クラコフ
その一 3/2
3/6 9:39 | タトラ ドケコシュチュクのレストランにて |
今日二回目の朝食。トレッキング三日目にして体がバラバラになりそうなくらい疲れている。やはり雪山を歩くのは普通の倍以上つかれる。
3/2分。クラコフ(→)(この辺)の話。朝七時過ぎ列車はクラコフ駅に到着。歩いてホステルへ向かう。十五分ほど歩いて発見。一人45zl。行く前の話では30zlと聞いていたので予定よりちょっと高かったけど、ここはドミではなく個室だったので個室としては安いかなという感じ。
荷物を置いてクラコフの古城を見に行く。確かにきれいだけどすごく小さい街である。ヨゼフはプラハ並にきれいだと言ってたけど、俺はプラハの方がきれいだと思う。
疲れた。三日間のトレッキングで梅里の四日分よりもはるかに疲れたような気がする。
クラコフの続き。朝、クラコフの古城を歩く。街はきれいだが今までもいろいろときれいな街を見て来たせいで、まあ普通かな、と思ってしまう。ただし中央広場はさすがに美しく、巨大な教会、13世紀に建てられたという中央の市場、昔の建物の一部だけ残っている塔など見応えがある。
古城を南に下って王宮へ。古城内南はしの高台にある立派な建物である。中にはやはり教会や、ルネサンス調の建物など。教会の中に入ったがここも壮麗な装飾で圧倒される。あと城の南、川岸にはなぜか火を吐く龍の像がある。「火を吐く龍」の像ではなく、火を吐く「龍の像」である。どういうタイミングなのかよくわからないけど本当に口から火を吐いていた。ポーランド王家とどういう関係があるのかはわからない。
以上でクラコフの簡単な見学を終了。朝早かったせいか、王宮ではチケット等をいっさい買わずにすんだので得した。印象としてはいろいろきれいで見応えあるところも多いけど、「これは!」という新鮮なものには出会えなかったという感じ。一ヶ月も過ぎヨーロッパに慣れてきたのだろうか。
ケバブで朝食を食べ、ツーリストオフィスで塩山行きの方法を確認し、シティバンクで300zl下ろして、バスに乗って塩山へ移動。広大な塩山で、構内には無数の教会が作られている。世界遺産。まず度肝を抜かれるのがチケット代の高さ。英語ガイドのツアーで(見学はツアー参加の見)60zl。ほぼ2400円である。こんなに高い入場料の観光地は九賽溝くらいしか記憶に無い(ピラミッドもその位するらしいけど)。いくら何でも高過ぎ。おれはJacekの通訳でポーランド語のツアーに参加したのだがそれでも44zlとかなり高い。
塩山の内部は本当に塩だらけで、柱にも壁にもびっしりと塩がこびりついている。かなり広い坑道の中をホールからホールへ移動して回る。あちこちに像や壁画が彫られ、大きなホールはほとんどがチャペルに改造されている。見応えはというとまあ地下の塩岩(?)に彫られて作られている、という一点で、一つ一つは取り立てて美しいとか感動するようなものではないと思う。あとホールにつくたびに音楽やイルミネーションでショーアップするので逆に興ざめという感じもする。ツアーは二時間くらい。まあクラコフで暇だったら見にきても良いけど、なんにせよ入場料高すぎ、というのが一番の感想。
鉱山内のレストランでスープ(4zl)を食べて休憩し、外に出て街で食事を探す。ここにも古い教会があったので中を見学してみる、6,700年くらいの歴史があるらしく、中の装飾も見事である。街の中のバーで食事。グラシュ(ビーフシチューみたいなの)とビール。うまかった。バーではポーランドのテレビ番組をやっていて、共産主義時代を振り返る、みたいな内容だったらしいのだけど(当時のコメディー番組などを紹介していた)、それを見ていた数人とJacekが何事か話をし始めた。あとで聞いてみると「昔は良かったなあ」という話らしい。『グッバイ!レーニン』というドイツ映画があったが、そういう共産主義懐古の風潮が東欧にあるのかも。中国でも同じ話を聞いたことがあるし。
バスでクラコフに戻り、駅とバス停に行って(隣同士である)オスヴィエチム及びザコパネ行きの時間を確かめる。翌日は朝6:50の電車でオスヴィチムに行くことに決定。列車の中でほとんど眠れなかったのでホステルに戻って休憩する。
七時まで休んで食事に出発。古城まで歩き、カフカス地方料理(→)とやらを食べる。19zl。本当は15zlの料理を頼んだのだが、違う料理を持ってきて19も取られてしまった。日本では絶対あり得ない(絶対払わない)。味はおいしかったんだけど量が多過ぎ。メニューには850gと書いてあった。ウェイトレスの姉ちゃん(注文を間違えた)はお腹の肉がタプタプしていた。まあ中国以外の旅先では食が細くなる俺としては良かったのかもしれないけど。
その後中央広場の夜景を軽く眺めて、ビールなどを少し買ってホステルに帰る。ビールを飲んで就寝。
今日の歩数 30984歩
|
|