感じがよい。

 

追記 3/7  11:13 バナーラス Hotel Jai Gangesにて

ホーリーでは多くのインド人が音楽にあわせておどり狂っていたのは印象的である。特に庭の中では2、3歳の小さな男の子が、じっとしていられないという感じでおどっていた。こういうのがオドルインド映画の原点にあるのだろうか。 ところで一人の日本人が麻薬でもやってるんじゃないかというくらいに踊り狂ってインド人すらもひかせていたのもまた印象的であった。踊り自体も変だったし、どっかをけり出してインド人に注意されたりしていたらしい。