廬山その一 6/5
暑い。熱があるのか気温が蒸し暑いのか。 6:50起床。してもすることが無いので宮本輝の『錦繍』を読み始める。昨日『黒い雨』を読み終えたんだけど、やっぱり小説は良い。捨てるのやめた。 駅前をうろうろするも庐山行き直通のバスは無いらしい。今日の夜9時半だとか(後から考えると聞き違いのような気がする)。地図三元を買って話を聞くと九江へ行って違うバスに乗るのが普通らしい。ということで九江行きバス30元に乗る。 バスの出発を待っていたら、ここではどういうわけだか聾唖の人が次々にいろいろなものを売りにくる。新聞一元と北京五輪マスコットのキーホルダーみたいなの(パンダのやつ)5元を買わされてしまった。 それにしても暑い。そういえばバスの下に積んだ荷物が少し心配。 ・・・荷物が無くなったらやばいので、シティバンクのカードとクレジットカードだけ取り出してきた。金とパスポートさえあれば何とかなるだろう。 今新聞見てたんだけど、チャン・ツィイーが『ムーラン』と『七人の侍』のハリウッド版の出演について契約したとのこと。主演はジョージ・クルーニーかな?主演て三船敏郎の役?志村喬の役?わけわからん。 つうか9:30発のバスで、もう9:40過ぎているのにまだ発車しない。やれやれ。
疲れたし時間も無いので手短に。 バスは2時間足らずで九江近くに到着。ガイドブックには5時間と書いてあったが、高速ができたおかげだろうか?高速下りてすぐの辺で「庐山へ行くと行っていたやつ(俺だけ)はここで下りろ」といわれたので乗り換えのバスでもあるのだろうと下りると、代わりに観光用のタクシーがいた。やられたと思いつつ話を聞いてみると二日貸し切りで400元だと言う。一人だから不経済という点を考えなければそんなに高くないので乗ることにする。と言っても他に選択肢も無い。 庐山への坂を延々と登ること一時間程(運ちゃんの話では400のカーブがあると言われているらしい)で山頂付近の街牯岭镇に到着。今まで見たことも無いようなものすごい霧である。誇張でなく3m先も見えないような状況で、俺なんかでは怖くてとても運転できない。ホテルの看板はあっても建物がどこにあるのかさっぱりわからないという状態である。 運ちゃんにホテルに連れて行かれると立派な部屋を見せられて一泊680元だと言う。運ちゃんとの交渉では160元くらいの二つ星ホテルに連れて行くという約束だったので話が違うと抗議したら「じゃあ200元」となり、それでも渋っていると180元になったので泊まることにする。それで良いのか? じゃあ昼飯を、と運ちゃんと食事に行ったら120元も取られてしまった。石耳のスープ、野沢菜の炒め物、庐山の湖の小さな魚などまあ特徴的なものばかりで味もまあおいしかったのだが。 その後運ちゃんに連れられてあちこちまわるが、とにかくどこへ行っても霧、霧、霧。 展望台みたいなところへ行っても霧で何も見えないし、湖に行ってもどこまでが湖面でどこまでが霧かすらわからない状態である。まあ霧がこの山の特徴とはいえ、何も見えないのではどうしようもない。明日は晴れることを祈るのみである。 途中龍首崖というところでは比較的山が見えていい景色だったのだが、今度は猿の襲撃に悩まされた。数匹の群れで、ボスらしき雄が盛んに威嚇してくるので落ち着いて鑑賞できない。こちらも警戒しいしい何枚か写真を撮って退散することになった。 その他には毛沢東の執務室や、烏龍潭、黄龍潭など。宋美齢と孫文の新婚旅行の別荘なんかも通った。『マオ』の中にも出てくるが、ここはかなり有名な避暑地とのこと。 さんざん山を登ったり下りたりしてもうくたくたになる。風邪の病み上がりで夜行に13時間、バスに2時間、タクシーに一時間のって、ほとんど休み無しに標高1,200mの高地で運動しているんだからたまらない。 6時にホテルへ帰還しシャワーを浴びて再度ちゃんと飯。今度は先に予算60元と言っておいたので60元。 いろいろ話をして中国語的にも旅行的にも勉強になったのでこれはまあ良しとする。またタダメシだったら今度はお前が払えと言おうと思っていたのだけど。 20時くらいにホテルに戻る。タオルを電車の中に忘れてしまったので近くで購入。5元。あとビールと水5元。 明日は6時に迎えにくるはずなのでこの辺でさっさと寝る。 今日の歩数 18017歩
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