プラハ
その四 2/23
一週間滞在したプラハともこれでお別れ。チャンスを見つけてぜひもう一度訪れたい街である。
で、今はベルリン行きの列車内。勝手がよくわからずこの席に座っていいものなのかもよくわからない。早く乗務員に来て欲しいのだが。車両には「2」と書いてあるのでおそらく二等車だと思うのだが、すごくゆったりしていて一等じゃないの?という疑いが未だに消えない。これが二等だと一等がどんな良い席なのか想像がつかない。
日記の続きを今のうちに仕上げてしまおう。2/23分。この日は二時にスヴェトザールでヨゼフと待ち合わせ。朝ホステルで朝食を食べ、風邪気味なので薬を飲んで二度寝。たしか十一時くらいに起きて王宮(→)へ向かう。地下鉄で王宮の丘の下の駅まで行き、そこから階段で王宮に登る。王宮では250kcのショートコースのチケットを購入。ショートコースは大広間など王宮の中、イジー教会、黄金の小道の三カ所を巡る。王宮内部とイジー教会はまあまあかな。エルミタージュみたいな豪華絢爛なところを想像していたんだけど、そうじゃなくて割と質素な感じ。壁画などはものすごく古いものなんだろうけど。黄金の小道は驚いたことに昨日ヨゼフと通ったところ。五時過ぎで何のチェックも無かったのだが、チケットが必要だったのか。小さな家屋の並ぶ小道である。中世の鎧の展示などがあるけどそれほど興味をそそられるものではない。
その後St.Vytus大聖堂(→)へ。100kc。ここはチケットを買わなくても入口付近には入れて中を見ることができるんだけど、100kcを払うだけの価値は十二分にある。ムハ作のステンドグラス、壮大な聖堂、歴代の王たちの地下墳墓、螺旋階段をぐるぐるまわって登る時計塔からのプラハの眺め、どれも素晴らしい。王宮は入らなくても、ここには入るべきだと思う。
王宮を出て丘を下り、チャールズ橋を渡って今度は北側のユダヤ人地区を見て回る。シナゴーグや、ダビデの星の飾りのあるアパートメントなど。ただ基本的な街並は他の地区と大差無い。
二時少し過ぎにスヴェトザールに到着。ヨゼフと合流してまずは駅(→)へ。インターレイルパス(グローバル)とポーランド国境までのチケットを購入。インターレイルパスは全ヨーロッパで使えるグローバルタイプ26歳以上用で期限一ヶ月で12493kc、436.8€、六万五千円くらい。二週間でそのくらいだと思っていたので意外と安く上がった。このパスはチェコで買うとチェコ国外を出て初めて有効になるらしく、ポーランド国境までのチケットをあわせて買う必要がある。中央駅の二階にある旅行社のオフィスで買ったんだけど、すいていて英語がばっちり通じて便利。
どうもその後の記憶が今ひとつ定かではないのだけど、覚えているのは旧市街のお土産物屋外を散歩したこと。チェコらしくて面白いものを探していたのだけど、良いものが見つからず何も買わなかった。操り人形はチェコらしいのだが、かさばるので持ち歩きには不向きだし。
その後五時半くらいにレストランに行き夕食。チェコらしいものということでヨゼフおすすめの(味ではなくチェコで一番ポピュラーという意味で)料理を頼んだら、前日食べた夕食と同じものでちょっとがっかり。別なのを頼めば良かった。まあおいしかったのだけど。あと黒ビールがおいしかった。そこでヨゼフと別れてユースホステルに戻る。
部屋では同室の日本人二人とアメリカ人、メキシコ人の女の子、フランス人とビールを飲みながらあれこれ話をする。主に日本のアニメの話で盛り上がった。で、アメリカ人、メキシコ人、フランス人、日本人の四人は多国籍軍を編成してクラブに出かけていったのだが、俺はそんなに興味ないし、何より風邪気味だったのでパス。さっさと(といっても一時くらいだが)寝る。明け方帰って来た連中が部屋の中で大騒ぎして少し参った。
|
|