ウラジオストック

その一 2/4


2/5 10:27ガバンホテルにて

 昨日の事。昨日は九時起床。起きる大分前から船の揺れが無くなったな、と気付いていたのだが、起きて窓をみたら案の定ウラジオストック()(この辺)に着いていた。入口を上がってみると準備万端のロシア人がいっぱいたむろしている。レセプションに日本語の出来るおっちゃんがいたので聞いてみたら「十時、いや十時半に着てくれ」と言うので部屋に戻って荷物を整理していたら、九時五十分くらいに電話がかかってきて「来い」との事。本当に時間にいい加減だ。
 レセプションでパスポートを返してもらって何やら番号札のようなものをもらって下船。寒い。けど覚悟していたほどではない。ただ道がほとんど全面凍結しているのは困る。
 伏木と違ってウラジオストックはちゃんとイミグレの建物がある。入国審査では黒い髭もじゃの犬がフンフンやっていて嫌な予感がしたのだが、ここはセーフ。初めRussian citizen firstというところに並んだら、ここじゃない、あっちだとRussian citizenの方に並ばさせられた。英語間違ってないか?で、並んでたら今度はロシア人の兄ちゃんが「タイヤを一本運んでくれ」と頼んでくる(以降ロシア人とのコミュニケーションはほとんどジェスチャー)。バックパック背負ってタイヤを一本抱えているなんてどう考えてもおかしいのだが、まあ税関も分かっているだろうから引き受ける。税関でも特に何も言われなかった。ちなみに日本からの持ち込み品はタイヤがすごく多い。スタッドレス?あとはティッシュやトイレットペーパー、カップラーメンなんか。電化製品持っている人は意外と少ない。
 で、イミグレを脱出して外へ。銀行で両替・・・と思ったらそんなものどこにもありはしない。のでホテルへ歩きつつ銀行も探す。街はとにかく氷と雪だらけ。歩くのが大変。俺は転ばなかったけどロシア美女が転んでいるのを一度見た。日本のようにステーンと威勢良く転ぶのではなく、「アラ」と膝をつく感じがロシアっぽい。
 いかにもヨーロッパだなあ、という街並を歩いてホテルへ向かう。日本で旅行社のお姉さんに、ホテルはこっちの方、と地図で教えてもらったのだが、歩いているうちにちょっと不安になってiBookを取り出して資料を確認してみたら、やっぱり反対方向だった。途中銀行のATMがあったので下ろしてみる。実は交換レートを全く知らなくて、いくら下ろせば良いのかわからなかったのでとりあえず1000ルーブル下ろす。まあタクシーに乗るくらいはできるだろう。
 出歩いて歩いて行くと港のコントロールポストに行く手を阻まれてしまう。門番に聞いてみるとここは通れないのでタクシーを呼んでやる、と言う。もういい加減疲れたしホテルの正確な位置もわからないのでタクシーを呼んでもらってホテルまで移動。道を引き返すのかと思ったら港をそのまま抜けて向こうに出たすぐのところがホテルだった。200ルーブル。ようは門番の権限を利用した白タクである。
 でホテルにチェックイン。荷物を下ろして外へ。ホテルでもらった地図を頼りに市街地を目指すけど、どう歩いても一向にたどり着けない。全ての道を試してみるもほとんどが行き止まりである。四時間近く歩き回ってついにギブアップ。ホテルに戻りタクシーを呼んでもらう。市街の市場まで200ルーブル。道は・・・今までさんざん歩いていた道と完全に反対方向。これはわからない。というかホテルの地図が不明瞭過ぎ。絶対迷うわ、こんなの。
 で、市場へ到着。最優先課題である電源の変換プラグを探すも見つからず、そこからしばらく歩いて二軒目の市場へ。プラグが見つからなかったら全てのデジモノが停まってしまうので、これはやばい、と思ったのだが、ここの市場の電球を売ってるような店で何とか発見できた。10ルーブル。あとここでは帽子を購入。400ルーブル。似合わないが寒いのは仕方ない。本当はメーテルみたいな毛皮のが欲しかったのだが、1600ルーブルくらいしてかなり高いのであきらめる。日本で使わないし。あと上着を買い替えたかったのだが、もうほとんどの店が閉まってしまったので断念。
 歩いて最初の市場(というかスーパー)に戻り、食料品を調達。パンとかビールとかチーズとか。212ルーブル。
 ホテルに戻る途中夕食。カフェテリア形式で115ルーブル。まあまあおいしかった。


2/5 13:57鷲の巣展望台にて

 バックパックを担いでおよそ二時間のウォーキング。というか軽い山登り。疲れた。ここで一時間ばかり休憩しよう。
 昨日の続き。夕食。ご飯と肉の何かとスープ、リンゴジュース。自然に「ご飯+汁物+主菜」の組合せになるのが日本人である。ロシア人だとスープ+パンとかなんだろうなあ。チャーハンみたいなのとパンを食べている人もいた。
 ・・・中国人の団体客が着やがった。ロシア人が中国語で何か説明している。なかなかうまい。
 そこから延々、おそらく一時間半くらい歩いてホテルへ戻る。足はもうぼろぼろである。ホテルの立地悪過ぎ。バスを使いこなせればまだマシなんだろうけど、英語の表記がいっさい無いのでどこに行くのかさっぱりわからない。
 ホテルに戻ったらネット仕事。100MBというカード200ルーブル。WiFiで100MB?と思ったら速度自体は10Mbだった。転送容量に制限があるのかな?そのせいかアップロードがほとんど出来なくて参った。メールを送る事すら出来ない。チェックアウトの時に文句言おうと思ったんだけど忘れてしまった。まあ言ったところでどうなるわけでもないしね。
 高いホテルだけあってユニットバスがあったので風呂でからだを温めて、チーズを食べながらビールを飲んでネットを使ったりして一時就寝。とにかく疲れた。
  今日の歩数 42566歩


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